わかっていたこととはいえ、いざその日になってみると、いつも通りのニュースで朝からうんざりしてしまいました。
今朝の六時から、敦賀駅では中条あやみちゃんも動員されて、始発の発車式が行われたそうです。もう今ごろは東京駅に到着しているでしょうか。それは良かったですね。
そして、昨夜は、大阪からのサンダーバード、名古屋からのしらさぎ、福井から金沢に向けてのサンダーバード、金沢から大阪に向けてのサンダーバード、どれもホームの上は最終列車に乗ろう、見よう、撮ろうという人たちがあふれているニュースが流れていました。型通りのニュースを流さないと気が済まないマスコミの後追いを、テレビの前にいると私たちまで巻き添えを食います。
一つの路線がなくなるのは事件だけれど、それは会社の事情でもあるのでしょう。新幹線が走ったとしても、大阪から金沢まで乗り換えなしの特急があったとしても別にいいのに、敦賀から福井、石川を走る線路は別会社に切り捨てられました。だから、もう直通列車はないのですね。仕方がない。だったら、クルマでとことこ走っていくしかないみたい。新幹線なんて選択肢にないのだから。
もう電車で金沢駅に行くこともないのかな。それは少し淋しいな。
これから何十年も鉄道建設は続くのでしょうけど、私はもうお呼びでないみたい。「お前みたいなビンボーなヤツは、鉄道に乗る意味ないんだよ、ジャンジャン儲かる路線を作っていくんだよ!」的な顔を(鉄道会社は)しているみたいです。それならそれでいいんだけど。
京都の鉄道博物館に行かせてもらったのはちょうど一年前でした。私なんかは、もう過去の鉄道にしか希望が持てないのでしょう。今の鉄道はシステマチックで、人がいなくて、年寄りは切り捨てられてて、シャカシャカ走りまくって、そして乗る、そういうものみたいです。
昔の鉄道は楽しかった、そういう記憶がありますが、もう最近はただの移動手段になってしまって、ちっとも楽しかったことはないですね。残念です。
子どもたちに夢を与えること、どうしたらできるんだろう。みんなただの乗り物にしか見えてないんじゃないかな。そして、写真だけがやたら増えていくけど、その一枚ごとにどれだけ思いは乗っているのやら。
そんな、ぼやいてばかりじゃなくて、楽しい思い出を作れたらねえ。花粉に負けないで作りたいです。