原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

【 大阪ダンスセラピーWS   「天地とつながる身体」vol.20 レポート 】

2020-06-26 | 首都圏以外でのワークショップ
コロナ禍の中での20回目の大阪WS、
無事終了致しました。

参加の皆様、スタッフのマギー
ありがとうございました。

今までとは違い
さまざまな制限の中でのWSでしたが
やることを決断してよかったと思います。

まずは人と場を共にすることの重要さ。

この場合の「場」とは
自分がどういう状態であれ
そのままで居られること。

そして誰かと言葉を交わすことの重要さ。

この3ヶ月の間にどういう日々を送り
どう感じ、何を考えたかなど
自分の気持ちの赴くままに話せること。

これは毎回のことではあるけれど、
AMはお互いの話に耳を傾け、
まるまるシェアの時間となりました。

これは今回のWSの土台としてとても大切なこと。

自粛という名の萎縮した日常生活は
やはり身体の力を弱めていて
足裏の感覚が鈍っていたり
歩いてみてもふわふわした地に足のつかない感じが
あったりと、まずは足を取り戻すことから。

動いていくうちに気分もほぐれ
皆の顔に自然な笑顔が浮かび、大笑いも。
半年ぶりに大笑いしたという方もあり。
共にある、ということの嬉しさが
皆の中から自然に湧き上がってきたようでした。

大地があり、それを踏む足があり、
腰が動き、足腰からの振動が全身に広がっていく。
身体全体を取り戻していく作業。
これはコロナ禍の中での必要なリハビリです。

今回のテーマを考えるときに
出てきたキーワードは「愛」。
20年以上WSをやっていても愛ということを
テーマに据えたことは2回程度。
(つまりそれくらい使いたくない言葉であり
これほど誰かに都合のいいように
使われている言葉もないわけで)
ここ何年も加速している
「不寛容社会」の根っこは一体なんなのか、
と考えたときに
社会への不満や不安、信頼感を持てない、先行きの見えなさ
など外的な要因が大きいことが見えてくる。
加えて
自らの内への養分を与える余裕もなくなっていること
特にコロナ禍の中での恐怖感や緊張感が
それを増大させていること
などを考えていたら

ここは敢えて正面切って行こう、と思ったのだった。

感情は身体からの手紙のようなもので
さまざまな悲しみ、苦しみ、衝撃を体験してくると
人間はやがてそれを隠したり
蓋をするようになる。
そしていつしか自分の持っている感情を忘れてしまう。
(いや忘れたふりなのだが)
凍りついた感情や体験はやがて
身体症状や精神症状という形となって
手紙を送ってくる。

全ての感情はエネルギーであり
反対にいうならば身体がそのエネルギーを出している状態を
再現してみるならば、それを体感できるはず。

ということで
誰もが日常は意識せずに行っているか、
あるいは人や自分に不寛容になり忘れてしまっている
「愛のエネルギー状態を作って送る」ということを
今回はやってみたのだった。自分へ、そして他者へ。

このことで痛みや悲しみを感じた方が
何人もいた。
愛の状態を意識することで
そうでないものも浮上してくる。
当然のことだ。
それも受け取ることができれば
それは自分への扉を開くことだ。
(もちろん簡単ではないし、辛いことも多い。
が、悲しみを感じること、それを深く受容するプロセスで
とても美しいものに変容していくことを
この人生の旅の中で体験してほしい。
何年かかっても。)

自分と他者、という人間の関係性だけでなく
さらに大きな物語にエネルギーを広げていった。
自然と地球だ。

コロナ禍の中でもコロナ効果、
というものもあって
何人かの方はとても変化していた。

私は日々のニュースの中で
都市機能が止まったので動物の活動範囲が広がったり
大気汚染や水質汚染にストップがかかり
美しさが戻った、というニュースを集めていた。
(このまま機能をストップさせ続けることは無理でも
縮小できないかと今も思っている。)
(シェアの時に「コロナは地球の怒りだと感じた」
という方がいて、全くもってその通りと思っている)

常日頃言っているように
エネルギーは循環させないと停滞し、淀む。
全ての淀みは不健康でドロドロした別の何かに変わる。

愛も同じだ。

毎日大地の恵みを与えられ、享受している人類が
(それなしでは命を養うこともできないのに)
地球に感謝もせずに開発という名の破壊ばかりを繰り返す。

愛、慈悲、感謝、どう呼んでもいい。

確かにそのエネルギーが
自分の中にあり
自分自身が発することができることを我々は確認し、
それを送る範囲を広げ、その中にどっぷりと浸かった。

その核となったのは
ちっぽけな自分自身=あなた自身なのだ。

自分のケアを無意識的にでも避けていれば
そこには愛も慈悲も寛容さも生まれない。
何も足りていないし自分には何もない、
としか思えなくなる。

自分へのケアは日常的に、
とても小さなことでいいので毎日の習慣にすること。

それが積み重なっていった時に
愛の(寛容や慈悲の)エネルギーは大きくなる。

エネルギーは良くも悪くも増大するのだ。
お互いに優しくなれない社会にはもううんざりだよね。
それにコロナ以前の社会に戻ればいい、
と単純には思えないと思う。

今回のワークを通して
それぞれがその「萌芽」を「自分の庭」に持ち帰り
大切に育ててください。

同時に、地球へ天への感謝も育ててほしいなと思う。
私たちを育ててくれたのだから。


改めて参加の皆様と神と精霊に感謝を捧げます。
同じ時空を共有できてよかった。

以上、大阪WSレポートでした。

次回は秋を予定しています。

*******

今後の予定をざっくり。

6/28   首都圏WS(溝の口)13:30~16:30

7/4-5   神戸「シャーマン的日常へ」WS vol.4

8/23     首都圏WS(溝の口)13:30-20:30

9/25-26  エナジーダンス合宿「BODY&SOUL」
     千葉の海岸沿いにて!!

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