人の足音が後ろから近づいてくるのは、何だか苦手です。自分がふつうに歩いているのに、どんどん近づく足音があれば、まさか殺人者ではないだろうけれど、自分の命がおびやかされているようで、走って逃げだしたくなります。
でも、急に走り出したら、私の方が変な人と思われて、後ろから歩いていた人はゾゾゾーッとすることでしょう。
何ごとも、急な行動というのは、まわりの人に不安な気持ちや、不審感やら、悪印象を与えるものです。できたら、そうした行動は控えなくてはいけません。いつもツーンとおすまししてなくっちゃね!
私は、足のカタチがX脚になっていると、よく親族一同から指摘されました。このX脚は先祖伝来のもので、父方の親戚はたいていこのX脚になっています。ちいさい時から、母や親戚に言われ続けていたので、いつの間にか足のカタチはコンプレックスになっていて、しかも私はチンチクリンの身長なので、足の長さもそれなりにひっつめられた長さで、短いうえにカタチが悪いとなれば、もう歩くのは仕方なく歩くのですが、後ろにだれかいると、落ち着かない気持ちになったものでした。
叔母は、「あんたは変な足のカタチをしているのだから、モデルさんのように、出した足のつまさきの前に次の足を持って来なさい!」とアドバイスしてくれました。それはありがたいアドバイスではあったものの、そんな歩き方をしたら足がもつれそうになるし、もうだらしなく自分が適当に次に出したいところへ、次のステップを出そう! と、もう小学校高学年くらいから半分あきらめていました。コンプレックスはそのままに保持しながら、だらしない気分しだいの歩きをするようになりました。
それから何十年か経過し、あまり歩くことをしなくなった私がおります。これから、どれくらい歩くかどうかわかりませんが、もう自分の好きな歩き方をなるべくしていきたいと思います。かっこわるかろうが、みっともなかろうが、歩けるだけ歩いていくのです。でも、1日に1万歩しっかり歩かなきゃね。
結局、私は命を狙われたりする権力者でもないし、大金を奪われるようなお金持ちではないのですが、後ろから足音が聞こえたら、思わず横にそれて道を譲ったり、どんな人が後ろから来るのか何気なく確かめるために、カバンの中身を取り出すふりをしたりします。たいてい後ろから来た人はそのまま過ぎ去っていきます。何気なくかわすのが一番です。でも、もしその人が敵意や攻撃的な気分だったら、なかなか恐ろしい場面になります。でも、大丈夫、そんなときはめったにありません。
さあ、歩いていきましょう。そういえば、今日、もとNHKの柳田邦男さんの講演を聞いてきました。感想は、また明日書くことにして、ワイン飲んで、奥さんを大事にして、子どもともっと話をして、自分の道をさがしながら、歩いていくことにします。