[6月14日08時32分 天候:晴 静岡県富士市川成島 JR東海道新幹線705A列車・1号車内→新富士駅]
〔♪♪(車内チャイム。“AMBITIOUS JAPAN”サビ)♪♪。 まもなく、新富士です。お出口は、左側です。新富士を出ますと、次は、静岡に停まります〕
愛原「新幹線だと1時間弱で行けるから楽だな」
パール「はい。東名高速は、早くも行楽客の車で渋滞です」
愛原「だろうな」
私達は降りる準備をした。
〔「ご乗車ありがとうございました。まもなく新富士、新富士です。お出口は、左側です。ホーム進入の際、電車が大きく揺れる場合がございます。お立ちのお客様は、ご注意ください。また、網棚のお荷物にもご注意ください。新富士駅で、5分ほど停車致します。発車は、8時37分です。発車まで、しばらくお待ちください」〕
荷物を降ろしてデッキに向かう。
すると、本線からホームのある副線に移る為、そこで列車が左右に揺れた。
本線を最高速度285kmで走る列車からすれば、かなり減速するポイントなのだろうが、それでも在来線で似たような構造の駅よりは減速しないで入線できる構造になっているはずだ。
このまま列車は、時速30kmまでは自動で減速する。
この時、その速度に落ちるまで、運転士は手動でブレーキボタンを押さなくてならない。
自動なのに手動で?と思うかもしれないが、あえてそうさせることで、運転士に異常が発生していないことを確認する為である。
かつて山陽新幹線で、停車駅に到着した列車が、所定の停止位置よりかなり手前に停車してしまい、再加速することもなく、そのまま止まってしまったということがあった。
駅員や車掌が確認に行ったところ、運転士が意識を無くしており、ブレーキボタンの操作が無かった為、自動で緊急停止したものだとされた。
時速30km以下になったら、あとは運転士が手動でブレーキハンドルを操作して停車させる。
ここまでできたのだから、まさかこの期に及んで運転士が意識が無くすとは考えられないが、万が一の為、所定の停止位置を過ぎたら、今度は車掌がブレーキ弁を引いて緊急停車させる。
この辺りは在来線と同じ。
で、この列車は、ちゃんと所定の停止位置に止まった。
ドアチャイムの音色と共に、ドアが開く。
JR東日本だと、『ドアが開きます』という自動放送だが、こちらはチャイム。
ドアが開く速度が速いのは、特筆できる。
〔新富士、新富士です。新富士、新富士です。ご乗車、ありがとうございました〕
新富士駅に到着した。
愛原「それじゃ、レンタカーショップに行って、レンタカー借りてくるか」
パール「はーい」
愛原「その前にタバコの吸い溜め、してきていいぞ。最近のレンタカーも禁煙車だからな」
パール「……ですよね」
パールはホームの上をキョロキョロしたが……。
愛原「新富士駅の喫煙所はコンコースにあるよ」
パール「そうでしたか」
ホームを歩いているうちに、後続の通過列車が轟音を立てて通過していく。
この辺りは線形か良いらしく、通過列車も基本的には最高速度の285kmで通過するという。
階段を下りて、パールはコンコースにある喫煙所に入って行った。
リサ「あっ、先生。これ……」
リサが見つけたのは、大石寺の広告。
愛原「どうやら、ここの信徒達も、この駅を使うようだな」
栗原蓮華を思い出す。
鬼化してしまい、壮絶な最期を遂げてしまったが、何だろう?
人間だった頃よりも幸せだったように見えたのは。
人間だった頃は、鬼のようなBOWのリサ・トレヴァー『1番』に片足を食い千切られてしまったが、自身もBOW化したことで、足が再生したのが大きかったか。
BOWの特徴として、致命傷を負っても、見る見るうちに回復してしまうというのがある。
ハンドガンの1発や2発食らっても倒れないのはその為だ。
愛原「まさかとは思うけど、最終的に、BSAAの重鎮様が来日されて全て解決なんてことは無いよな?」
リサ「まさか……」
愛原「なあ。……まあ、いいや。俺達は改札の外で待っていよう」
リサ「うん」
自動改札機にキップを入れて、外に出る。
改札外コンコースに自動販売機があったので、これで缶コーヒーでも買ってパールを待つことにした。
リサ「焼肉……🤤」
愛原「何だ?今は行かないぞ?」
新富士駅は“こだま”しか停車しない小さな駅ながら、やはり小さいながらも駅ビルはある。
主に飲食店が入居しているようだが、何だか高そうな焼肉屋もあった。
リサ「今は!?後で行くの!?」
愛原「この店かどうかは分からんが、この仕事が無事に終わったら、打ち上げに焼肉くらい食わせてやるよ」
リサ「やったーっ!」
……後で食べ放題の店を検索しておこう。
多分ここ、食べ放題じゃない。
パール「お待たせしましたー」
しばらくしてパールがやってきた。
愛原「いや、いいよ」
私は缶コーヒーを飲み干すと、回収ボックスに入れた。
愛原「じゃ、レンタカー屋に行くか」
私達は富士山口から駅の外に出ると、予約しているレンタカーショップに向かった。
頭上からは、通過列車の轟音が響いていた。
〔♪♪(車内チャイム。“AMBITIOUS JAPAN”サビ)♪♪。 まもなく、新富士です。お出口は、左側です。新富士を出ますと、次は、静岡に停まります〕
愛原「新幹線だと1時間弱で行けるから楽だな」
パール「はい。東名高速は、早くも行楽客の車で渋滞です」
愛原「だろうな」
私達は降りる準備をした。
〔「ご乗車ありがとうございました。まもなく新富士、新富士です。お出口は、左側です。ホーム進入の際、電車が大きく揺れる場合がございます。お立ちのお客様は、ご注意ください。また、網棚のお荷物にもご注意ください。新富士駅で、5分ほど停車致します。発車は、8時37分です。発車まで、しばらくお待ちください」〕
荷物を降ろしてデッキに向かう。
すると、本線からホームのある副線に移る為、そこで列車が左右に揺れた。
本線を最高速度285kmで走る列車からすれば、かなり減速するポイントなのだろうが、それでも在来線で似たような構造の駅よりは減速しないで入線できる構造になっているはずだ。
このまま列車は、時速30kmまでは自動で減速する。
この時、その速度に落ちるまで、運転士は手動でブレーキボタンを押さなくてならない。
自動なのに手動で?と思うかもしれないが、あえてそうさせることで、運転士に異常が発生していないことを確認する為である。
かつて山陽新幹線で、停車駅に到着した列車が、所定の停止位置よりかなり手前に停車してしまい、再加速することもなく、そのまま止まってしまったということがあった。
駅員や車掌が確認に行ったところ、運転士が意識を無くしており、ブレーキボタンの操作が無かった為、自動で緊急停止したものだとされた。
時速30km以下になったら、あとは運転士が手動でブレーキハンドルを操作して停車させる。
ここまでできたのだから、まさかこの期に及んで運転士が意識が無くすとは考えられないが、万が一の為、所定の停止位置を過ぎたら、今度は車掌がブレーキ弁を引いて緊急停車させる。
この辺りは在来線と同じ。
で、この列車は、ちゃんと所定の停止位置に止まった。
ドアチャイムの音色と共に、ドアが開く。
JR東日本だと、『ドアが開きます』という自動放送だが、こちらはチャイム。
ドアが開く速度が速いのは、特筆できる。
〔新富士、新富士です。新富士、新富士です。ご乗車、ありがとうございました〕
新富士駅に到着した。
愛原「それじゃ、レンタカーショップに行って、レンタカー借りてくるか」
パール「はーい」
愛原「その前にタバコの吸い溜め、してきていいぞ。最近のレンタカーも禁煙車だからな」
パール「……ですよね」
パールはホームの上をキョロキョロしたが……。
愛原「新富士駅の喫煙所はコンコースにあるよ」
パール「そうでしたか」
ホームを歩いているうちに、後続の通過列車が轟音を立てて通過していく。
この辺りは線形か良いらしく、通過列車も基本的には最高速度の285kmで通過するという。
階段を下りて、パールはコンコースにある喫煙所に入って行った。
リサ「あっ、先生。これ……」
リサが見つけたのは、大石寺の広告。
愛原「どうやら、ここの信徒達も、この駅を使うようだな」
栗原蓮華を思い出す。
鬼化してしまい、壮絶な最期を遂げてしまったが、何だろう?
人間だった頃よりも幸せだったように見えたのは。
人間だった頃は、鬼のようなBOWのリサ・トレヴァー『1番』に片足を食い千切られてしまったが、自身もBOW化したことで、足が再生したのが大きかったか。
BOWの特徴として、致命傷を負っても、見る見るうちに回復してしまうというのがある。
ハンドガンの1発や2発食らっても倒れないのはその為だ。
愛原「まさかとは思うけど、最終的に、BSAAの重鎮様が来日されて全て解決なんてことは無いよな?」
リサ「まさか……」
愛原「なあ。……まあ、いいや。俺達は改札の外で待っていよう」
リサ「うん」
自動改札機にキップを入れて、外に出る。
改札外コンコースに自動販売機があったので、これで缶コーヒーでも買ってパールを待つことにした。
リサ「焼肉……🤤」
愛原「何だ?今は行かないぞ?」
新富士駅は“こだま”しか停車しない小さな駅ながら、やはり小さいながらも駅ビルはある。
主に飲食店が入居しているようだが、何だか高そうな焼肉屋もあった。
リサ「今は!?後で行くの!?」
愛原「この店かどうかは分からんが、この仕事が無事に終わったら、打ち上げに焼肉くらい食わせてやるよ」
リサ「やったーっ!」
……後で食べ放題の店を検索しておこう。
多分ここ、食べ放題じゃない。
パール「お待たせしましたー」
しばらくしてパールがやってきた。
愛原「いや、いいよ」
私は缶コーヒーを飲み干すと、回収ボックスに入れた。
愛原「じゃ、レンタカー屋に行くか」
私達は富士山口から駅の外に出ると、予約しているレンタカーショップに向かった。
頭上からは、通過列車の轟音が響いていた。