山陰線の江原(えばら)というところに泊まっています。クルマも止めたし、ホテルもチェクインしたし、いつものスケベ心にまかせて、今から城崎に行ったら、いくつかのお湯のどれかに入れるなあ。前は街のまん中くらいの御所の湯でしたか、そこに入りました。もう何年前のことなんだろう。
餘部鉄橋がなくなるお正月に見に行きました。明日は餘部鉄橋があったところを通って、どこへ行くんだろう。だいたいは決まってますけど、今日みたいに変な欲が出て、城崎にも行ってみようなんて、変なことを考えるんですから、オジンのスケベ心には参ります。明日も何をしでかすか、わかりません。
山陰線は、普通でなら330円で行けるのに、本数が全くなくて、もうヤケクソで全席指定の特急に乗りました。とはいえ、あまりお客さんはいないから、わりとどこでも座れて、とりあえず特急券は1390円でした。
小さな緑の山々と、実る前、稲穂が垂れるまでには行かないみどりの田んぼを駆け抜けていきます。
右手は円山川が流れていて、今日の後半はずっとこの川の流れを追いかける旅をしていて、今日の締めくくりがこの往復でしたか。
駅について、駅のそばのお湯は「さとの湯」というそうで、ここなら、入ってすぐに出られるでしょう。帰りはどうなるんだ? 来るときは本数がないから特急だったけど、帰りは普通で帰りたかった。
まあ、次の電車までは二時間足らず時間はありそうでした。というか、それしか電車はないようでした。厳しいけど、それでいくしかなかった。
お風呂は、地蔵湯700円にしました。もっと上の方まで上がっていく元気がなかった。みんな浴衣で街をのし歩いていて、城崎にお泊りでない私は、浴衣も着てないし、適当なところで入って、ホテルで食べる何かを買って、それでまた電車に乗ればいいやということにしました。
地蔵湯は、そんなに匂いもしないし、湯ざわりもそんなに感心するほどではなくて、まあ、これが城崎のお湯だったかな、とか、知ったかぶりだったけれど、本当はもっといろいろあるんでしょうね。私はこれでやっと2つ目じゃないかな。とても、城崎を語れる立場にはありませんでした。
おじいさんたち、この方たちは地元の常連さんみたいだった。若い人がポツリポツリ、この若い人たちはお泊りなんでしょうか。いいなあ。私は、また電車に乗ってホテルに帰らなきゃいけないのに。
海鮮のお店や、いくつか賑わっているお店を横目に見ながら、コンビニで簡単なものを買って、電車に乗り込み、豊岡行きの赤ディーゼル、そこから乗り継いで福知山行きのみどり電車で江原まで戻りました。
私は、どうしてこんなとこにいるんでしょう。日本海側をたどる旅をしているみたいですよ。今日、どんなとこを通ってきたんだったか……。