加賀恭一郎シリーズ10作目
『新参者』『麒麟の翼』で舞台となっている日本橋に
加賀がこだわる理由、加賀と母親の関係があきらかになるストーリー
犯人が誰かというよりは、なぜ殺したのか、っていう部分が
かくされていて、それがひも解けてゆく感じが
おもしろい。
『新参者』『麒麟の翼』のときには日本橋という場所に
さして意味があるとは思わなかったけど、
失踪していた母親につながる場所だったから
加賀は日本橋にいたのかーって
過去作品までふくめたおもしろさ。
加賀とかかわりのあった演出家の浅居博美と
父親の罪を犯してしまった理由が悲しい。
娘の罪をかばう父、って『真夏の方程式』も
そんな感じじゃなかったっけ?
これはドラマ化されないのかなー
祈りの幕が下りる時 | |
講談社 |