甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

戒壇院前から、冬の光

2024年02月02日 20時30分15秒 | 海と水辺と船と

 今日は寒かったけれど、それでも日ざしは光の春でした。

 この前、奈良に出かけた時も(コロナ禍になってから、奥さんと遠出するということがなくなりました。何だかなあですけど、仕方ないか……)、光はよく届いていました。花粉もあと少し、いや、もう飛び出ていたのかも……。

 海なし県の奈良の町に行き、そこで美術館のハコの中に入り、「うーん、海だねえ。実に細やかに波を描いてるなあ。確か、東山魁夷さんがこんなの描いてたけど、不染鉄さんの方が年上かもしれない……。」みんな、伝統的な日本画の手法で海に挑戦したのですね。

 でも、不染さんは漁師も体験した異色の画家だから、その描く波は、何だかとても深いし、細やかだし、私たちに届く波動を持っていました。

 図録から借りてきました。

 ああ、孤独な舟、それでもみんな自分の生活を求めて海に漕ぎ出していく。不染さんは、実家のお寺にはいられなくなって、そこで収まるようなキャラじゃなかったんでしょう。伊豆大島に行きます。

 そんな人の描く海を見て、私はどうしたらいいんだろう。


 北海道の余市の海も、


 尾鷲湾の海も、


 室蘭の地球岬の海も、


 青森の港の海も、


 私がペイントで塗りたくった海も、



 三重県の紀北町の古里海岸という海水浴場も、



 ものすごく昔に描いた和歌山の海も、


 古い絵ハガキの、熊野市の獅子岩の前に広がる海も、





 三重県の南の阿田和という町の海も、

 私なりに、海をつかまえようって無駄な努力の積み重ねでしたけど、これからずっと続けていくでしょうけど、海なのです。つかみどころのない広い世界なのです。



 私なりのアプローチでやっていくしかないし、時間をかけて、つかまえようとしなくちゃいけない、そう思います。

 奈良に出かけたのに、美術館でじっくり見たら、もう帰りたくなったものでした。翌日のお仕事もあるし、もう十分満足したんだと思います。

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