
奥さんは、学校のボランティアに出かけたりしています。
何をしているのかというと、自宅で作品を作り、それを図書館で飾ったり、利用したりする。
今回は、図書リクエストの箱を作るという課題が出たそうです。
職人さんであるうちの奥さんは、どんなふうに口を開いているモノを作るか、それでアイデアが浮かばないようでした。
切り絵アーチストのうちの奥さんは、水色の本体と口は作りました。
「この色だったら、ジンベエザメはどう? みんなの意見を呑み込んでしまうから、いいんじゃないかな……」
「あら、そう……」
試作品が右側にありますが、入口の加減がアーチストとして許せなかったそうです。
それで、今朝見せてもらったら、パンダになっていました。ビックリしました。
パンダに変更になったという話は聞いていましたが、箱にチョコンとのっかるとは、知らなかった。そして、このパンダは箱にくっついているわけではなくて、箱の右に行ったり、左に行ったりするそうです。取り外し可能なんですって!
ああ、こんなのを愚直に作るうちの奥さん。真面目ですね。
この情熱、だれかには伝わっていると思うんだけどな。
昔、新潮文庫のキャンペーンに「ヨンダ」というキャラクターがありましたが、あれと同じかなと一瞬思ったけれど、青い箱に白黒パンダ、私にはできないものでした。
さすが、うちの奥さんです。彼女のブログにも出てくるかな。
私は、彼女に負けないもの作っているかな。作れていないですね。反省しなくては!
とにかく、笑えたのです。真面目に作ってあるからなのか。愛らしいからなのか。とにかく、奥さんらしさを感じてついつい笑えてきたのです。
「どうして、笑うの?」
と奥さんは言いますが、何だかわからないけど、笑えたのです。しあわせな気分だったんでしょう。ワンコに出会えた時のニコニコ顔とよく似ている気がする。
どうして白黒なのか?
それは、今朝のうすぐもりの光線には、白黒が合うなあと思ったからでした。