La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

シシュ

2024年03月22日 | ユカタン諸々

  シシュ。

牛のいろんな部位を牛そのものから出る脂で揚げ煮した、マヤ料理。これの豚バージョンが、チチャラ(ユカタン以外ではチチャロンという、ご当地モノあり)です。観光地でしか食べたことないと、豚の皮を揚げたものという認識かもしれないが、ローカルな店では皮以外もごった煮で、とても美味しい。

 この辺のチチャラ。

皮じゃなくて肉から売れていくw。皮も美味しくて、皮だけでも肉入りでもどっちが上という話ではないが、原始的に作らない店では皮だけ売ってるという印象を受ける。メリダで食べるとだいたいこんな感じで皮だけ。

で、その牛バージョンがあり、牛を屠るときについでに作って売る定番料理のひとつ(もう一つはチョコロモ)だということは知っていた。現場飯で出てきて、やっとありつけた。ありつけたというか、「今度の土曜日、売るよ!」とバイクで宣伝してるのを聞くだけで、どんなものかわからなかったので、怖くて買えなかったのである。

牛バージョンでは皮は食べないので、やはり「そのものの脂で煮る」というところがミソなんだと思う。ちなみに、牛の頭の料理では、皮も使うという(食べたけど、細切れになってソペの具になってたので分からなかった)。

味は部位によって多少違うが、こってりしたコンビーフ。

 若い味のトマトのサルサと。

若い味ってわかります?要は完熟イタリアントマトみたいな味じゃなくて日本のトマトみたいな青い味。そういうトマトを選ぶのかは、聞くの忘れた。ただ、どんなトマトを使おうと、あんまり合わない気がする。ラムチョップなどについてくるミントソースとか、わさびとか、さっぱりしたものが合いそう。家ができたらご飯を炊いて、シシュ丼とかしてみたい。お茶漬けとか、乾燥させてふりかけにしても美味しいかも。

あと、豚でチチャラを作った後はラードができるが、牛の脂は食用にしないらしい。

 

 チャヤ入り炒り卵。

「豚肉と黒インゲンの煮物」同様、ユカタン人は大好きだがユカタン料理リストには載ってこない料理。この写真のはちょっとチャヤが多めで、普通はもう少し炒り卵っぽい。こちらは普通に塩で味付けてあって、葉の近くの茎がチャヤの味が一番濃くて美味しい。

  生命力!

そのチャヤだが、うちの前の道端に生えているのをちょん切って敷地内に植えたら、どこかの犬にやられたらしくポキっと折れていた。が、次の日見たら、こう。しっかり自己治癒して、首が座っていた。びっくりした。

 ヤシの実とミントのトロレス。

前回食べた苺クリームはこちら。暑すぎてすぐ溶けるからか、機械が作れないからか知らないが、日本のかき氷みたいなのはなくて、かいた氷はみんなクラッシュアイスかというくらい荒い。なので、「気温が何℃を超えるとアイスクリームじゃなくてかき氷…」みたいなのは分かるが、ありつけない。そういう土地で、このしゃりしゃりアイスはとてもありがたい。これはいちごクリームと違ってココのほのかな味とミントが効いてて、とても美味しかった。結構いろんな種類があるので、他のも試してみる。

 

 ウアノの花にミツバチ。

 

 とうもろこしの穂付きの藁。

馬用だという。餌じゃなくて敷く。トウモロコシ畑では、収穫後のとうもろこしを軸にしてインゲン豆を作ることが多いので、この藁は貴重なんではなかろうか。何か理由があって無用になったのかもしれない。

 実の部分もあった。

質問して写真を撮ってたら、くれた。茹でて、チリパウダーやライムの汁をかけて食べる。おやつとして人気だが、個人的にはあまり好きじゃない。粒をとって天日で乾燥させてアルカリ処理して挽くと、トルティーヤを作るための粉になる。粒のまま取っておくと、種まき用にも使える。

 

 うちに転がっていた鉄条網。

ヒルベルトが何かの目的で使ってたけど外して放ってあったもの。現場の若い子が切っていたのでどうするのかと思ったら、針金として使うという。建設資材として買った針金の残りもあるが、ちょっと錆びてきてるので、鉄条網のツンツン出ている危ない部分を曲げて、こちらを使うという。結構大変そう。

 ボンネットのロックを修理してた。

彼らは、ガイジンが大好きなエコ目的のリサイクルには興味がないが、「何かそのへんのもので代用してどうにかする」のはすごく得意だ。日本人ならすぐ修理屋だメーカーのお客様センターだと騒ぎそうなことでも、ちゃちゃっと自分たちで直してしまう。その代わり、とてつもなく便利な何かとか、めちゃくちゃ使いやすい何かを作る…つまり日本人が得意なことは苦手。両方というわけにはいかない。



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