お風呂から上がって、二階に上がってみたら、南の空の低いところからゆるい光線が投げかけられていました。八日だろうか、九日なのかな、あともう少しで満月という月が出ていました。
でも、何だか低いところにあります。お隣りの屋根の上に上がれば、手が届きそうなくらいです。そんな、お隣りに上がるくらいなら、自分ちの屋根に上がればいいんだけど、自分ちの家の屋根というのはイメージできません。屋根にもう二十何年守られて生活はしているけれど、その屋根をどうこうしよう、ということはなかったから。屋根は、あまりに自然にそこにあって、よじ登ったりするところではなかった。
本当なら、というか個人的な希望(理想)では、定期的に屋根に上がって、寝袋と蚊取り線香でガードして、屋根の上で一晩を明かすとか、流れ星を数えて寝るとか、夜中に飛行機がどれくらい過ぎていくのか数える、みたいなことをしたかった。というか、ただイメージをバクのようにムシャムシャしているだけで、実際は屋根に上がることはありません。できれば、ソーラーパネルがついてて、電気代がゼロになる生活にも憧れたけれど、それも実現しなかった。
夢ばかり、あこがればかり、現実はサッパリ動かない、グータラ野郎だったんでした。
そんな私ですけど、お風呂から上がったら、南からの涼しい風を感じることができました。昼間は、つい夕方くらいまでは、ものすごい暑さで、とても耐えられない暑さでした。それから5時間くらい経過して、やっと涼しい風が吹いたような気がしました。
きっと沖縄を襲っている台風の影響のようです。はるかかなたにある台風が、太平洋側の三重県でも南風をもたらしてくれている。もっと湿気があれば、雨だって降るでしょう。この3連休はお天気は不安定という話も出ています。
南風よ、暑くなくていいから、どうぞ夜だけでも吹いておくれ。そうしたら、また奇跡のように朝明るくなるまで寝られるだろうか。まあ、無理だろうな。オジンだから、何度も目が覚めるかも、まあ、それならそれでいいけど、せめて涼しくしてほしい。もう今から本読んで寝ます。