引き込みのために来た電気公社に、隣のヒルベルトの敷地との間に塀がないと文句をつけられて作ったのがこちらのフェンス。それが、公社の訪問に備えてうちの外壁まで伸ばしてあった。
来たのは前回とは違う二人組で、難なく工事開始。
海辺の村では新築ラッシュもあって、委託業者のおっちゃんが素人でも持ってそうな道具を使って作業していたが、こちらは公社の正規の作業員、さすがに道具装備服装すべてしっかりしている。
ほんの15分ほどで完了。めでたしめでたし。
…なのに親方が、ひとり100ペソずつ渡せと言ってきた。200ペソくらいどうってことないが、親方の説明の賄賂という言葉が気に入らない。何かあっても連邦の公社には歯向けない…は分かる。賄賂が物を言う国だ…も分かる。が、うまくいったときに「賄賂を」わざわざ渡すというのは気に入らない。第一、メキシコ国民ってのは政治家や資本家や金持ちの汚職がどうとか、いっつも怒っているではないか。ここは日本人なんで、賄賂でなく寸志として渡す。のし袋とかないんで結果は同じだけど。
石だけで作ってたが、敷地のあちこちにある「以前ヒルベルトが牛を繋いでおくために作った漆喰製の台座」の漆喰…というかボロボロと崩れかけた石灰の塊の処分に困るので、その塊を一旦砕いて粉にして、石の間に詰め始めた。水で固めるので、練って打ってからその上に石を並べてもいいんだが、もう石の道を作ってあって面倒なので。写真の右手前の白っぽいところが、その牛用台座。こういうのがあと2ヶ所ある。餌とか糞とかああとかが目的だと思う(よくわからない)。
何やらちまちまと石を避けたりラハの土を掻き出したり大きな岩を移動させたりしていたが、なんとなく庭っぽくなってきた。とにかく庭いじりは大変。ひとつは、これまでも草ボーボーなどと書いてきたが、実は草でなく全部「育てば大きくなる木の芽やそれより少し育った苗木」なのである。地面からの高さほんの30センチほどで、固い根っこが深〜く育っている。あとは昔切り倒した切り株から出るひこばえも半端ない。
地表に少しだけ土が埋まった層(右上の黒い部分)があり、その下は大きい岩(左の白い部分)か、巨大なラハ(その右からぐるりと)がある。苗木の根っこでさえその隙間やもろくなっている岩を割りながら伸びている。強くて簡単には抜けないはずである。
塀はいいんだが、塀を作るために崩したり掘り出したりした岩が、そのままになっている。これをどうするか、考え中。逆側や道側の石塀に使うとなると移動距離が大変(新規に搬入してもらった方がラク)だし、かといって置いとくわけにもいかないし。
うちの敷地にもともと生えていた大きなマンゴーの木に、ひとつ実がなっているのを発見した。この木のマンゴーが美味しいのか、落ちた実から育った(生産用のタネから育てていない)木なのか分からない。ぜひ食べてみたいが、高さゆうに10メートルほど、おそらく落ちてぐちゃぐちゃになってしまう。やっぱり現場のみんなが言うように、食べる用の木は改めて植えて、水やりをしたり枝を切ったりしながら、かつ収穫しやすいようにちゃんと育てたほうがよさそう。来年から食べられると言うわけにはいかないが、この辺の木は成長が早いので物によっては3年から5年で収穫できるらしい。
ゴミ屋敷からブロック塀を超えてくる番いの一つの子供らしい。
…に、これ食うか?といろいろ与えてみてる相棒。その姿を、ヒルベルトたちが留守なとき牛と鶏の世話をしに来る親戚達が、「ニホンジンが面倒を見ている」と誤解したらしい。すみません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます