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フィンランドメソッド実践ドリル?

昨年末、第3回目のPISA(学習到達度調査)の結果が発表されて以来、いまやフィンランドが大注目!大ブーム!

インドもびっくり!


その大ブームの波に乗って、『フィンランドメソッド実践ドリル』なる本が近々発売される。

内容のどのような部分が、フィンランドメソッドなのか是非知りたい。

執筆者を調べてみたが、全くフィンランドとはかかわりがないようだ。

そもそも、

PISAはどのような問題から構成されているのだろうか。科目の種類も第1回目の2000年には3つであったものが、2003年から4つに増えている。全ての内容をチェックしてみたいものである。

日本人はランキングの順位だけにクビッタケだが(えっへん、かくいう私もそうであるが)、ランキングの基になっている試験問題や得点分布にもう少しクビッタケになるべきであろう。

私の浅はかな理解によれば、どの科目も、フィンランドの得点分布は平均点およびその前後にかたまっており、<分散>が小さい。

一方、日本の得点分布は、ピンからキリまで、松から梅まで、甲から戊まで、広がっており<分散>が大きい。

比較的優秀なグループの比率だけを見れば、フィンランドも日本も大差ない。

学習到達ができていない、機能が不十分である子どもの割合が、フィンランドと日本で大差がある。成績が振るわないグループの割合はフィンランドではごく少数であるのに対し、日本はめだって多い。4倍ほどであろうか。

底辺の底上げのできる教育システムがフィンランドメソッドと言えよう。

果たして、そのような理解の上に、件の本が書かれているのであろうか。書かれていることを期待して1000円冊1枚支払うことにしよう。

私もこのフィンランドブームに乗って、

唯一の単著の改訂版を出す時には『フィンランドメソッドによるスウェーデンの高齢者ケアドリル』と銘打って書店に並べてもらうことにしよーっと。
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