街への挨拶を短歌でしてみます! どうなることでしょう?
1 地下鉄のラインに沿って二人乗り自転車隊は基地へと急ぐ
これが新作! といってもネタは30年前です。文化祭の直前にみんなで集まって映画の編集をしたのでした。でも、私はたいした役割りをせず、ただのにぎやかしでした。いつもそんな役回りというか、あまり主体的に動いてないのですね。
2 九時前の静かな電車の乗客は老カップルやメイクの女性
そういう電車風景があるということです。九時前で閑散としてるなんて、どこのローカル線に乗ったときのことなのかなぁ。近鉄で名古屋に行くときの風景ですか? いや、関西線かな。わからないですね。
3 岩山のふもとに開けた海辺の街 東奔西走(とうほんせいそう)人は過ぎゆく
これは2年前に、雪舟の山水長巻(さんすいちゅうかん)を見たくて、防府の町を訪れて、遠くに見える石灰岩っぽい山々が印象的だったので、それと三田尻の港を幕末の志士たちは行き来したのだなと、それを詠みたかったんですけど、そのまんまですね。
4 アーケード抜けたほとりの小公園 山頭火みちそこにつながる
これも防府の町で、山頭火の生家を見つけ、句碑を探し、銅像も写真におさめたりして、知らず知らずに山頭火の町に来てしまったと、驚きをもって歩いていました。
5 クリスマス神戸に妻とお出かけし 街のざわめきと フェルメールさんと
これも2年前、フェルメールのターバンの少女さんが来日して、神戸に夫婦で見に行きました。
大阪で1人で見たときは感動して涙が出てきたのですが、神戸ではガードが厳しくて、まともに彼女に会えなくて、遠巻きにして見るだけでした。残念でした。そして、妻はそんなものかという感じで、折角見に行ったのに、風月堂でゴハン食べただけでしたね。
6 表ではボールのはじける音がする 下では母の夕げの準備
夏の夕方でしょうか。近ごろは寒くて、家の前の道路で遊ぶ子どもたちの声が聞こえません。
7 想い出の浜へと降りる細い道初夏の日差しはまだまだ足りぬ
どこの海岸を詠んだのか、メモも何もなくて、とにかく夏なら夏で、思い切り暑ければ、こちらもそれなりに対応するのです。でも、最近のベトッとした暑さに勝てるかどうか……。
8 年末のカリカリとした街中はクルマも人も余裕はなさげ
みんな老若男女とも、余裕はありません。世知辛い世の中です。もっともっと人の情けを感じたいと思っているのです。でも、実際にそうした対応をしてもらうと、疑ってしまう。
9 菜の花は伸び放題でむせかえる大仏の里青葉風吹く
これは松阪の美濃田大仏を訪れたときの、初夏の急に温度が上がった感じを詠もうとしたのでしょうね。
10 タコライスカリリと辛く南国味チャンプルー精神食べて味わう
何年か前に、沖縄の那覇市の国際通りから少し中に入った牧志公設市場2階の食べ物屋さんでの印象を詠んだものですね。
ああ、どれも日記短歌です。もっと伝統的な技を身につけなければいけないですね。
反省はたくさんできますが、勉強はいつするんでしょう。
★ 私は、もっと街と交流したいと思っていました。でも、どの街も、たいていは扉を閉ざしています。中に人はいるし、だれかが歩いているのに気づいても、知らんぷりで、やりすごすことになります。私の家でも、家の中にいるときは、外をだれかが歩いていても、家の前でオバサンがワンコにウンコをさせていても、ガキンコが家の庭木を蹴っ飛ばしても、困ったなあと思っているだけです。
そうです。家の中にいると、だれかが歩いていても、基本は無視して、そのままやりすごし、関わりを持たないのが普通です。旅人もそれを望んでいるクセに、そこに住む人々と関わりたいとか、変な旅こころを起こしてしまう。でも、たいていは無関係のまま、何も起こらない。
とはいうものの、そちらを歩いていたら、珍しいものを見つけて、ついこれは何ですか? とか聞きたくなることがあって、どうしても地元の人と関わりを持ちたくなることがあって、ささやかなやりとりができたら、いっぺんに旅の思い出は鮮やかになります。
というわけで、あれこれと人と関わりの持てる旅をしてみたいと、近ごろは思います。若い人は、そんな面倒な旅なんかしたくないというんでしょうね。でも、この若い人たちもいつか、人との関わりを求める旅に変わるんだと思います。切り替わるのはいつかな。オッサン・オバサンと自覚したときかな。
どこかでゲストハウスを作って、若い人たちとの交流施設作れたらいいですね。できないかなあ。
1 地下鉄のラインに沿って二人乗り自転車隊は基地へと急ぐ
これが新作! といってもネタは30年前です。文化祭の直前にみんなで集まって映画の編集をしたのでした。でも、私はたいした役割りをせず、ただのにぎやかしでした。いつもそんな役回りというか、あまり主体的に動いてないのですね。
2 九時前の静かな電車の乗客は老カップルやメイクの女性
そういう電車風景があるということです。九時前で閑散としてるなんて、どこのローカル線に乗ったときのことなのかなぁ。近鉄で名古屋に行くときの風景ですか? いや、関西線かな。わからないですね。
3 岩山のふもとに開けた海辺の街 東奔西走(とうほんせいそう)人は過ぎゆく
これは2年前に、雪舟の山水長巻(さんすいちゅうかん)を見たくて、防府の町を訪れて、遠くに見える石灰岩っぽい山々が印象的だったので、それと三田尻の港を幕末の志士たちは行き来したのだなと、それを詠みたかったんですけど、そのまんまですね。
4 アーケード抜けたほとりの小公園 山頭火みちそこにつながる
これも防府の町で、山頭火の生家を見つけ、句碑を探し、銅像も写真におさめたりして、知らず知らずに山頭火の町に来てしまったと、驚きをもって歩いていました。
5 クリスマス神戸に妻とお出かけし 街のざわめきと フェルメールさんと
これも2年前、フェルメールのターバンの少女さんが来日して、神戸に夫婦で見に行きました。
大阪で1人で見たときは感動して涙が出てきたのですが、神戸ではガードが厳しくて、まともに彼女に会えなくて、遠巻きにして見るだけでした。残念でした。そして、妻はそんなものかという感じで、折角見に行ったのに、風月堂でゴハン食べただけでしたね。
6 表ではボールのはじける音がする 下では母の夕げの準備
夏の夕方でしょうか。近ごろは寒くて、家の前の道路で遊ぶ子どもたちの声が聞こえません。
7 想い出の浜へと降りる細い道初夏の日差しはまだまだ足りぬ
どこの海岸を詠んだのか、メモも何もなくて、とにかく夏なら夏で、思い切り暑ければ、こちらもそれなりに対応するのです。でも、最近のベトッとした暑さに勝てるかどうか……。
8 年末のカリカリとした街中はクルマも人も余裕はなさげ
みんな老若男女とも、余裕はありません。世知辛い世の中です。もっともっと人の情けを感じたいと思っているのです。でも、実際にそうした対応をしてもらうと、疑ってしまう。
9 菜の花は伸び放題でむせかえる大仏の里青葉風吹く
これは松阪の美濃田大仏を訪れたときの、初夏の急に温度が上がった感じを詠もうとしたのでしょうね。
10 タコライスカリリと辛く南国味チャンプルー精神食べて味わう
何年か前に、沖縄の那覇市の国際通りから少し中に入った牧志公設市場2階の食べ物屋さんでの印象を詠んだものですね。
ああ、どれも日記短歌です。もっと伝統的な技を身につけなければいけないですね。
反省はたくさんできますが、勉強はいつするんでしょう。
★ 私は、もっと街と交流したいと思っていました。でも、どの街も、たいていは扉を閉ざしています。中に人はいるし、だれかが歩いているのに気づいても、知らんぷりで、やりすごすことになります。私の家でも、家の中にいるときは、外をだれかが歩いていても、家の前でオバサンがワンコにウンコをさせていても、ガキンコが家の庭木を蹴っ飛ばしても、困ったなあと思っているだけです。
そうです。家の中にいると、だれかが歩いていても、基本は無視して、そのままやりすごし、関わりを持たないのが普通です。旅人もそれを望んでいるクセに、そこに住む人々と関わりたいとか、変な旅こころを起こしてしまう。でも、たいていは無関係のまま、何も起こらない。
とはいうものの、そちらを歩いていたら、珍しいものを見つけて、ついこれは何ですか? とか聞きたくなることがあって、どうしても地元の人と関わりを持ちたくなることがあって、ささやかなやりとりができたら、いっぺんに旅の思い出は鮮やかになります。
というわけで、あれこれと人と関わりの持てる旅をしてみたいと、近ごろは思います。若い人は、そんな面倒な旅なんかしたくないというんでしょうね。でも、この若い人たちもいつか、人との関わりを求める旅に変わるんだと思います。切り替わるのはいつかな。オッサン・オバサンと自覚したときかな。
どこかでゲストハウスを作って、若い人たちとの交流施設作れたらいいですね。できないかなあ。