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『陽だまりの樹』まとめ。

2012-05-29 00:56:35 | 吉川晃司のこと

 

4/12のサンシャイン劇場からはじまって
大阪・新歌舞伎座
名古屋・中日劇場と全46公演。
そのうちわたしが観たのは11公演。
これが今のわたしのせいいっぱいだったと思う。
お金も時間も。
すごく会いたい、すごく観たい、ってほどアツイ気持ちじゃあないんだけど、
行けば楽しいから、また行きたいと思ってしまう。

万二郎のなかにふと見えるキッカワや
カテコでキッカワにもどったときの笑顔を
いいなぁって思っちゃうんだな。

こんだけ観たけど、今思えば2だまりめが一番物語が伝わってきたと思う。
初日は、最前列ってこともあって、キッカワしか見えてなかったからね。
全体を観てやっと物語の意味、この話を今やること、
キッカワがやることを考えた。

舞台化が決まってからキッカワが万二郎を演じることになるまでに、
どのくらいの時間があったのか分からないけど。
震災や日本一心や愚がどう影響を与えたのか分からないけど。
キッカワが演じたことは必然だったのかなぁって思う。

全然カンケーないけど。
何年か前に、鹿児島に行ったとき。
小松帯刀さんと西郷さんの銅像を見て、
“今の政治家はこれを見てどう感じるんだろ”って思ったんだけど。
『陽だまりの樹』を観てそのことを思い出した。
世の中を動かしている今のエライと思っている人たちにこの舞台観てもらいたい。
何を感じるか聞いてみたいって思った。

良庵の最後のセリフ。
“命は生きるために生まれてくる”
わたしはこの言葉が好きだ。

武士のしでかしたことは武士がカタをつけるっていう万二郎。
自分の大切な人を幸せにできなきゃ、世の中なんて変えられないんじゃないかと、
思うけどね。

あ、そう言えば。
紫陽花の前で、おせきさんに助けを求められたときの万二郎さん。
後半はおせきさんの手を握るようになってたなーっ

多紀先生も伊井大老も敵だったけど、それはそれで必死だったんだろうな。
ヒュースケンに万二郎が“必死だな”って言うところ。
笑える場面だけど。
大笑いだけど。
ヒュースケンだけじゃなくて、あの時代の人たちはみんな必死だったんだろうな。

なんて。
小難しいこと考えても考えきれないので、役者さんのこと。

やー。
上川さんが素晴らしかった。
観終わると毎回のように、すごいねー、かっこいいねーって言っていたもん。
もともと好きな俳優さんではあったけど。
断然好きになったよ。

声がいいんだ。
声のトーンというか、しゃべり方というか。
どの場面でのセリフもすごく聞きやすかった。
殺陣もそうだし、くるくるっと回転するとき体の芯がぶれてないところとか、
舞台の方なんだねー。

岡健さんもヨカッタ。
何度見ても殺陣がキレイだった。
愛する人を失った浪人のやさぐれ感とせつなさが似合っていたよ。

サンシャイン劇場の頃から較べるとホントに変わっていったなー。
楽しいのはいいんだけど、笑いが増えるほどに
なんか今はないけどコマ劇テイストになっちゃう感じがして
ちょっとこんなんでいいの~?と思ったりもしたけど。

あんなふうにカテコで話をするなんていうのも
普通はあんまりないことだと思うし。
公式ブログを書いてくれていた大村美樹さんが、
「舞台は役者とスタッフとお客様で作るものだと感じた」って書いていたけど、
観たわたしたちも舞台の成長に携われていたって思っていいんですかね。
舞台は一期一会なんだね。

私はカーテンコールでの役者さんが素にもどる瞬間がすごく好きなんだけど、
役者さんにとってのカーテンコールはどうなのかな。
もー、最後なんてわたしもカテコに出してくれ!って思ったよ。

新歌舞伎座のそばで偶然おみかけした岡森さんや、
SEMPOにも出演されていた斉藤レイさんの次回作とか
瀬下さんのCONVOY SHOWとか、観に行きたくなっちゃうな。

全ては音符の肥やしっていうキッカワ。
万二郎の思いはどんな肥やしになるんですかね。
笑いをとることに喜び感じるようになってやしないかとチト心配。

次の約束がない。
ホントに無い。

私もいろいろ予定あるからいいんだけどねー。

DVDの払い込みもしなくちゃー。

おしまい。


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