ココロの手帳にメモっとこう

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忘れたくないから心の手帳にメモしておこう

写真展『“TOKYO”マグナムが撮った東京』

2007-04-21 23:57:38 | 月イチ美博のこと
@東京都写真美術館

1947年、ハンガリーの写真家ロバート・キャパの発案で創設された
フォトジャーナリストの集団“マグナム・フォト”。
この“マグナム”の創立60周年を記念した写真展。
戦後日本を訪れた数多くのマグナム・フォトの写真家たちが映し出した1950年から
2005年までの「東京」

『写楽考』の後は恵比寿へ。
ぐっさんが勤務先で無料招待券を入手してくれたのでこの写真展へ行ってみることに。
恵比寿なんてめったにこないなー。
写真美術展にはだーいぶ前に一回来たことあるような。
そのときどんな写真展を観たかは記憶にナシ。

この『マグナムが撮った東京』はモノクロ、カラーどちらもあり。
戦後の東京のとある街角、生活する人々
東京オリンピックの開会式や、高度経済成長期の労働者たちや
仕事の無い人たち、バブル期の狂乱
高級ブランドが飾られるウィンドーの前に座り込むホームレスのような人を
撮ったものや、スーツ姿で先を急ぐサラリーンマン集団とホームレスとか
東京というか、日本人が映し出されていた。
面白かったのが帝国ホテル近辺を映した写真で森光子さんのお芝居『放浪記』の
看板が写っていたこと。
うーん、森光子さんの経歴はまさにすでに日本の歴史。
この写真を撮ったカメラマンも彼女が未だ同じ芝居をしてると知ったら
おどろくだろうな。

1950年から2005年までの東京を切り取ったこの写真たちを見て
東京ってところは変わったようでいて実は奥にあるものは
変わってないのかもなぁ、なんて思ったりした。

写真展を観たあとはめったにこないガーデンプレイスをチラりとひやかしてから
西口へ。
今夜のお店を探してぷらぷら。
恵比寿はおしゃれなお店がたくさんあるんだねー。
目移りしつつ入ったお店は『とこしろぬし』
おでんや春野菜の天ぷらをいただいて飲む飲む
結局おしゃれなお店でも某居酒屋でも同じなんだよねー。
でもたまにはおしゃれなお店もココロの保養になっていいのである。

観劇に写真展となんだか文化的な一日でした


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シス・カンパニー公演『写楽考』

2007-04-21 23:30:40 | ├お芝居のこと
@Bunkamuraシアターコクーン



作:矢代静一
構成・演出:鈴木勝秀

あの男(伊之)・・堤真一
十返舎一九・・・・高橋克実
喜多川歌麿・・・・長塚圭司
お加代・・・・・・キムラ緑子
お米・・・・・・・七瀬なつみ
蔦谷重三郎・・・・西岡徳馬

わずか10ヶ月の間に100点以上もの浮世絵の傑作を描き
いずこともなく消えた謎の絵師・東洲斎写楽を
天才浮世絵師としてでなく1人の男としてとらえ
滅びるまでを描いたこの作品

このポスターの堤さんがあまりにも妖艶だったので
観たいと思ってチケットをとった。
席は2階だったけど、コクーンは小さめの作りなので観やすい。

舞台には3つの大きな浮世絵
和太鼓と笛の音色で劇場の空気がいっきに江戸になった気がした。
和太鼓の音色ってなんだかココロに響くんだよね。

伊之(後の写楽)と勇助(のちの歌麿)は共同生活を送りながら絵師を
志していた。
そこへ転がり込んできた浪人・幾五郎(のちの十返舎一九)
人妻お加代との恋にうつつをぬかし挙句の果てにその恋人の死の
犯人とされ江戸を追われる。
そんな伊之についてゆくお加代の使用人のお米
2人が江戸にもどり絵師写楽が誕生するが、それは伊之の終わりでもあった。

人ならぬ恋と献身的な愛、同じ夢を持っていた友情
なんかどれもが中途半端だったような印象だった。
セリフがモノローグ的で聞いていて眠くなってしまった。
劇団☆新感線での堤さんの印象が強かったのでちょっと物足りない。
最後首を吊られるシーンはフライングみたいな感じで顔に
隈取もほどこしていて迫力あったけど。
もっと写楽が127点もの絵を書き上げた心情とか狂気を
観てみたかった。
今までドラマでしか見たことなかった高橋克実さんが意外と舞台も
お似合いになっていて驚き。

お芝居的にちょっと物足りなかった分、写楽という絵師への興味がわいてしまったよ。

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