@渋谷 シネマライズ
原作:梁石日
監督:阪本順治
出演:江口洋介・宮崎あおい・妻夫木聡・豊原功補・鈴木砂羽・佐藤浩市・塩見三省
主題歌:桑田佳祐「現代東京奇譚」
上映時間:138分
※ネタばれあり
タイで現実に起こっている、幼児売買春、人身売買という
闇にかくされた現実を捉えた作品。
新聞社のバンコク支社の記者に江口洋介
NGOのボランティアに宮崎あおい
フリーのカメラマンに妻夫木聡
臓器密売の情報をつかむ日本の新聞記者に豊原功補
心臓病の子供を持つ親に佐藤浩市
このキャストにひかれて観たけど、そんな軽い気持ちでは観られない。
日本のブローカーとタイのマフィアによって、取引される子供たち。
スラムの子供たちは二束三文で売られ、売春宿でひどい扱いをうけ
病気になって使い物にならなくなるとゴミのように捨てられる。
日本の臓器移植手術のために取引されるのは、脳死した子供でなく
生きている子供の臓器。
こんな現実があるのかと、目を背けたくなる。
そこまで見せなくても、と思うようなえげつなくてむごい映像。
この衝撃的なテーマをよく映画にしたものだと思う。
そして、出演した俳優さんたちもきっと覚悟をもっての出演だったのでは
ないかと思う。
宮崎あおいちゃん演じるNGOのボランティアは
臓器移植のために命を奪われるバンコクの子供たちを救いたいがために、
お金を使って、違法な手段で移植手術をする親に
“人の命をお金で買うのか”とせめてしまう。
それに対して、
“責められるべきなのは、子を思う親の気持ちにつけこんで話を持ちかける組織だ”と
言う江口洋介演じる記者。
そんな人身売買の裏組織も幼児売春も、それを求める人
お金をだす人がいるからだと思うとやりきれない。
最後は、自ら命をたってしまう記者。
そしてあきらかになる、彼もまた幼児性愛者だったという過去。
どうしようもない無力感、絶望。
知らないことと、知っているのに何もできないことは
どちらが罪なんだろう。
江口洋介の目の演技が印象的だった。
原作:梁石日
監督:阪本順治
出演:江口洋介・宮崎あおい・妻夫木聡・豊原功補・鈴木砂羽・佐藤浩市・塩見三省
主題歌:桑田佳祐「現代東京奇譚」
上映時間:138分
※ネタばれあり
タイで現実に起こっている、幼児売買春、人身売買という
闇にかくされた現実を捉えた作品。
新聞社のバンコク支社の記者に江口洋介
NGOのボランティアに宮崎あおい
フリーのカメラマンに妻夫木聡
臓器密売の情報をつかむ日本の新聞記者に豊原功補
心臓病の子供を持つ親に佐藤浩市
このキャストにひかれて観たけど、そんな軽い気持ちでは観られない。
日本のブローカーとタイのマフィアによって、取引される子供たち。
スラムの子供たちは二束三文で売られ、売春宿でひどい扱いをうけ
病気になって使い物にならなくなるとゴミのように捨てられる。
日本の臓器移植手術のために取引されるのは、脳死した子供でなく
生きている子供の臓器。
こんな現実があるのかと、目を背けたくなる。
そこまで見せなくても、と思うようなえげつなくてむごい映像。
この衝撃的なテーマをよく映画にしたものだと思う。
そして、出演した俳優さんたちもきっと覚悟をもっての出演だったのでは
ないかと思う。
宮崎あおいちゃん演じるNGOのボランティアは
臓器移植のために命を奪われるバンコクの子供たちを救いたいがために、
お金を使って、違法な手段で移植手術をする親に
“人の命をお金で買うのか”とせめてしまう。
それに対して、
“責められるべきなのは、子を思う親の気持ちにつけこんで話を持ちかける組織だ”と
言う江口洋介演じる記者。
そんな人身売買の裏組織も幼児売春も、それを求める人
お金をだす人がいるからだと思うとやりきれない。
最後は、自ら命をたってしまう記者。
そしてあきらかになる、彼もまた幼児性愛者だったという過去。
どうしようもない無力感、絶望。
知らないことと、知っているのに何もできないことは
どちらが罪なんだろう。
江口洋介の目の演技が印象的だった。