昨日の選挙の結果が出ました。神奈川県知事に当選したK某氏は、フジテレビで昔活躍した人でした。どこかで見たことがありましたけど、どんな人であったのか、はっきりしませんでした。与党から出たわけではないようでしたが、意外なところで彼の素顔(?)を教えてもらいました。
詳しいことや、真実はわかりません。それに、彼のことなんて、あまり知りたくありません。ネットにおいては、彼は不倫をかなり昔にしていたとか、エッチなメール・書き込みをしていたとか、聖人君子ではなくて、どこにでもいるオッサンだという話でした。真実でもいいし、そうでなくてもいいけど、結局は県民の皆さんは彼を選んだ。
それくらいに、県民のみなさんに選択の余地がなかったんですね。どいつもこいつも同じような人だから、変な噂があろうとも、とりあえず、この人でいいかという消極的な選択でしたか。そして、たぶん、ものすごくたくさんの人が棄権したはずです。「選挙に行かなくても、どうせ同じさ」という人々の選択だったのでしょう。残念ではありますが、そういうところですね。
大阪では、知事も市長も「維新」という政治グループの候補者が選ばれました。府議会議院は過半数を制し、市議会議院もそうだったみたいです。大阪のみなさんは、そういう結果を望んだということです。そして、再び大阪都の枠組みの住民投票をしたら、三度ちゃんと拒否するでしょうか。時間があれば、拒否できるのかもしれません。時間なしで「ハイ、もうご存じですから、もう一度やってみましょう。投票日は二週間後です」とか、寝耳に水作戦でやったら、拒否できなくて、みんな賛成になるでしょうか。
大阪に住んでいない私は、もう大阪がどうなるのか、わからなくなりました。実家があるというだけで、もう大阪に住むわけではないから、大阪の人たちに考えてもらうしかありません。
もしかしたら、万博もカジノも、すべて推進に向かって行くのでしょう(万博は既成事実でしたね。まい進するしかないのか……。赤字にならないことを願うしかないです。私はどんなに素晴らしい見世物があったとしても、絶対に行かないということだけは確かです)。
行政に関していえば、公務員的な仕事はすべて民間業者またはそういう受け入れ組織にやらせる。効率化して、無駄をなくすということです。すべて民間の力で、行政サービスというのも、結局は自分でお金を出して受け入れなさい、という考え方ですね。お金のない人、サービスが必要ない人、そういう人は利用しなかったらいいという、さばけた考え方です。
世の中は、そんなできる人たちがいるわけではないと思うけれど、社会的な弱者・お金のない人・文句の言えない立場の人・その他いろいろの声を上げていない人たちがいると思いますが、そんな人たちは黙って過ごすしかないですね。そういう世知辛い地域へと日々変貌しているようです。人情なんて意味ないじゃん、そういう風になっていくのかなぁ。
三重県は? 「維新」で出た人たちはみんな落ちたそうです。奈良県の知事さんは、「維新」が初めて大阪以外で選挙で勝てたそうです。
なぜなんだろう?
どうして大阪以外のところで「維新」は勝てないのか?
三重県は、名張市と伊賀市という昔の伊賀地域は、テレビは大阪の電波があるようですけど、他の地域は東海に所属していて、名古屋のテレビになるので、大阪のテレビに出まくる「維新」「ヨシモト」のタレントさんたちは、全く見ることがありません。だから、「維新」って何? どんな人たちなの? というのが全く分かりません。
だから、いくら選挙の時に「維新」です、と御威光をちらつかせても、誰も見てくれません。みんな知らない、威勢のいい人たちにしか見えない。
奈良は、保守分裂だったそうで、普通なら保守系の知事さんになるところが、「維新」の人たちが割って入って、当選できたみたいです。保守がまとまれば、「維新」の知事さんも次は危ないかもしれない。ですから、今回当選した方は自分の危うさを避けるために、保守系グループとのつながりを深くして、次の選挙に備えるでしょうか。わかりませんね!
三重では、「維新」の人たちなんて、見るチャンスはない。奈良はある。三重で、今回のすべての候補者たちに出会ったかな? この何日かの間で、候補者さんを見たのは一回だけでした。
そうでしたか、今回の選挙は、誰だか知らない人たちが出ていて、とても選挙に行く気持ちになれなかった、というのもありましたね。全く知らない人を、所属する政党だけで投票するなんて、そんな、お買物なら絶対にやらないことです。選挙においても買い物と一緒ですから、そんな選挙は全く買う(投票する)気になれなかった。だから、みんな選挙に行かなかったのか!
そういうこと、だったのかもしれません。
私たちは、選挙も、買い物も、生活も、すべて同じレベルで、関係ないものは買わない、というところに陥っているみたいです。
もっと候補者のみなさんが、私たちのところまでやって来てくれたらいいのに、みんな忙しくて、街宣カーだけが、どこかを回ってたんですね。何だか悲しいなあ。