報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

変な列車。

2013-04-23 22:01:33 | 日記
 つぶやきでも書いたが、たまに帰宅時に乗る東北新幹線“なすの”271号が、何故かE5系になっていた。これは“はやぶさ”用の車両なわけだが、10号車はグランクラスだし、1号車も座席数が少ない。多くの通勤客が自由席を利用するため、通勤輸送には不向きと思われる。何度も乗っているから分かるが、この列車、明らかに通勤客が多い。
 帰宅してから、いつE5系で運転するようになったのかとJR時刻表5月号(交通新聞社)で調べてみた。するとおかしなことに、4月20日から26日までと、28日から5月2日まで。更にその4日~6日、飛んで6月30日がE5系とのことである。つまり、別に普段はE2系で運転するつもりであるようだ。何だこのへんてこりんな運用は???しかも普段なら東京駅始発で、車内整備など無く、入線してすぐに乗車できるのだが、今日は違った。何かの折り返し運転だったらしく、乗車するまで待たされた。これも時刻表で調べてみたが、どうやら“はやて”“こまち”88号という臨時列車の折り返しだったようだ。
 では、私が乗っている“なすの”271号とやらは、わざわざ秋田や新青森から回送で来ている……?いや、そんな勿体無いことはしないな。普段はE2系なのにE5系を使う辺り、名前は同じだが別の列車だと見た方がいいだろう。
 同乗した子供は喜んでいたようだが、私は通勤では乗りたくないなぁ……。まだ一部の自由席でリクライニングはしないが、座席数の多いMaxの方がいい。ま、座席数の多い2号車に乗れば済む話なんだが。因みに“こまち”用の車両E3系も連結されている。5月5日は、E6系“スーパーこまち”の車両で運転するとのことだ。在来線以上に変化のある路線だ。

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 12月某日。仙台市北部の高台にある研究所も、冬も迎えていた。
 仙台は北国ではあっても、雪国ではない。
 山沿い以外は首都圏と同じく、12月はほとんど積雪はしないものと思っていい。
 ……はずなのだが、今冬は寒波が厳しいらしく、既に12月に入ったばかりで降雪があったし、半ばでは3㎝の積雪を観測していた。
「山は雪が降ってー♪空には太陽輝いてー♪」
 初音ミクを始めとするボーカロイド達は、オーバーヒートの心配が無い冬が1番いいらしい。
 得意の歌を歌いながら、研究所の前を除雪していた。
 で、人間達は……。
「温かくなるシリーズ。“赤いもの”。……太陽」
 所内の事務室で敷島が言った。隣に座る赤月は、
「ちょっと。いきなりそれですか。……焚き火」
「ちゃっこいですなぁ。富士山の噴火」
「縁起でも無いこと言わないでくださいよ。かがり火」
「……ホッカイロ」
「赤くないですよ、敷島さん!」
「だって……。じゃあ、石油ストーブ」
 何故か敷島と赤月、毛布を被っている。その理由は、
「壊れたエアコン!」
「役立たずのエアコン!」
 キレた人間達に熱いお茶を入れながら、エミリーが言った。
「明後日には・修理が来る・予定です」
「遅いよー!」
「敷島さん、せめてその石油ストーブくらい出しましょうよ」
「それが、それも壊れてて点かないんです。震災の時に、フル稼働させたかららしいんですが……」
 因みに所長の南里は、都合よくまた財団の仕事で留守にしているという……。
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業務連絡

2013-04-23 02:37:28 | 日記
 ポテンヒットさんへ。

 先日の写メの件、ありがとうございました。確認致しましたので、ご報告と御礼申し上げる次第でございます。多忙とはいえ、夜分遅くに恐れ入ります。
 もしまたいい写真が撮れましたら、よろしくお願い致します。

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 ここからまた普通の日記に戻ろう。東武鉄道10000系というのは、東武本線系統で運用されている小豆色の帯を巻いた電車で、西武2000系(西武初の黄色い4ドア車)のように2両、4両、6両、8両の編成があり、これらを2台以上連結させ、多種多様の輸送ニーズに応えている。特に東上線では、2両+8両だったかな?それで、最大10両編成で走行している。
 東武野田線に入線してしてきた物は、6両の固定編成だと聞いた。帯の色が野田線のシンボルカラーである水色(フューチャーブルーとかいうらしい)なのはいいが、何故ランボードの下が黄緑色(ウグイス色?)???
 特に野田線入線に当たっては、何か特別な改造をしているわけではないらしい。車内放送も、自動音声ではないとのこと。いつ乗れるのか、楽しみだ。近いうち、60000系とやらもデビューするみたいだし……。
 で、埼京線のE231系運転はいつだ?さっぱり試運転しているところを見た事が無いし、話も聞かないぞ???

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 8月某日。
 いかに仙台市北部の高台に位置する研究所とはいえ、近辺の気温は30度を超える。
 精密機械が熱に弱いのは言うまでもない。ましてやそれが歩いたり、喋ったり、歌まで歌うアンドロイドなら尚更だ。
 従って、ロボット研究所であれば、殊更に所内の空調には人一倍気を使うわけだ。
 下手すると、それは冷蔵庫並の温度に……なっていなかった!
「現在の・気温・31.75℃。全員・オーバーヒートに・注意して・ください」
 事務室内で、エミリーが無表情で言った。彼女の背後では、扇風機がフル稼働している。
 エミリーの視線の先には、ソファでぐったりしている初音ミクと鏡音リン・レンがいた。
 これは暑さの耐久実験ではない。ガチで研究所内の空調が故障してしまったのであった。
「涼しくなるシリーズ……“白いもの”。……白クマ」
「勝山スケートリンク……(←既に閉鎖)」
 リンとレンは連想ゲームを始めてしまった。
「スプリングバレースキー場……」
「冬の面白山高原……」
「シベリアのブリザード……」
「アルプス山脈……」
 そして……。
「壊れたエアコン!」
「オンボロのエアコン!」
 姉弟ボーカロイドがキレたの見て、初音ミクは苦笑した。
「結局それがある意味、涼しいかも……」
 南里も財団の仕事で研究所にいない。
 他にいるのは、専任講師として教壇に立っている大学が夏休みの為、研究所の仕事を手伝っている赤月奈津子だけであった。
「明後日には修理が来るから」
 さらっと言う。
「えー、遅いよ!」
「リン達、オーバーヒート起こして、“イレギュラー”(*)になっちゃうよ~!」
 *ロックマンXに出てくる、暴走したロボットのこと。
「心頭を滅却すれば火もまた涼し!あんた達は取りあえず外気温50度まで耐えられるようになってるんだから、我慢しなさい。エミリーなんて80度まで耐えられるんだから」
「エミリーと一緒にしないでよ~!」
「ドクター赤月。説得力・ありません」
「ん?何か言った?」
 エミリーの指摘をさらっと流す赤月だった。
 まず上半身はPCから電源を取った扇風機が稼動して風に当たり、両足は氷の入った水バケツに突っ込んでいた。
 と、そこへ……。
「おーい、氷買って来たぞー!」
 敷島が両手に大きなビニール袋を抱えて戻って来た。
 たちまち、表情の明るくなったボーカロイド達であった。
コメント (2)
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