奥さんが見るから、私も全日本フィギュアを見ました。帰ってきたのが遅かったので、三原舞衣ちゃんの演技は見逃してしまった。でも、あまりよくないみたいで低迷しているみたいです。だったら、次の応援する人がいなくなりました。
ああ、残念だ。私が支持するヒロインは女子フィギュア界にはいないということです。永井優香さんはチラッと見ましたが、そんなにアピールできなかったみたいです。静香ちゃんと同じワセダなのに、伸び悩んでいますね。
もう本当にいない。本田まりんちゃんは人気先行の実力不足だし、宮原さんはエースとしての落ち着きは見せていたけれど、国際的にやれるのかどうか、それが心配です。
今日は本郷理華さんがすごく頑張っていて、ショートが終わったばかりなのに、涙ぐんでいて、彼女としては納得のいく演技ができたんだろうと見ていました。私はもらい泣きはよくするんだけど、今日はそんなにしませんでした。どうしてかというと、そんなところで泣いてはダメだ、あなたは日本のエースなんだから、もっと強い気持ちで頑張って！ そう思ったんでしよう。自分のことだけど、そういう感じでした。
日本の女子は、二枠しかありません。宮原さんはエースだから、自然に選抜されなきゃいけませんけど、あとひとりが決まりません。去年までは絶対的なエースの真央ちゃんかいたので、他を考えればよかったのだけれど、今はエースが不安定で、次世代の選手たちも出ているけれど、しばらくはロシアに押されているでしょうね。
ピョンチャンも、上位に入ればもうけものというところです。時代は移り変わります。つい何年か前は日本の女子は上位独占ができそうな勢いだったのにね。
ということで、私は伊勢奥津にこの前遊びに行きました。給水塔があり、ススキがまだ残っていて、人はおらず、鉄道は静かに上り下りしていました。
紅葉シーズンは終わったので、だあれも訪れる人がいません。
でも、この伊勢興津という町は、すごい町でした。銀行、映画館、造り酒屋、旅館、都市としての機能が備わる山あいの町でした。それなのに今はゴーストタウンになっている。都市からこちらへ移住する人たちもいるのですが、それが流れにならなくて、今も過疎は進んでいることでしょう。
鉄道オタクもそんなに来なくて、せっかくオタクの人々が訪れても、そのあとに行くところがなくて、せっかくたどり着いたら、すぐに折り返しの汽車で帰らなくてはならない状況です。
ホントは、街歩きをしてもらったり、どこか入り込むところがあればいいのに、そういう入り込む場所がとても少なくなっています。住んでいる人たちも、外部から来る人たちを受け入れようという意志があまりなくて、取りつく島はないのです。
かくして鉄道にはお客は来ず、地元はますますやせ細り、地域はますます不活性化していくのです。
どうしたらいいのか。私には何も提言がありません。でも、どこかに人々を受け入れるスポットが必要なのはわかります。でも、だれもそれを用意できない。地元の人は自分の生活に追われているし、よそ者が来ることを心の中で拒んでいる。
拒みつつ、求めている状況です。ほんとは来てほしいのだけれど、どんなふうに受け入れたらいいのか、それさえ考えられない状況なんでしょう。
伊勢本街道が通っているとはいえ、だれもこの街道を通って伊勢に行こうという人は、現代にはいないのです。三重県の道路行政も本気さが見えません。というか、すでに切り捨てた土地ではあります。開発のしようがないし、本来は民間が地域の活力を生み出すべきである、みたいなところがあるような気がします。
かくして、どんどんさびれていくけれど、だれも有効な手立てが生み出せないまま、どんどんさびしくなっているのでした。
誰も住んでいないおうちはたくさんありそうだから、そういうのを生かして町づくりできたらいいんだけどな。とにかく人を呼ばなくてはいけない。工場は要らない。みんなが生きていける共同体が作れないかなあ。
