台風のせいか、ムシムシで、オッサンの私は、一人でエアコンの部屋で朝まで寝ました。といっても、四時半くらいでしたか。
ジジイだからなのか、そういう生活なのか、明るくなったら目が覚めます。いつまでも寝ていられる、ということはありません。
うちの奥さんは、もう少し眠れる人なんだけど、私があれこれ物音を立てるので、カリカリして起きてしまう、ということでした。
申し訳ないです。私が外泊している時は、よく眠れる、ということだから、本当なら違う寝室とか、私だけ別の寝るための小屋が必要なんですけど、そんなのを立てる余裕はありません。
それで、第二日曜の朝、近所の出合いがあるそうです。
私が「出てもいいよ」と提案してみましたが(彼女が「いいよ」というのを期待しながら)、彼女は「私が出るよ」と言ってくれました。少しホッとしました。
近所の人との関係、私はちゃんと作れてないから、こういう時にはあまり役に立ちません。
仕方なく彼女は、自分が出ると思っているみたいでした。
公園の草抜きなんだから、私でもできるんですけど、ご近所の関係を重視して彼女は出てくれるそうです。ありがたいことです。
彼女は、切り絵作家で、私は変てこなマンガおやじになりました。とはいえ、精進が足りなくて、まだまだ作品を作れていないのです。
彼女が草を抜いている間、マンガでも描いて遊んでようかな。いや、家の仕事、片付け・掃除でもしてみましょう。
★ 私はうちの奥さんのことを、普段の生活では「おかあさん」と呼んでいます。もちろん、私の母ではありません。うちの子どもの母なのです。でも、この何十年の間、「うちの子のおかあさん」を短くして「おかあさん」と呼んでいます。
乙に澄まして言う時は、「妻は……」と言いますが、うちの奥さんの話ではない気がして、適当に話している時にそうなっている感じがします。
よその人で、「家内が」という人がいたりすると、うわっ、大人だ! と感心します。
「うちの嫁が……」という人がいますが、この人は、奥さんコンプレックスで、全く頭が上がらない感じの人です。この人も大人になり切れていなくて、怪しい感じです。
よその人に、自分の奥さんのことを話すとき、「連れ合い」を使ったり、「ワイフ」を使ったり、いろいろです。そういう時、それぞれの夫婦関係を垣間見る気がします。
どれがいい、というのではなくて、いろんな夫婦があっていいのだけれど、呼び名はその関係・雰囲気を伝えるものではあるようです。