イタリアのベル・カント・オペラの巨匠ベルリーニの代表作に『ノルマ』という作品があるそうです。
キリスト教が広がる前の紀元前のガリア地方を舞台にドルイド教のシャーマンであるノルマとローマの将軍との悲恋物語なのだそうです。
そこで主人公のノルマが月の神に祈るシーンで歌われるアリアが「清らかな女神」という曲なんだとか。すべてライナーノーツの受け売りです。
聖なる老木に銀の光を注ぐ
清らかな女神さま
そのお顔を覆う雲のヴェールを払って
美しいお顔を私たちに向けてください。
ああ!
おお女神様
人々の燃える心を鎮め
激昂した心を宥めてください
あなた様が天に満たしている平和を
この地上にも広めてください
1999年にイタリアでデビューしたフィリッパ・ジョルダーノという歌手は、たぶんクラシックから出てきた人だと思われますが、衝撃的に広がり、今は何をされているんだろう。現在の活動は不明ですけど、彼女のCDを突然取り出したオッサンが日本にいます。何だろう、このオッサンは?
突然、棚から取り出して、もう何度も何度も聴いています。というのも、寝ながら(たぶん何日か前の明け方の夢の中の音楽でした。夢の中では漢字が書けないという夢は見ますけど、音楽が聞こえるって、れはめったにないことですね!)突然彼女の「ハバネラ」が聞こえた気がしたのです。それで「ああ、確かうちにCDがあった!」と、探して何度も何度も聴くことになりました。
やがて聞き飽きる時が来るんでしょうけど、どういうわけか、神のお告げなのか、ただの気まぐれか、何度も聴いています。そして、キリスト教以前の神様の世界に飛んで、月の神様に祈るようになりました。いや、そんなにお祈りする感じではなくて、時間の神様にだらしなく過ごしている自分を許してもらうつもりか……。
穏やかな気持ちでやっていますが、どうしてこんなポツンと穏やかなんだろう。何だか怖い感じです。
たぶん、すぐにだらしない、薄汚い日々がやって来るだろうけど、今だけ、何だか清らかな女神さまに守られている気がします。どうしたんだろう?