自分を取り囲む何もかもが“嫌い”でいつも怒ってばかりいる村田みのりと
絵を描くのが好きな、何かに本気になるのを避けている木島悟
高校生のこの2人が“絵を描くこと”と“絵を見ること”だけで
つながっていく。
海辺を舞台に2人の距離が変化していくせつないお話。
『しゃべれどもしゃべれども』を読んですっかり気になる作家さんになった
佐藤多佳子さん。
今度のお話はこれまたせつないお話。
『しゃべれどもしゃべれども』は下町の雰囲気にあっているような
粋でおかしい描写だったけど、これはかざらない言葉だけどキレイな描写。
そしてどこかせつない感じ。
とっておきたい言葉や表現がたくさんあって読みながら何箇所も
ページを折り曲げてしまった。
みのりと悟、2人の出会いは“運命的”っていうほど単純じゃなくて
“宿命”っていうほど重くない。
絵を描く人と描かれる人の間にだけ流れる空気なんだろうな。
イラストレーターをしているみのりの叔父の描く絵や、
悟が描いたみのりの絵を見てみたい。
2人のまわりの大人たちもみんなキャラクターが生きていて
この中の誰をとって1つの物語が書けそうな。
お話の舞台が江ノ電沿線だったりするので
先月鎌倉に行ったときの情景を思い出すのもまた読んでいて楽しかった。
絵を描くのが好きな、何かに本気になるのを避けている木島悟
高校生のこの2人が“絵を描くこと”と“絵を見ること”だけで
つながっていく。
海辺を舞台に2人の距離が変化していくせつないお話。
『しゃべれどもしゃべれども』を読んですっかり気になる作家さんになった
佐藤多佳子さん。
今度のお話はこれまたせつないお話。
『しゃべれどもしゃべれども』は下町の雰囲気にあっているような
粋でおかしい描写だったけど、これはかざらない言葉だけどキレイな描写。
そしてどこかせつない感じ。
とっておきたい言葉や表現がたくさんあって読みながら何箇所も
ページを折り曲げてしまった。
みのりと悟、2人の出会いは“運命的”っていうほど単純じゃなくて
“宿命”っていうほど重くない。
絵を描く人と描かれる人の間にだけ流れる空気なんだろうな。
イラストレーターをしているみのりの叔父の描く絵や、
悟が描いたみのりの絵を見てみたい。
2人のまわりの大人たちもみんなキャラクターが生きていて
この中の誰をとって1つの物語が書けそうな。
お話の舞台が江ノ電沿線だったりするので
先月鎌倉に行ったときの情景を思い出すのもまた読んでいて楽しかった。