『ジャンパー』

＠シネマサンシャイン

原題：JUMPER
監督：ダグ・リーマン
出演：ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン
　　　サミュエル・ビルソン、サミュエル・Ｌ・ジャクソン、ダイアン・レイン
上映時間：88分

凍った湖に落ちたことをきっかけに“瞬間移動能力”に
目覚めるデヴィッド（ヘイデン・クリステンセン）
自分は死んだことにし、その能力を使ってお金を手に入れ
新しい場所で新しい自分として生きていく。
数年後、デヴィッドの前に現れる謎の集団パラディンのリーダーらしき男
ローランド（サミュエル）
デヴィッドと同じジャンパーの能力を持つ男グリフィン（ジェイミー・ベル）
3人の世界を又にかけた追いかけっこ。

きっと、たいして内容の無い映画なんだろうなーと思いつつ
ジャンプした世界の映像がおもしろそうでつい観てみた。
銀行の貸金庫の中、フィジーの海でサーフィン、スフィンクスの頭の上でランチ
ローマのコロッセオと、いろんな場所へジャンプするスピード感は
たしかに楽しめる。
つっこみどころ満載なのも、まぁしょうが無い。
でも、ジャンパーの能力の特性や、パラディンという組織の謎、
同じ能力を持っているお母さんとパラディンの関係とか
おもしろそうなネタはあるのにちっとも伏線はられていないのが
物足りない。
パンフを読んだら、ジャンパーのルールとして
ジャンプできるのは、自分が行ったり見たりしたことがある場所、
写真で見た場所でも視覚的記憶があればジャンプできる、とか
いろいろ書いてあって、これがストーリーに盛り込まれていたら
もっとおもしろいのになーと。

最後は逃げ延びてまた別のところへジャンプしていくんだけど、
なんか、この男のやってることって銀行強盗や不法侵入じゃないのさと
思うとどーもスッキリしないなぁ。

観てて思ったのは、自分にもしそんな能力があったらどうするかってこと。
お金は欲しいけど、やっぱりそれはイカンだろ。
世界各国に出かけたいけど、1人じゃつまんないし、
そう考えると、飲んで帰るのがめんどくさいときに
おうちにジャンプできればいいや。
どこでもドアってことだね。