近ごろ、お猿さんは見ないけれど、ネコ・イタチ・タヌキはよく見ます。
朝、ああ、かわいそうに、と何度も何度も思います。でも、夕方にはたいてい片付いていて、今朝どこで私は祈ったのか、それさえ分からなくなってしまいます。そんなことがあったのか、という感じで、当たり前の道が続いている。
夜は、シカが全く動かないで道路の上に立っていて、こちらが停車しようとして、ずんずん近づいていくと、「あれ、これはクルマというものが突進してきたのか」とあわてて杉林の中に消えて行ったり、ネコは後戻りしないというけれど、シカは、どんでん返しをしますね。たいしたもんです。
そんな動物たちとの秋があります。
植物は、柿・みかん・いちじくなどのフルーツはもちろんだけど、それよりも、ススキの方が秋の終わりみたいなのを感じさせてくれます。目立たないけど、しんみり秋の終わりを告げている。
最後の最後に紅葉するのはイチョウかもしれないけど、フラットに地面を覆うのはススキか、アキノキリンソウかというくらいです。
ススキのポイントで待ち伏せて、名松線の上りを撮りました。
あまりにススキと電車が張り合っていて、オレがオレがになってしまって、控えめなところのない写真になりました。もっとススキをダイナミックにとらえて、その片隅に電車という配置ができなかったかな。
あれ、おじいさんが乗りこんでいきます。そうか、おじいさんは松阪方面に出るんですね。どこまで行くんだろう。
ススキと電車は、あともう少ししかないから、いいところを探しに行きたいです。