中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

ものづくり人材の過剰感

2011年12月16日 06時06分26秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

12月8日の記事の通り、2009年春以降景気は弱いながらも持ち直しつつありましたが、ものづくりを支える人材の雇用情勢はどうだったのでしょうか?

ものづくり白書36ページにある図121-6の「雇用人員判断D.I.の推移」には下のようなグラフが掲載されています。

【緑線】が全産業の雇用人員判断、【青線】が製造業のそれで、上に行くと不足、下に行くと過剰となります。

グラフを見ると、2009年前半には全産業よりもものづくり人材の過剰感が急速に高り、その後徐々に低下したが、2011年第2四半期に入り過剰感が高まりつつあることが分かります。

では、この過剰感に対して製造業はどのような対応をしているのでしょうか?

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円高で経営努力を断念する中小企業

2011年12月15日 01時49分58秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

現在の為替レートは7月上旬から80円を切ったままとなっています。

2011中小企業白書では1ドル85円の円高が継続した場合、40%が「海外移転」、60%が「海外生産の拡大」と回答していました。

2011ものづくり白書ではどのように記載されているのでしょうか。

ものづくり白書29ページを見ると、円高への対応策としては、大企業・中小企業ともに「経営努力、製品設計変更等によるコスト削減」が最も多く、次いで、【左図】大企業は「為替予約によるリスクヘッジ」、【右図】中小企業は「取引の円建て化」という回答比率が高くなっています。

また、1ドル76円程度の水準が半年以上継続した場合には、大企業は「原材料等の調達方法・割合の変更(海外からの調達量の増加)」、「部品の調達方法・割合の変更(海外からの調達量の増加)」、「生産工場や研究開発施設の海外移転」を挙げており、中小企業は「海外生産比率の増加」が増加する傾向にあります。

このような空洞化を示唆する回答に加えて、経営努力を行うという回答が減少していることに注目すべきです。

自社ではどうすることもできないことを【脅威】といいますが、為替は事業の継続性とそこで働く我々日本人にとっても非常に深刻な脅威なのです。

理不尽で割り切れませんね!

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投機と投資の違いを説明できる経営者

2011年12月14日 05時59分57秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日の続きです。

リーマンショックのような経済危機時に投資を拡大する「逆張り経営」を行う企業はどこでしょうか?

答えは韓国のサムスンです!

ものづくり白書27ページには、「半導体におけるサムスンのシェアと市場成長率」と「サムスンと日本企業の半導体関連投資額比」が掲載されています。

【左図・青線】2000年に市場成長率が急低下している中、【右図・青線】日本企業各社は投資を抑えています。

これに対して、【右図・緑線】サムスンは日本企業の数倍の額の設備投資を行い、【左図・緑線】その結果として市場シェアを急拡大させています。

つまり、サムスンは市況が落ち込んだ時にこそ積極的な設備投資を行っているという訳です。

この結果、2000年に15%程度だったサムスンの市場シェアは2008年には35%まで拡大し、市場のリーダーになった訳です。

白書は”長期的な成長を視野に入れた場合、競争力の醸成のためには、短期的な利益予想値ばかりにとらわれるのではなく、不況時こそ、将来に向けての投資を行うことが重要”とまとめています。

私は株主が抱く”投機”への不安にサムスンの経営者はどのように”投資”と説明したのか、このプレゼンテーション能力に興味がありますね。

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経済危機で投資を拡大する!

2011年12月13日 05時00分19秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

ものづくり白書27ページでは、「リーマンショック後に競争力強化のため取り組んだこと」が掲載されています。


これを見ると「調達コストの削減」「雇用調整」が高いのですが、注目して欲しいところは「設備投資」です。

12月11日に日本の多くの企業は利益を達成するためには投資を削減してすると記載しました。

しかし、世界を見回すとリーマンショックのような経済危機時に投資を拡大する企業がいます。
まさに「逆張り経営」だと思いますが、この企業はどこでしょうか?

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カップヌードルミュージアムを視察しました!

2011年12月12日 08時24分18秒 | L&Iが注目する地域の取り組み
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

弊社のフェイスブックページには視察時に撮影した写真をアップしています。

先日、この9月に横浜・みなとみらい地区にオープンした「カップヌードルミュージアム」を視察したので、是非、視察選定の参考にして下さい。


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実は、定額法採用企業が増えています!

2011年12月12日 05時17分12秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

今日は昨日の投資の意思決定に深く関連する償却方法についてです。

償却方法には定率法と定額法があるのはご存じだと思いますが、どちらを選択している企業が多いのでしょうか?

ものづくり白書26ページの図を見ると定率法が圧倒的に多いのですが、5年前に比べて定額法の割合が若干増加しています。

定額法を採用する理由は、定率法に比べて償却費の計算が容易なためというのは分かりますが、「償却負担が重いため」とはどういうことでしょうか?

これは定率法を採用すると初期段階の償却負担が重くなり利益が圧迫されてしまう。
故に短期的な視点では投資は否決される可能性があるということです。

長期的にはいずれの方法でも償却累計額は同じですので、短期か長期のどちらに重点を置くかで償却方法を選択するのが最適ということです。

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投資すると赤字になる。。。

2011年12月11日 06時17分27秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

投資は経営者に非常に難しい意思決定を求めてきます。

投資計画に従って設備投資すると予想利益の達成が困難になる場合には、投資すべきなのでしょうか?


この解をものづくり白書26ページのコラム「利益予想値達成と設備投資計画のトレードオフ」から学びたいと思います。

左図の通り、投資と利益の優先順位の調査結果は、「必ず利益予想値達成優先」「どちらかといえば利益予想値達成優先」と回答した企業が全体の77.7%を占めることから、多くの企業は利益を達成するためには投資を削減していることが読み取れます。納得です!

しかしここで注目すべきは右図です。

回答結果を直近5年間の業績で分類すると、好業績を達成している企業は、「投資計画優先」という傾向が強いことが分かります。

設備投資を行う場合はどうしても回収計画に目を向けてしまいがちですが、設備投資を確実な企業業績として残すには回収よりも機会を確実に掴むことなんです。

そのためにも客観的なSWOT分析が作成できるように訓練しなくてはなりませんね。

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10年先を予想できるか??

2011年12月10日 04時15分41秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

昨今、欧州の信用不安からこれまで底堅かった新興国の経済においても景気減速の懸念が出ています。

新興国の中でも、最も身近な中国の成長率について改めて振り返りたいと思います。


ものづくり白書21ページのコラム「躍進する中国経済」には中国のGDP成長率(左図)、世界主要国・地域の名目GDPシェアの推移(右図)が記載されています。

中国のGDPはこの10年間で3倍以上と「世界の工場」として急激に成長していることが改めて確認できます。

そして現在の中国は最終製品を消費する「世界の市場」として、更にその存在が大きくなっています。

白書はこの中国の経済発展をプラスの要因として捉え、我が国の経済発展の原動力に取り込むことが重要であると記載されています。

まさにその通りですが、中国に進出している日系企業は「工場」から「市場」へと急に方向転換できるのでしょうか?

過日お話しをさせていただいた中小企業経営者は、10年以上前に大卒・MBAホルダーといった優秀な中国人社員を現地で雇用し、現在は営業担当役員として現地市場開拓への権限と責任を与えたことで、中国で自社ブランドが形成しつつあるという話を聞きました。

日本国内の市場縮小、中国が「工場」から「市場」へと変貌することを10年前から見越し準備を行っていたこの中小企業経営者にとっては、今の踊り場局面も織り込み済みで、既に10年先に向けて次の一手を打っていました。

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海外で利益を獲得することへの不安

2011年12月09日 05時49分02秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

まずは下のグラフを見てください。

これはものづくり白書19ページのコラム「海外で得た利益の国内への還流」にある、海外現地法人から国内の親会社への還流額と海外現地法人1社あたりの経常利益額の推移を比較したグラフです。

これを見ると、2007年までは海外現地法人1社あたりの経常利益の拡大に比べ、国内への還流額は低い位置にありました。

しかし、2008年以降は海外現地法人の経常利益が連続して落ち込む一方、国内への還流額は逆に増加に転じています。

この理由は、これまで海外で得た収益を海外での再投資や内部留保に回している割合が高かったが、リーマンショックに伴う国内本社の利益減少を補うことを目的として現地法人利益の還流が促進された。

これは予想通りですが、実はこれだけではないのです。

2009年4月より「外国子会社配当益金不算入制度」が導入されているのをご存じですか?

この制度は、内国法人が持ち株割合が25%以上で保有期間が6か月以上の外国法人から受け取る配当の95%相当額を益金不算入とするというものである。

我が国経済が持続的な成長を達成するためには、拡大する海外での獲得利益を国内へ積極的に還流することが重要であると、白書には記載されています。

まさにその通りだと思いますが、このままだと我々日本人の働く場所がますます無くなるようで不安になりますね。

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1年前の景気を覚えていますか?

2011年12月08日 05時20分09秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

1年前の今頃の景気って思い出せますか?

リーマンショック以降世界同時不況の影響により、実質国内総生産(GDP)成長率は2009年第1四半期にマイナス4.8%と大きく落ち込んだ後、2009年から2010年にかけて輸出や最終消費支出の伸びにより上昇傾向にありました。

その後2010年秋頃から輸出が弱含んだことに加え、エコカー補助金が終了したことなどから足踏みの状態となり、2010年第4四半期はマイナス成長に転じましたが、(薄型テレビ、エアコン、冷蔵庫などへの)家電エコポイントや(内窓・リフォームガラスの)住宅エコポイントの延長を2011年に入って景気が再び持ち直しの動きを見せていました。

そこに東日本大震災が発生。

工場の被災による生産活動の低下や買い控えといった最終消費支出の減少により、2011年第1四半期はマイナス成長にとどまっており、直近の2011年第2四半期においても、世界景気の減速による輸出が減少に寄与したことなどから、マイナス成長が依然続いているという状況です。


▲出所:ものづくり白書 図111-1「実質GDP成長率の寄与度推移」

たった一年前ですが、随分遠い昔の感じがしますね。

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2011年版ものづくり白書を読む!

2011年12月07日 06時00分04秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

私が毎年必ず読む白書の一つが「製造基盤白書」こと、通称「ものづくり白書」です。

”ものづくり”というと技術的で難しいイメージがありますが、そんなことはありません。

経済産業省、厚生労働省、文部科学省の3省が編集しているだけあって、それぞれが非常に専門的でありながら、分かりやすいので、読み応えがあります。

早速、2011年版ものづくり白書を読んでいきたいと思います。

中核である第1部「ものづくり基盤技術の現状と課題」は以下の4つの章で構成されています。

  第1章 内部経済が変化する中での我が国製造業の動向

  第2章 我が国ものづくり産業が直面する課題と展望

  第3章 我が国ものづくり産業の将来を担う人材の育成

  第4章 ものづくり基盤を支える教育・研究開発

明日から興味深い内容を抽出していきたいと思います!

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2011観光白書を読んで

2011年12月06日 05時22分09秒 | 2011観光白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

10月26日から41日間に亘って、平成23年版観光白書を読んできました。

今日は平成23年版観光白書を総括をします。

1.内容
→アンケートがいくつかありますが、なぜそのアンケートを行っているのかという説明がないため、アンケートの目的や深意が分からないケースがありました。背景や仮説の設定に関して説明があるとより分かりやすいと思います。
 またその結果から得られるコメントが”1位が東京の440万人・・・”と集計結果を単に読み上げるだけになっていることが多く、何をそこから得るべきなのかに言及して貰えるとより参考になると思います。

2.東日本大震災の復興に向けて
→このタイトルで章立てがしていますが、内容については10月28日だけとなっています。震災直後で時期的に難しかったと思いますが、参考にしたのがリーマンショックにおけるオーランドというのはどうなのでしょうか?
 地震、津波、ハリケーンなど世界各地で起こる自然災害から復興した事例から多くのことを学べると思いますし、逆に復興していない現状からもまた学ぶべきことはあると思うので、これらの具体的な事例があると良かったと思います。

3.中核テーマ
→今回の白書の中核テーマの一つは、富良野市、志摩市、飯田市の比較です。内容については10月29日ですが、そもそもなぜこの3市が選択されたのかがよく分からないのが残念です。もう少し丁寧な序説があると調査主旨が理解できて良かったと思います。

4.平成22年度の観光の状況
→都道府県別、国別にデータを集計していますが、例えば、11月1日のグラフを見ても、東京が1位とかいうデータだけでは学ぶことは少ないので、これを特徴的な市町村とか地域とかに抽出して貰えるとより参考になると思います。

5.白書データ
→多くの白書は省庁のHPからpdfデータでダウンロードできますが観光白書はこれができません。次年度からは観光庁のHPにアップするように改善を検討していただけるとうれしいです。

6.価格
→2200円という価格は白書としては妥当だと思いますが、この価格で全部で155ページというのはあまりにも少なすぎると思います。1~4の内容を反映するなどしてもう少しボリュームをアップしていただけるとうれしいです。

以上です。平成24年版の観光白書に期待します!!

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買い物大好き、中国人!

2011年12月05日 05時06分22秒 | 2011観光白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

11月29から、観光庁が全国レベルで実施している統計のうち、平成23年版観光白書には記載されていないデータを見ています。

11月30日には和室を好む台湾人、12月1日にはお菓子を好むタイ人、12月2日にはアニメを好むフランス人、12月3日には着物を好むアメリカ人、12月4日には観光を好むシンガポール人を見てきましたが、今日は買い物です。

「買い物」に最も多く支出するのはどこの国の方でしょうか?

正解はもちろん中国です!

16カ国の購入比率の平均は88.6%、購入金額のそれは47,923円ですが、1位の中国は95.9%・95,239円と平均の倍以上に購入しています。

購入している内訳は▼の通りで、カメラ、ビデオ、電化製品、服、カバン等が高いことから中国人のバブル景気が数字からも伺えます。


1位の中国は予想通りとして、2位以下はどうなっているのでしょうか?

2位はロシアで84.4%・84,079円、3位はフランスで83.2%・76,907円なんです。

ロシア人もカメラ、ビデオ、電化製品、服、カバンの購入額が多いことから富裕層の存在が感じられます。

フランス人は服・カバン、カメラ・ビデオに次いで「(菓子類以外の)食料品、酒、たばこ」の購入比率が42.0%、購入金額が47,250円と16カ国中最も高い支出となっています。

グルメなフランス人には日本の嗜好品が合うということでしょうか?
6次産業に取り組む地域の切り口になるかもしれませんね。
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観光大好き、シンガポール人!

2011年12月04日 07時10分19秒 | 2011観光白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

11月29から、観光庁が全国レベルで実施している統計のうち、平成23年版観光白書には記載されていないデータを見ていきます。

11月30日には和室を好む台湾人、12月1日にはお菓子を好むタイ人、12月2日にはアニメを好むフランス人、12月3日には着物を好むアメリカ人を見てきましたが、今日は現地ツアーです。

2010年訪日外国人消費動向調査には「現地ツアー・観光ガイド」という費目があります。

この後の費目にゴルフ場・テーマパークがあるので、このような事前に計画していた出費ではなく、目的地到着後に決めたいわゆるオプショナルツアーのことと解釈します。

その理由は、数年前から”着地型観光”という新しい言葉が飛び交うようになり、テレビドラマや映画のロケ地を巡ったり、その地域でしか体験できないない場所や食事への観光を活性化の切り口としている地域があるからです。

本題に戻りますが、この「現地ツアー・観光ガイド」に最も多く支出するのはどこの国の方でしょうか?



正解はシンガポールです。

16カ国の購入比率の平均は7.5%、購入金額のそれは20,856円ですが、1位のシンガポールは4.7%・77,734円と少数の人が高額な支出をしている様子が伺えます。

参考までに2位はフランスで3.5%・39,531円、3位はロシアで5.8%・39,395円と続きますが、同様に少数の人が高額な支出をしています。

ところで、日本で8万円弱の「現地ツアー・観光ガイド」って何でしょうか?

非常に気になります!

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着物大好き、アメリカ人!

2011年12月03日 05時15分02秒 | 2011観光白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

11月29から、観光庁が全国レベルで実施している統計のうち、平成23年版観光白書には記載されていないデータを見ていきます。

11月30日には和室を好む台湾人、12月1日にはお菓子を好むタイ人、12月2日にはアニメを好むフランス人を見てきましたが、今日は和服(着物)・民芸品です。

主要観光地で頻繁に目にする和服(着物)・民芸品ですが、実際に日本を訪問した外国人の中で最もこれらを購入するのはどこの国でしょうか?



2010年訪日外国人消費動向調査をみると、1位はアメリカで23.0%・22,971円、2位がシンガポールで12.3%・20,560円、3位がロシアで18.7%・20,502円です。

アメリカ人が着物を着ている様子はしばしばテレビで見ますが、16カ国の購入比率の平均は12.7%、購入金額のそれは15,345円ですので、ここまで高いとは意外でしたね。

また2位のシンガポール人は日本の文化を好意的に受け入れているようですので、歴史や由緒ある伝統工芸品に対しても興味を持つかもしれませんね。

日本の伝統文化に興味を持っていただけていることは非常にうれしいことですが、いつまでもゲイシャ・サムライではなく、今の日本の文化が正しく伝わるようして行かなければなりませんね。

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