おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は「IBMの部門別売上高」をみましたが、今日は「太陽電池の特許登録件数と世界シェア」をみます。
この図は日米中欧韓での太陽電池の特許登録件数を示したものですが、日本が59%と圧倒的に多くなっています。
2005年には日本の太陽電池の生産量は世界の51%もありましたが、たった6年後の2011年にはわずか10%と急落しています。
この太陽電池のように日本が技術開発をリードし知的財産権の多くを保有しながら、本格的に世界市場で普及を開始する段階になると世界シェアが低下しているのが半導体、液晶、DVD、デジタルTV、プリンタ、リチウムイオン電池です。これはなぜでしょうか?
これは製品の開発段階が終わり、普及・量産段階に入ると、モジュール化が進むからです。
モジュール化により国際分業による生産コストの抑制、生産に必要な期間の短縮、製品の個体差の排除などのメリットを享受することができますが、その反面、韓国や中国を中心としたキャッチアップ型企業が先行している日本の技術成果を使い、大規模投資による規模の経済を活用してコスト優位を実現し、日本企業を駆逐する訳です。
日本はモジュール化で勝ち、モジュール化に負けている訳です。
昨日は「IBMの部門別売上高」をみましたが、今日は「太陽電池の特許登録件数と世界シェア」をみます。
この図は日米中欧韓での太陽電池の特許登録件数を示したものですが、日本が59%と圧倒的に多くなっています。
2005年には日本の太陽電池の生産量は世界の51%もありましたが、たった6年後の2011年にはわずか10%と急落しています。
この太陽電池のように日本が技術開発をリードし知的財産権の多くを保有しながら、本格的に世界市場で普及を開始する段階になると世界シェアが低下しているのが半導体、液晶、DVD、デジタルTV、プリンタ、リチウムイオン電池です。これはなぜでしょうか?
これは製品の開発段階が終わり、普及・量産段階に入ると、モジュール化が進むからです。
モジュール化により国際分業による生産コストの抑制、生産に必要な期間の短縮、製品の個体差の排除などのメリットを享受することができますが、その反面、韓国や中国を中心としたキャッチアップ型企業が先行している日本の技術成果を使い、大規模投資による規模の経済を活用してコスト優位を実現し、日本企業を駆逐する訳です。
日本はモジュール化で勝ち、モジュール化に負けている訳です。