今日、疲れて帰ってきました。何を書くべきか悩んで、めんどくさいから昔の詩のノートから抜き書きでもしてみようと思いました。
でも、つまらなく見えてしまった。そりゃ、酔ってますからね、今も。つまらない詩みたいなものに付き合っていられない。というわけで、その詩のノートのうしろに書き写していた音楽の歌詞を抜き出すことにします。
何が好きだったんでしょうね。
まずは、Totoでした。「セント・ジョージ・アンド・ザ・ドラゴン」という、少しプログレ風を意識した音楽でした。メンバーは腕利きのスタジオミュージシャンで、いろんなバンドのサポートに入っていた。いつか自分たちのバンドをやりたいと、80年の前に結成され、これは2枚めの「ハイドラ」に入っていた曲でした。
弟のレコードからカセットに録り、とうとうオッサンになってから4枚組の輸入盤CDまで買うくらい気に入った曲でした。今も、半年に一回くらいは聞くでしょう。
何が楽しいって、ドラゴンと君とボクとのハラハラを歌っているみたいな雰囲気で、騎士のセント・ジョージ、つまりボクは、やって来るよ、みたいな、わかりやすい内容です。それをわりとドラマチックに歌い上げていて、わりとハードロック風に演じているし、雰囲気はありました。
I can tell by the look in your eye
You've never seen the man with nothing to say
You've never seen the man with nothing to say
よくわからないけど、自分まで恋を歌っている気分になれたのです。若いから、まあ今もお調子者だけど、当時はもう、ホイホイと彼女を守る騎士みたいな気分になれたみたい。
もう1つ、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーだったかな。このデュオがAGFのインスタント・コーヒーのコマーシャル曲を歌ってたんです。たぶんFMで聞いたのだと思われますが、この二人が、
「キープ・ユア・スマイル」という分かりやいタイトルの曲を歌ってたんです。
朝、君の部屋に太陽は昇る、なんていう、ものすごく分かりやすい内容なのに、男性コーラスでそんな気分になって、レコードも買って、カセットに録って、彼女のところに持っていきました。
そうすると、彼女は、厳かにラジカセにテープを入れて、聞かせてくれるのでした。自分で録音したのだから、どんな歌か知っているのに、彼女と聞くとなんとも幸せな気分に浸れたんでしょうね。
ホントにアホみたいな20代前半でした。そのおかげで、彼女をお嫁さんにもらったんですけど、もっと別に過ごし方、なかったかなぁ。たぶん、なかったね。私たちは、そんな分かりきったことをしてとりあえず恋愛ごっこをしなくてはならなかった。
私はもちろん恋愛なんてしたことなかったし、彼女もしたことはなかっただろうけど、だいたいこんなものだろうとはイメージトレーニングはできてたでしょう。でも、私に合わせて変てこな恋愛ごっこにつきあってくれた。
かくして、それから38年、コツコツつきあってきて、もういい年になってしまった。
それなのに、昔の曲を聞いたら、すぐに20代前半の気分を蘇らせることができるから、単純でいかにもそれらしい曲だとバカにできないのです。
★ そして、表紙の写真は、スーパートランプ(偉大な業績?)の「ブレックファスト・イン・アメリカ」のジャケットでした。このグループはずっとプログレ風をやってたんですよ。少しずつ知ることができたんだけど、そうだ、今度こちらで何か書いてみなくちゃね。CDは三枚くらい、レコードは一枚くらいあるかもしれない。(2020.1.8)