京都では他の都市ではなかなか聴かれなくなった音を日常の中で聴くことが出来る。
以前近くの中国系のお寺では330年法要があった。
チベットから高僧が住み込みでその数ヶ月間法要を行っていた。
朝から聴いた事のない笛?ラッパ?の音とともに数回のお勤めをしていたようだ。
また、別のお寺では六地蔵参りに合わせて昔から伝わる踊りと音楽が奏でられる。
夏には祇園祭のコンチキチン、神社に行けばお賽銭とともに鐘や鈴を突く音。
家では「オ~さん」と言うのだが修行僧の道行く声が至る所でどこからか聴こえてくる。
また、近くの桶屋さんは今でも朝早くから木槌を使いながら軽快な音を響かせている。
四方を山に囲まれ河の流れが作って来た自然も音に恵まれている。
鴨川のせせらぎの音は人々の安らぎとなり、四季折々の鳥は朝早くからその季節を感じさせる音を伝える。
特に春になれば毎年同じ鳥ではないかと思うのだが、鶯(うぐいす)が自分の縄張りを守る為かいつものさえずりで季節を知らせる。
秋ともなれば虫の声に辺り一面つつまれる。
斯様に京都と言う地はゆったりした時間の流れの中に音が四季折々の重要なイメージを刷り込んでいる。
=次回に続く= by きしかなん
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