甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

組織を守ること、防御反応

2018年04月25日 22時16分11秒 | 私たちの社会・世界

 TOKIOの山口君が逮捕されてしまいました。酔っていたとはいえ、番組で知り合った女の子を誘い、あやしげな行動をしたということです。アラフォーだと思うんだけど、長い芸能生活でそれなりに実績を上げてきた人なのに、魔が差したというのか、魅入られたというのか、とんでもないことをしてしまいました。

 もちろん事務所は謝罪し、メンバーも活動を自粛し、番組はすべてつぶされ、芸能界から締め出されることでしょう。再起不能となるか、それとも数年でもどってくるか、でも、そうなるとどういう顔をしていいのか、もうダメかもしれない。

 テレビ界・芸能界・マスコミ界みんなで話題にしたら、さっさと山口君なんて切り捨てて、新しいネタ探しをするのでしょう。悲しむのはファンだったうちの母くらいでしょうか。いやうちの母だって、「そんなことしたらあかんなあ」とでも言うかしら……。

 山口君は、自分をコントロールできなくなって、長く続けてきたキャリアを投げ出してしまいました。言うなれば自滅・自業自得ということでしょうか。

 彼はもう仕方がない。してしまったのだから、でも、若い子にそそのかされて、はめられたということはないのだろうか。それはもうわかりません。そして、そんなのは知りたくありません。私としてはどっちだっていいことです。

 今まで彼を利用してきた事務所やテレビ界は、さも自分たちには正義があるように、彼を抹殺するでしょう。そういうふうにトカゲのシッポ切りをして生き延びてきたわけですから。でも、いい加減なんとかしてほしい。いつまで私たちは同じ失敗を繰り返すのか。どうして私たちは過ちを犯してしまうのか。

 主語がおかしいですね。過ちを犯したのは山口君でした。芸能人たちはどうして……とするべきなんでしょう。でも、芸能人も、私のまわりの人も、偉いお方も、みんな同じような失敗を繰り返している気がします。

 私は? たまたまミスを犯してないけど、あぶないもんです。エッチな気持ちでギラギラしているのではありません。全くそういう気持ちはなくて、なるべくなら関わりたくないと思っています。心から思っていますが、この私自身もあまり信用できない存在で、全く興味はないのに、失敗したことにならないとも限らない、何かにはめられてしまうことがありはしないだろうかと、不安になります。だから、関わらないように遠ざけていきます!

 そんなことが言いたいのではありませんでした。

 でも、山口君を悪しざまに言う人こそ、次の山口君ではないかと私は思うのです。山口君の中にも私たちはある。私たちもいつどこで失敗するかわからないと思いたいのです。そうすれば危機を逃れられる気がするのです。



 組織のことを書きたいと思っていました。

 最近では、民進党の議員さんに、若き自衛隊の幹部の方が、面と向かって「お前たちは国のことを考えているのか」「お前たちは世の中をダメにするグズだ」みたいなことを言ったそうです。(ことばの内容はまちがっているかもしれません)

 てっきり下っ端か、それとも自衛隊をかたるニセモノか、エセ右翼の暴言かと思っていたら、その後の動きからすると、本物の自衛官で、民進党の議員さんであるというのを確認して述べたようでした。そのうちにもっと偉いお方が「私どもの指導不足・監督不足・配慮が足りなかった」と反省会見をするのか、それともウヤムヤにするのか、それはわからないけれど、本物の自衛官が罵倒した。

 民進党の方もびっくりしたことでしょう。何んにも自衛隊を非難するようなこともしていないし、自衛隊に対して圧力をかけたこともなかったのではないでしょうか。なのに突然に言われた。

 若き自衛官は、民進党や旧社会党系の人々は非武装中立という非現実的な看板を背負っており、自衛隊を目の敵にしているのだ、と刷り込まれたんでしょう。だから、自分たち組織を攻撃しようとする集団に対して、ことばで反撃・挑発を試みた。これは自衛隊の防衛本能で、民進党のやつらは日々蹴散らしてやらねばならない。自分たちの組織は絶対なのだ。だから、言葉においても、日々やつらに知らしめねばならないと使命感に燃えて罵倒したんでしょうか。

 だとしたら、ものすごい時代錯誤だという気がします。だれも自衛隊のことを非難していないのに、過剰反応だし、タイミングが唐突すぎです。

 社会への影響、発言の意味とそこから派生するあれこれなど考えなかった。ただ組織を攻撃する者たちへ先制攻撃してしまった。

 組織とは、外からの圧力や攻撃に対して、なるべくそういう火の粉をはらわねばならない。クレームは日々押し寄せるから、それらを弾き飛ばすため、知らんぷりをしたり、黙秘したり、コメンテーターをマスコミに送り込んだり、宣伝活動をしたり、関係大臣にあれこれ語らせたり、日々弁明している気がします。

 あらゆる方法を駆使して、自分たちの組織を守ろうとしていくのです。会社であれ、地方自治体であれ、政府であれ、家族であれ、学校であれ、病院であれ、組織という組織は、すべて自分たちの形を維持するため、あらゆる非難から自分たちを守ろうという力が働くものだと思います。

 財務省、政府のえらいさん、愛媛県、総理府どこもかしこも自分たちは誠実に仕事をしていて、うそはない。あったとしたら調べたいけれど、裁判等になるのなら発言は控えたいし、国民のためというよりも、組織を守るためには、最低限のしなくてはいけないことを厳守し、事実はどうあれ、防衛的に動いていく。これは当たり前です。

 福田某、谷口某、みんな本当のことは絶対に言わない。もちろん某Aも、某日本のマフィアのボスも、みんな誠実そうにふるまいつつ、組織を守るためのことしか言わない。真実なんて絶対に存在しないのです。

 国民なんてお茶の子さいさいでだましてしまえます。

 当たり前のことを、わざわざ書いてしまった。

 当たり前のように、TOKIOは抹殺される。巨大な組織は永続される。小さな反逆者の多い組織はつぶれていく。要はどれだけごまかせて、ウソがつけるかが勝負なのです。おそらくTOKIOなんて小さな組織だから、つぶされても文句は言えない。

 巨大な組織は永遠? いえ、国が滅びるということもないことはないと思います。日本は大丈夫? いえ日本はとっくにつぶれていて、アメリカの傘下にあるのかもしれません。私たちが独立国にいるというのは錯覚なのかもしれない。

 なあんだ、そういうことなのか。アメリカ領の自治組織の日本という地域なのかもしれない。そう考えると、組織を守っているのもアホみたいで、もっと自由でのんびりしたいです。必死になって何を守っているんだと私は言いたい。

 でも、誰もそんなことは思ってないのかも。私だけのカン違いなのかも。


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