中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

投機と投資の違いを説明できる経営者

2011年12月14日 05時59分57秒 | 2011年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーションの長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日の続きです。

リーマンショックのような経済危機時に投資を拡大する「逆張り経営」を行う企業はどこでしょうか?

答えは韓国のサムスンです!

ものづくり白書27ページには、「半導体におけるサムスンのシェアと市場成長率」と「サムスンと日本企業の半導体関連投資額比」が掲載されています。

【左図・青線】2000年に市場成長率が急低下している中、【右図・青線】日本企業各社は投資を抑えています。

これに対して、【右図・緑線】サムスンは日本企業の数倍の額の設備投資を行い、【左図・緑線】その結果として市場シェアを急拡大させています。

つまり、サムスンは市況が落ち込んだ時にこそ積極的な設備投資を行っているという訳です。

この結果、2000年に15%程度だったサムスンの市場シェアは2008年には35%まで拡大し、市場のリーダーになった訳です。

白書は”長期的な成長を視野に入れた場合、競争力の醸成のためには、短期的な利益予想値ばかりにとらわれるのではなく、不況時こそ、将来に向けての投資を行うことが重要”とまとめています。

私は株主が抱く”投機”への不安にサムスンの経営者はどのように”投資”と説明したのか、このプレゼンテーション能力に興味がありますね。

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