中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

投資姿勢をサムスンから学べるか?

2012年09月20日 04時55分46秒 | 2012ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「液晶パネルの世代別面取り数」をみましたが、今日は「300mmウェハの標準化と半導体産業の競争力」をみます。

半導体産業では6インチから8インチにウェハ口径を変更すると、(6インチ÷8インチ)の2乗により約2倍の生産性向上が得られることから、ウェハの大口径化は生産性に大きな影響を与えます。

日系DRAMメーカーは300mmウェハの標準化プロセスを主導することにより韓国や台湾の企業よりも大きな先行者利益を手に入れました。

ここまでは良かったのですが、問題はこの先です。

大口径化に対応した装置開発には巨額の投資が必要となりますが、1996年からのDRAM市況の悪化から、日系DRAMメーカーは300mmウェハ向けの設備投資を十分することができませんでした。

そこを好機と捉えたのがサムスンです。

1998年からこれまでに日本企業にもみられなかった大規模な投資を行い、その上、市場悪化で日本企業が投資を絞っているときに強気な投資していきます。

これについては昨年のものづくり白書でも「逆張りの経営」と記載しましたが、改めてこの強気な意思決定に韓国企業の強さを感じますね!

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