【1/5〜6の作業】 柱のコンクリ打ち(続き)、まぐさ、階段室の土台
とにかく、丁寧。
型枠の板の締め方が半端ない。コンクリの入れ方も、バケツの向きとかバイブ代わりの突っつき作業とか、すべて丁寧。いろんな現場で見てきたが、だいたい大きい板の周りに針金を巻いて捻って締めて終わりなことが多い。だからよく脇からコンクリがはみ出てるし、型枠を外すとスがあったり端がガタガタだったりする。ここのは本当にきれいで、必要な知識を得て新しい板を使えば打ちっ放しでもイケるクオリティだと思う。
結構広いところも垂直支持材なし。
我々と電気工事の打ち合わせをした親方がブロック壁に黒いマークをつけて、必要な位置にPVC管を通しておく。後でその中を配線管が通る。こうしておくとブロック壁を壊さなければならない部分が減る。海辺の隣のおばさんちなんか、コンクリも平気で壊していたが、ここではこの念の入れよう。
ちょっと気が早い気もするが、壁のブロックといい、大きい工程の材料が入ると現場の士気が上がる。ただ、広い敷地なんだが生えている木をなるべく活かしたいので、意外と搬入スペースがない。工事を優先するので、我々の庭仕事はだんだんできることが限られてくる。
コンクリがリビング側に流れて気づいて、慌てて板を組んでいた。
踊り場一ヶ所。
風呂場や二階には天井まで届かない間仕切り壁があって、あと窓の高さがユカタン在来工法の常識からずれていることもあって、親方はブロックが何段なのか念入りに我々に確認してくる。メリダなんかの大きい家だと、片持ちで広い吹き抜けになっている階段が多い。我々の海辺の家もそうだった。だから親方は階段部分も壁の高さをなんども確認してきた。
この階段は、ポーチを兼ねた車庫から玄関を入って、くるっと回ったところにある。階段室から壁一枚隔てて車庫。我々にとって、車庫は玄関の外だし屋根があったって外は外なので、もちろんその壁は天井までで、半端な高さで終わったりしない。が、うちそとの感覚がゆるいメキシコ人は、ここも途中までじゃないかと心配になるらしい。我々からしてみたら逆に、土足文化だと中と外を区別する感覚が薄いということに気づかされたという感じ。
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