@赤坂ACTシアター
原作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:いのうえひでのり
脚色:青木豪
出演:橋本じゅん/石原さとみ/大東俊介/粟根まこと/松本まりか
伊礼彼方/田中哲司/右近健一/逆木圭一郎/河野まさと
村木よし子/インディ高橋/山本カナコ/吉田メタル/中谷さとみ/保坂エマ
上演時間3時間20分(休憩20分)
シェイクスピアの4大悲劇のひとつ『オセロー』を戦前の関西の架空の港町
神部(かんべ)のB級ヤクザものにおきかえた悲劇な喜劇。
橋本じゅんさんの復帰作。
じゅんさんが登場するともうそれだけで笑いが起きる。
反則でしょーってくらい存在だけで笑っちゃうんだよね。
復帰出来てホントによかったよ。
さっそく腰痛ネタ満載。
今作ではブラジル人とのハーフのヤクザの親分オセロ役。
奥さんになる石原さとみちゃんと並ぶとあきらかに顔の大きさの比率がおかしい。
石原さとみちゃんかわいらしかったなぁ。
若干セリフが聞き取りにくいとこもちょっとあった気もするけどね。
じゅんさんってば石原さとみちゃんをぎゅーーっとしたり、チューってしたり、
役得じゃんねー。
この方舞台もやるんだーって思ったのが田中哲司さん。
ガタイのよい方だった。
大東俊介さんは、ファンの方は大丈夫なんだろうか?って心配になっちゃうホモの役。
もともとどんな役者さんなのか存じ上げないのでハマってるのかどうなのか
よく分からず。
オセロの組の若頭役だった伊礼彼方さん、『エリザベート』に出ていたらしい。
うーん。
記憶になし。
男前な方。
田中哲司さんの奥さん役の松本まりかさん。
聞いたことあるなーって思ったら、
新感線に斗真くんが客演した『Cat in the Red Boots』に出ていた。
言われてみれば声がそうだ。
ほっそい。
おやじどの(粟根さん)は出番少ないけどかぶりモノがインパクトありすぎ。
カルピスのポスター、最高だわ。
原作が悲劇というわりには笑いっぱなし。
じゅんさんのハイテンションに、笑いをこらえている田中哲司さんがおっかしかった。
あと笑ったのは村木よし子さんのガガ。
2幕の後半から物語は悲劇へ。
さんざんっぱらくだらない笑い満載の喜劇をみせながらやっぱり悲しい。
オセロと奥さんがかわいそすぎる。
新感線に悲劇は似合わないなぁ、って思った。
ハッピーエンドというか、勧善懲悪がいい。
田中哲司さんの役ももうちょっと影の部分が感じられてもいいかなと。
あれじゃ救いようのない悪もんだよ。
じゅんさんは大好きだし、十分笑ったんだけど。
なんか物足りないって思ってしまうのは看板俳優で個人的にも好きな古田さんと
高田さんが出ていないからかなー。
右近さんの歌もちょこっとだったし、
村木さん、保坂さんたちの出番も少なかったし。
そんな感じ。
次回作は『髑髏城の七人』の再演で、小栗旬くんが客演。
すごいな。
チケット取れるんか?
他にも仲里依紗ちゃんとか、なかなか豪華。
でも古田さんが出ないんだよなー。
その前に前作おさらいしたいな。
ゲキシネでやらないかしら。