Sound of KYOTO~すきま~ミュージック・ライブラリーと音楽エッセンス

iTunesStoreをはじめ多くの配信サイトで配信中の音楽紹介や、環境音楽として役に立つヒントを京都からお届けします。

環境音楽コンセプト9-イーノのアプローチ

2023-10-18 09:42:09 | 京都の環境音楽

そうだ、環境音楽を語る時イギリス出身のこの人を忘れる訳にはいかない。
その名はブライアン・イーノ

Windows95の起動音制作者として知られている彼は、ロキシー・ミュージックのメンバーからスタートした。
バンドを抜けた彼は現代音楽やデビッド・ボウイのアルバムに関わったり、キング・クリムゾンのギタリスト、ロバート・フリップらの親交の中から1978年に「Ambient 1 / Music for Airports」と言うアルバムを発表する。                                                    
このアルバムは彼自身の言葉で「意識の中でどこからも入れて、どこからも出る事の出来る音楽」と説明され、日本では環境音楽と訳された。

興味のある方は是非このアルバムを聴いて欲しいのだが、我々のアプローチはイーノを意識下に置きながらロック、クラシック、ジャズ等の要素をもっと耳になじみやすく、アコースティックに、クロスオーバーに、時代に媚びない音楽として創り上げたいと思った。

以下にApple Musicで表題のアルバムを示します。

=次回に続く=             by きしかなん
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環境音楽コンセプト8-ピンク・フロイドのアプローチ

2023-09-28 09:17:21 | 京都の環境音楽

ビートルズ以外のブリティッシュ・サウンドではどうだろうか?

サイケデリックでプログレッシブ、と言えばピンク・フロイド
彼等の音楽の中には斬新な環境音楽的要素が多数聴かれる。

まず、アルバム「Atomic Heart Mother」では「Alan's Psychedelic Breakfast」「Fat Old Sun」「If」で自然の風景音も取入れたアコースティックでナチュラルな音楽が聴ける。
シンセサイザーばかりのイメージを持たれるバンドだが、以外にもこのアルバムはとてもアコースティックだ。

そして、あの大ヒットアルバム「The Dark Side Of The Moon」では「Us And Them」「Any Colour You Like」などとても安らかな気持ちになれる作り方の音楽が含まれている。
現代の耳でこのアルバムを聴くと当時聞いたのと違って、全体のリズムが環境音楽的でもある。

以下にApple Musicで表題のアルバムを示します。


=次回に続く=             by きしかなん
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環境音楽コンセプト7-ビートルズのアプローチ

2023-09-16 15:50:33 | 京都の環境音楽

ブロティッシュ系ロックミュージックの中にどのような環境音楽的アプローチがあるのだろう?

まず、彼等の音楽からどんな曲にその要素があるか聴いてみよう。

ビートルズの中の環境音楽的要素を持つ曲では、
初期のアルバム「with the beatles」の「Till There Was You」、
その他「Eleanor Rigby」「And I Love Her」「Norwegian Wood」「Michelle」「Girl」「In My Life」「Here There And Everywhere」「For No One」「I Need You」「Yesterday」「Flying」「I Am The Walrus」「She's Leaving Home」「Blackbird」「I Will」「Julia」「Mother Nature's Son」「Good Night」「Something」「Because」「Her Majesty」「The Long And Winding Road」「Let It Be」「Across The Universe」などなど、
これらの曲からボーカルパートをインストルメンタルに差し替えると、良質の心に優しいヒーリングミュージックが出来上がる。
さすがにメロディーメイカー、ビートルズ!!!

上記に挙げた曲のApple Musicプレイリストを作って見ました。

=次回に続く=             by きしかなん
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環境音楽コンセプト6-京の音楽はブリティッシュ

2023-08-31 11:51:07 | 京都の環境音楽

京都の音楽はロックで表現すると、さしずめブリティッシュ・ロックだ!

私のイメージでは大阪はアメリカン・ロック。
大阪のライブハウスで京都のバンドを見るとなかなか目立たない。
さすがに大阪はシャベクリの本場だけあってミュージシャンもMCが旨い。
京都のバンドはどちらかと言うと込み入った音楽が得意なのにしゃべりが少ない。

ビートルズキング・クリムゾンピンク・フロイドキンクスレッド・ツェッペリンなどの流れを引きずっているのが京都なら、オールマン・ブラザーズ・バンドCCRボン・ジョビなどのイメージが大阪のバンドだ。

日本のバンドを見てみよう。
京都からはブリリアント・グリーンくるり空中ループモンド・グロッソブレイクダウンつじあやの野村麻紀、それにわがBad Stuffなど、大阪からはウルフルズシャ乱Q大西ゆかり、古くはサウス・トゥ・サウス優歌団などを並べてみるとその違いがよくわかると思う。

ブリティッシュ・ロックの中には沢山のヒーリング的、環境音楽的要素を持つ曲があった。

京都のミュージシャンの繊細さと”ま”の旨さで日本の環境音楽を作ってみてはどうか?そう思ったのだ。

=次回に続く=             by きしかなん
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環境音楽コンセプト5-無用の用

2023-08-15 10:30:36 | 京都の環境音楽

音楽自身が「ま」の集合体、そしてそれを最大限に上手にアレンジしてこそ聴くものにインパクトを与える事の出来るものだと思う。

『無用の用』と言う言葉があるが、音楽は正にその典型。
音楽そのものが=目には見えない空気の粗密波の伝搬が耳の鼓膜を振動させ、その振動が脳に伝わり、脳が言葉と判断したり音楽として楽しんだり、つまりは一種の錯覚=あってもなくても物質的・実用的には関係ないもの、なのである。

音楽では特に無音の部分に重要な要素があり、それを上手に使えるミュージシャンが私には旨いと思わせる。
これは関西弁や京都弁のイントネーションにも関係するだろう。
音のある所とない所の組合わせを自然と文化の中で理解している、それこそが京都ミュージシャンの心髄だと思う。

それらは京都の”しまつ”の文化にも関係がある様に思う。
始末とは、例えばきものの例がわかりやすいが、親から子へきものを伝え最終的にはきものはぞうきんになり物質として使い切る。
おばんざいの中にも素材を使い切る智恵を見ることが出来る。

この文化は日本人の中に長くから伝わって来た生活の知恵であるが、それが現在の暮らしの中にもそのまま生きている。
その智恵と”ま”の文化が音楽に奥行きとシンプルな魅力を与えている様に思う。
知らず知らずの内に京都に暮らすミュージシャンは、京都の育んで来た伝統と文化を自分達の音に組み込んでいるのである。

無用と思われる中に用がある事をそのまま実行しているのだ。
これが音のない無音(ま)の使い方の旨さに繋がっている。
京都のライブハウスを回ると自然とそんなバンドに出くわす。

=次回に続く=             by きしかなん

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環境音楽コンセプト4-京の音楽

2023-07-31 10:48:33 | 京都の環境音楽

京都のアーティストと「ま」を考えてみる。

私が京都へ来たのは歳がばれるが1960年代から70年代に掛けて一大ムーブメントになった『関西フォーク』を聴いたからだ。
ボブ・ディランに代表されるメッセージフォークに影響され自分達の言葉で音楽を組みたてていたミュージシャンは圧倒的に関西だった。
関西のしゃべり文化と民衆パワーは若者達の中に新しい音楽の表現方法として、関西弁を含んだストレートなメッセージを生んだ。
特に京都は大学を中心にカウンターカルチャーの中心地としてフォーク、ブルースの多くのバンドが存在した。

それらの音がどこか関東の音楽と違う、なぜだろう?
京都の「ま」の文化と繋がりがあるのか?

=次回に続く=             by きしかなん
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環境音楽のコンセプト3-京の「ま」

2023-07-19 09:22:18 | 京都の環境音楽

京都文化の中心は日本人の心の「間」だ!

私は京都人ではないのでよけいにそう感じるのだが、京都の人はこの「間」を大切にする。
お茶、お花、それに伴う水、お菓子、陶磁器、建物、庭、、、
どれを取ってみても、空間、時間、そして何よりも心のゆとりを大切なキーワードとして展開している。

街中がそれらのテーマパークと言った趣が、京都と言うキーワードが日本人に安らかさを与えてくれるイメージだ。
これらが京都に住んでいると毎日の新しい発見をさせてくれる。

無数にある路地を歩けば、そこかしこの街角で昔からある「間」に触れられる。
殆ど知られていない様な社寺仏閣でも、そこにある四季折々の花や木々の姿に。
有名な観光名所にもそれぞれの季節の発見が。

何より鴨川の姿さえも朝、昼、夜と悠久の「ま」を感じれる。

京都に住むミュージシャンは自然とこの「ま」を音に取入れる。

これが、Sound of KYOTO~すきま~、と名付けた第一の所以だ。

=次回に続く=             by きしかなん
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環境音楽のコンセプト2-京の音風景

2023-07-02 08:40:42 | 京都の環境音楽

京都では他の都市ではなかなか聴かれなくなった音を日常の中で聴くことが出来る。

以前近くの中国系のお寺では330年法要があった。
チベットから高僧が住み込みでその数ヶ月間法要を行っていた。
朝から聴いた事のない笛?ラッパ?の音とともに数回のお勤めをしていたようだ。

また、別のお寺では六地蔵参りに合わせて昔から伝わる踊りと音楽が奏でられる。
夏には祇園祭のコンチキチン、神社に行けばお賽銭とともに鐘や鈴を突く音。

家では「オ~さん」と言うのだが修行僧の道行く声が至る所でどこからか聴こえてくる。
また、近くの桶屋さんは今でも朝早くから木槌を使いながら軽快な音を響かせている。

四方を山に囲まれ河の流れが作って来た自然も音に恵まれている。
鴨川のせせらぎの音は人々の安らぎとなり、四季折々の鳥は朝早くからその季節を感じさせる音を伝える。

特に春になれば毎年同じ鳥ではないかと思うのだが、鶯(うぐいす)が自分の縄張りを守る為かいつものさえずりで季節を知らせる。
秋ともなれば虫の声に辺り一面つつまれる。

斯様に京都と言う地はゆったりした時間の流れの中に音が四季折々の重要なイメージを刷り込んでいる。

=次回に続く=       by きしかなん
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環境音楽のコンセプト1

2023-06-16 11:41:41 | 京都の環境音楽

音楽の配信をはじめて14年が過ぎた。

初めに考えたこれらのライブラリー音楽を全世界の人々に聴いて欲しい初心は何だったのか。
もう一度音楽を聴く意味も含めて、振返りながら今の心境も織り交ぜて考えてみよう。
配信している音楽のコンセプトを是非皆さんも感じ取ってください。
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環境音楽とは何だろうか?

私はパソコンに向って仕事をする時、本を読むとき、そして何より自分の考えをまとめて筋立てた文章を書く時に音楽を利用する。
静かにタイムドメインスピーカーから包み込む様な音楽を流すのだ。

その時音楽の種類は何だろうか?
昔から好きなビートルズ、それにコールドプレイ、
最近ではとても良いと思うビリー・アイリッシュ

いやいや、ボーカルがあるとどうも邪魔臭い。
それに1アルバムを続けて聴くと、静かな所と激しい箇所があって気が散る!

知っている曲が流れるとついそちらに耳が張り付いてしまう。
どの曲も帯に短し襷に長し。

そうだ、それなら京都のミュージシャンで「自分達の思考や作業のバックで流す事の出来る音楽を作ろう!」
これをこのライブラリーのコンセプトとして始めた。

近年音楽サブスクリプションが本格的になり、まさに多くの曲を自由に再生できる環境が揃った。
今回のコロナ感染では在宅勤務も普通になってきたので、音楽の効用もそれぞれ再確認されていると思う。
是非、こちらを参考にして全曲再生でそれぞれの仕事環境で試してみてください。

=次回に続く=                by きしかなん
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Sound Of KYOTO~すきま~ミュージックサンプラーを御視聴ください

2019-02-27 09:54:25 | 京都の環境音楽

ゆったりしたヒーリング系音楽サンプラーです
各アルバムのジャケットビジュアルをご覧になりながらお聞きください

腰にグイグイ来るリズミックなグルーヴ系音楽サンプラーです
各アルバムのジャケットビジュアルとともにお楽しみください

これからもアルバムから代表曲を集めたサンプラーを発信して行きます
しばらくお待ちください
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