小学校の時の学習ノートに、変てこな写真が載っていました。たぶん、ボクのノートではなくて、誰かのノートでした。平地に驚くくらい高い鉄骨で組まれた橋があって、そこを電車が走っている写真でした。どうしてそんな風景が小学生のノートの表紙に使われているのか、そんなことは分かりませんでしたけど、とにかく不思議な鉄橋みたいなのがあるんだなと記憶しました。
日本海の、兵庫県にある鉄橋です。兵庫だったら大阪の隣なんだから、すぐに行けるかと思うと、日本海側はとても遠い土地であるというのは知ってたんです。だから、名前だけでも記憶してたのかな。
2010年の?月に、鉄橋じゃなくなって、コンクリートの橋になるという話を聞きました。だったら、小学校から40年以上経ってるけど、とにかく見に行こうといくことにしたんでした。ボクはなるべく鉄道オタクにはなりたくないと思ってました。
(オタクの友だちのみなさん、スミマセン。でも、知らず知らずに、オタクの道に入ってしまった。そりゃ、好きでしたから、素直に入ればいいのに、何だか抵抗がありました。そんなにコアなんじゃないもん! ただ、好きなだけであって、オタクじゃないもん! と言い訳してました。でも、結局、後からコソコソついてきたチビ・オタクだった。今はちゃんとオタクを自認してます。スミマセン!)
そして、2010年の1月2日、スーパーはくとに乗って、鳥取まで行きました。そこからローカル線で倉吉まで行き、そこをブラブラしました。小さな町だから、白壁のところまで往復歩きました! 寒いけど、ブツブツ言いながら歩いてました。
おそばを食べ、民芸玩具店で父の好きな民芸玩具カレンダーを買おうと思ってました。ネットでも買えるのに、現地に行って買うことに意義があったんですね。なんという道楽者なんだ!
倉吉の街は、雪は積もっていませんでした。そこからほんの少し(40分くらい?)の鳥取は雪が積もってたのに、倉吉はあたたかだったんだろうか。2つの街の関係、どっちがホットで、どっちが雪がたくさん降るのか、そんなことは何も知らなくて、とにかく、明日に備えて、鳥取の街に戻り、雪の積もった街の中をフラフラ歩きました。
雪対策なんか何もしてなくて、たぶん、足もとは濡れてたかも。でも、アドレナリンが出てますから、ちっとも寒くないし、ピンボケ写真を撮りまくり、ろくなことをしてないから、夜食べるものも見つからず、仕方がないので、駅でカニのすしを買い、そのまま寝たんだと思われます。
倉吉から鳥取に向かう途中の雪に覆われた町でした。そういう町がいくつもあって、どの町も、海に面し、雪に覆われて、静かに息をひそめている感じがした。とてもいじらしかった!
そうだ! うちの大阪の実家の向かいのおうちのお嬢さん。ボクよりも二つ下だったけど、彼女は大阪から鳥取に嫁いだんだった。この鳥取のどこかに住んでいるんだよな。大阪には縁はなかったのか。女子高に行ったから、そうなったのかなあ。もちろん、ボクには分かりませんでした。
時々はダンナさんと里帰りもするみたいだけど、彼女はこういう土地に住んでいるのか……。我慢強い子だったっけ。いや、気の強そうな、しっかり者だったっけ?
鳥取に着いた時に、ラッセル車を見つけたんでしたね。
さて、明日、浜坂から余部まで行くことにしました。その後は、城崎に出て、お風呂に入って、特急で大阪に帰ることにしました。さあ、どんなでしたっけね。