La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

どこをどう間違えるか

2024年04月20日 | 新築

【4/17-19の作業】内壁仕上げ(続き)、2階屋根しずく処理(続き)

 

  納戸。

実はこの納戸の奥に隣のゴミ一家の鶏が入り込み、毎日卵を産んでいた。不法侵入なのでその日の終わりに卵は没収していたが、午前中は母鳥が抱いているため、なんとなくマシヤ仕上げが後回しになっていた。が、もう残しておけないということで、着手。ちなみにその後、別のところ(門の脇の木の根元)で卵を見つけた。3つあって、古いのはもう3日経っているがそれがどれか分からないので、みんな放ってある。そのうちヒヨコがわらわら歩き出すのであろう。

 

2階屋根のゴテロ(しずく処理)が着々と。

  東面に続き、北面。

  西面。

 南面。

ベテラン2人でちゃちゃっと作り、残すはマシヤでの仕上げだけになった。

 

さて、いよいよ生活そのものに関係したり住んでいて目に付いたりする部分が始まる。基礎工事やブロック積みなどは、この地震のないユカタンでは彼らに任せておいて問題ない。日本と工法が違うんだし、親方も自信満々である。が、これからは結構厄介…というか、よく見ていないといけない。

1つは浴室エリアなど「間違える」可能性。もう一つはメキシコ品質。

で、間違えることについて。彼らが日本の家を知らないのは分かっているが、説明したのにどう間違えるか…は、ハッキリ言ってこちらには想像がつかない。というか、想像の範囲を超える間違い(例:高さ15センチの敷居)をしてくる。知らないのはしょうがないが、前にも書いたが「知らないことをしているんだから、自信がなかったら念のためもう一度確認する」ということをしない。やり直しは時間の無駄だし、仕上げに表れる(例:時間差があったため色が違う内壁など)ので、いちいちこちらが確認する必要がある。

浴室に配管するときとバスタブを作るときは、ビッチリ張り付いてないとダメだと思う。

玄関は図面通りだし、親方以外の作業員も事あるごとに三和土(段差)の話題には触れていたので、細かいこと以外は大丈夫かもと思っていた。で、庭で作業をしているときにカンカンと音が聞こえてきたので何を壊してるんだ?と思って見にいったら、玄関の土間下。

 こういう状態。

聞くと、床下を埋める岩混じりの砂を入れすぎて、居室部分と同じ高さにしてしまったので掘り出すと言う。この岩混じりの砂は、圧をガンガンかけなくても自然に比較的締まって固まる。それで、でっかいタガネで突いていた。

が、ふと見ると、玄関上がったところを壊している。つまり、外の車庫から入った部分は室内より低いのは分かっていたが、玄関というスペース自体はよく分かってなかったのである。(一応書くと、どこで何するという説明は親方にしてあった)

こちらの家は、マヤの家はハッキリいって中も外と変わらない環境。現代式の家は邸宅クラスじゃない限り、入ってすぐにリビングとか下手するとキッチンもすぐある(タイル貼りだが日本人にとってはこちらも外と変わらない環境)。で、うちの場合、リビングがどこかは分かるので、その手前までが三和土だと思ったらしい。岩混じりの砂を掘るのは結構大変なんで、お互いアチャーという感じだったが、全部掘り出してなかったのが不幸中の幸い。

それで、玄関こそ間違えたが、現時点で彼らが「岩混じりの砂を入れ終えて、床スラブを打てる高さになっている」と認識しているということに気づいた。床に関しては、コンクリ打つ前にゴミ拾いするぞ(一緒に埋めるなよ)と思ってた程度だったんで、これを機会に確認してみた。

 開口部の奥が脱衣所。

洗面所(手前)より低くなっている。入って右側に浴室だが、脱衣所とレベルが同じ。このエリア全体を、確認するのを後回しにしたまま忘れてるのかもしれない。浴室はタイルじゃなくてチュクムというユカタンが誇る漆喰(この記事)を使うので、どこからどこまでマシヤでどこからチュクムか…などで頭がいっぱいだったから、しょうがないと言えば言える。

 洗濯場(土間)。

土間なんだが、ドアを出てすぐ一段下がってるわけはない。当然彼らも、内外で床の高さが違うドアが危ないことは知っている。けど、やっぱりここも「よく分からないけど聞くの後回し」になってたんじゃないかと思う。一応、この日玄関を担当してた中堅に伝えたけど、まぁ親方が来てみんなに指示を出してるときにもう一度言わないとダメだな。



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