@TOHOシネマズ錦糸町
原題:BABEL
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、
役所広司、菊地凛子、二階堂智
上映時間:143分
モロッコの山間部で山羊を飼って生活を支える幼い兄弟、
モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦
その子供の乳母をするメキシコの女性、
日本の聾唖の女子高生、
四カ国で起こるそれぞれの出来事。
菊地凛子さんのアカデミー賞ノミネートでかなりの話題になったこの作品。
ぐっさんが会社の優待で¥800でチケットをとってくれたので
レディスデーねらいじゃなく日曜の昼間にゆっくり鑑賞。
ぐっさんが前もって指定席を取ってくれたのでベスポジ。
座席の足元は広いし、前の人の頭はじゃまにならないし
いい映画館だ。
で、肝心の映画はと言えば・・・
ラストシーンと思われるカットが終わった瞬間ぐっさんがぽつり
“コレで終わりっ?”
わたしも同感。
エンドロールの後に何かあるんじゃないの?と思ってしまう位
何だ?っていう終わり方。
モロッコの村で猟銃を手にいれる親子。
その銃が兄弟のいさかいのもとになりたまたま撃った弾が
山間部を通りかかった観光バスに乗るアメリカ人観光者の夫妻の奥さんに当たってしまう。
ツアーガイドの村に行くがろくな手当てもうけられず
バスの同乗者からも見捨てられてしまう。
その夫妻の子供の乳母であるメキシコ人女性はこの事件のせいで
息子の結婚式に子供をつれていくことになってしまうが、そこからの帰り道
国境で誘拐犯扱いをされて挙句の果ては不法滞在が発覚しメコシコへ強制送還される。
その銃の元の持ち主である日本人と聾唖の娘。
妻は銃で自殺し、娘は孤独を性への興味で紛らわそうとする。
この遠く離れた場所で起こる出来事はそれぞれがつながっているんだけど
テーマとしてのつながりがまったく見つけられなかった。
ブラピ夫妻は幼い子供を突然死で失うという悲しみを抱え、
メキシコの女性は身内のろくでもない行いのせいで生活のすべてを失う。
聾唖の女子高生は、無音の世界に生きていることだけが理由じゃなく
心を閉ざしている。
登場人物みんながそれぞれ深くて大きな“何か”を抱えているってことは
分かるけど、それが何なのか。
それがどうなるのか、まったく分からない。
菊地凛子がどこかのインタビューで“出来上がった作品は観てくれるお客さんのものになる”
って言ってたけど、わたしがその何かを探せなかったってことなのかもしれないけど。
モロッコの兄弟の弟の方が姉のハダカを覗いて自慰行為をしたり
ブラピ演じるダンナがケイト演じる奥さんの横たわりながらのトイレを
手伝いながらキスするシーンとか、菊地凛子演じる女子高生のやたらと性的な
シーンとか、どういう意味合いで必要だったのかもわたしには分からなかった。
パンフレットでケイト・ブランシェットはそのキスシーンが最高に美しいと
言ってたけど、そうか?
よく分からない。
伝わらない心、分かり合えない“心を通じない言葉”で表現したかったのかな。
菊地凛子の演技はたしかに真に迫っていたと思うけど、
そう感じるのも“アカデミーノミネート”っていう先入観で観てたからかなと、
思ってしまったり。
観る側のとらえ方次第な部分の強い作品でした。
原題:BABEL
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、
役所広司、菊地凛子、二階堂智
上映時間:143分
モロッコの山間部で山羊を飼って生活を支える幼い兄弟、
モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦
その子供の乳母をするメキシコの女性、
日本の聾唖の女子高生、
四カ国で起こるそれぞれの出来事。
菊地凛子さんのアカデミー賞ノミネートでかなりの話題になったこの作品。
ぐっさんが会社の優待で¥800でチケットをとってくれたので
レディスデーねらいじゃなく日曜の昼間にゆっくり鑑賞。
ぐっさんが前もって指定席を取ってくれたのでベスポジ。
座席の足元は広いし、前の人の頭はじゃまにならないし
いい映画館だ。
で、肝心の映画はと言えば・・・
ラストシーンと思われるカットが終わった瞬間ぐっさんがぽつり
“コレで終わりっ?”
わたしも同感。
エンドロールの後に何かあるんじゃないの?と思ってしまう位
何だ?っていう終わり方。
モロッコの村で猟銃を手にいれる親子。
その銃が兄弟のいさかいのもとになりたまたま撃った弾が
山間部を通りかかった観光バスに乗るアメリカ人観光者の夫妻の奥さんに当たってしまう。
ツアーガイドの村に行くがろくな手当てもうけられず
バスの同乗者からも見捨てられてしまう。
その夫妻の子供の乳母であるメキシコ人女性はこの事件のせいで
息子の結婚式に子供をつれていくことになってしまうが、そこからの帰り道
国境で誘拐犯扱いをされて挙句の果ては不法滞在が発覚しメコシコへ強制送還される。
その銃の元の持ち主である日本人と聾唖の娘。
妻は銃で自殺し、娘は孤独を性への興味で紛らわそうとする。
この遠く離れた場所で起こる出来事はそれぞれがつながっているんだけど
テーマとしてのつながりがまったく見つけられなかった。
ブラピ夫妻は幼い子供を突然死で失うという悲しみを抱え、
メキシコの女性は身内のろくでもない行いのせいで生活のすべてを失う。
聾唖の女子高生は、無音の世界に生きていることだけが理由じゃなく
心を閉ざしている。
登場人物みんながそれぞれ深くて大きな“何か”を抱えているってことは
分かるけど、それが何なのか。
それがどうなるのか、まったく分からない。
菊地凛子がどこかのインタビューで“出来上がった作品は観てくれるお客さんのものになる”
って言ってたけど、わたしがその何かを探せなかったってことなのかもしれないけど。
モロッコの兄弟の弟の方が姉のハダカを覗いて自慰行為をしたり
ブラピ演じるダンナがケイト演じる奥さんの横たわりながらのトイレを
手伝いながらキスするシーンとか、菊地凛子演じる女子高生のやたらと性的な
シーンとか、どういう意味合いで必要だったのかもわたしには分からなかった。
パンフレットでケイト・ブランシェットはそのキスシーンが最高に美しいと
言ってたけど、そうか?
よく分からない。
伝わらない心、分かり合えない“心を通じない言葉”で表現したかったのかな。
菊地凛子の演技はたしかに真に迫っていたと思うけど、
そう感じるのも“アカデミーノミネート”っていう先入観で観てたからかなと、
思ってしまったり。
観る側のとらえ方次第な部分の強い作品でした。