[12月29日11時45分 天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
愛原「ただいまァ」
私と高橋は両手にマックのレジ袋を提げて、自宅マンションに帰宅した。
リサ「お帰り~」
絵恋「お帰りなさい」
パール「お帰りなさいませ」
愛原「ほら、今日の昼飯」
リサ「わー!ありがとー!」
絵恋「ありがとうございます」
パールがメイド服姿なのはともかくとして、リサと絵恋は何故か学校のジャージを着ていた。
リサはジャージの裾を捲っていたが。
愛原「どうして2人はジャージなんだ?」
私はダイニングのテーブルに、マックの袋を置いて言った。
リサ「やっぱりブルマの方がいいよね?大丈夫。ジャージの下、ブルマ穿いてるから」
そう言って、リサはジャージのズボンを脱いだ。
スクールカラーの緑色のジャージの下は、同じ色のブルマを穿いている。
愛原「いや、別にいいよ。ただ、どうしてわざわざ私服から着替えたんだってこと」
絵恋「パールが、『せっかくだから、今のうちに大掃除しましょう』と言ったんです」
パール「引っ越しの荷物を片付けるついでですから」
愛原「それはいいな。確かに年末年始は、バタバタしそうだ。しかも急に、明日から出かけることになってしまったんだから。暇な今日のうちに、掃除くらいはしといた方がいいかもしれない」
リサ「そういうこと。だから、ジャージに着替えた」
絵恋「学校の大掃除も、ジャージに着替えてやったんです。もっとも、リサさんだけブルマでしたけど」
リサ「皆、薄情」
絵恋「ごめんなさいぃぃっ!!」
愛原「いや、こんな真冬じゃ、それが当たり前だって。お前はBOWだからいいだろうが、他の魔王軍メンバーは普通の人間なんだから」
絵恋「だ、大丈夫ですよ。私も下にブルマを穿いてますから」
リサ「お前も脱いで、先生に見せてやれ」
絵恋「ええーっ!?」
愛原「いや、だからいいって」
リサも私や自分の事となると、無茶ぶりを発揮するなぁ……。
愛原「それより、早く昼飯にするぞ」
リサ「おー、そうだった。メニューは何?」
愛原「望み通り、ひるマックのビッグマックのセットだろ?ドリンクはコーラのLサイズ、サイドメニューはスパイシーチキンナゲットだ」
リサ「おー!」
愛原「絵恋さんはチーズバーガーのセットね」
絵恋「ありがとうございます」
リサ「先生は何にしたの?」
愛原「ん?俺はダブルチーズバーガーのセットだが……」
高橋「俺も同じ物を。で、パールはフィレオフィッシュな」
パール「あざまる水産」
高橋「お、おう」
愛原「ん?」
リサ「ん?」
絵恋「え?」
今、何が起こった?
愛原「ま、まあいいや、食べよう」
リサ「いただきまーす」
パール「それで先生、契約の方は如何でしたか?」
愛原「それはもうバッチリだ。いい年末年越しが過ごせそうだよ」
パール「それは良かったです」
リサ「それで先生、明日の新幹線のキップは?」
すると私は、あえて俯いた。
リサ「先生?」
絵恋「車で行くのよ。栃木の山奥なんだから。ですよね?」
しかし、私は俯いたまま。
高橋「察しが悪いぜ、クソ女共!」
リサ「えっ?」
絵恋「何よ!?」
愛原「すまん。在来線でえっちらおっちらだ。予算が……」
リサ「でも先生。鬼狩り達から、大金巻き上げたんでしょ?」
愛原「言い方!……確かに、契約は取れた。だけど、あいにくとこれからの引っ越し費用に、思ったより金が掛かることが判明したので、少し節約させてもらう」
リサ「えー……」
愛原「まあ、2階建てグリーン車くらいは乗せてやる」
リサ「! おー!」
愛原「だからキップは、明日当日でいいんだ」
絵恋「交通費くらいは、私が持ちますから」
高橋「ったりめーだろ。俺も電車代くらいは……ハッ!」
しかし、高橋の向かい側にいるパールの目がキラリと光る。
パール「愛原先生、御心配要りません。私とマサはバイクで行きますので、先生方は電車でどうぞ」
愛原「お、おい、いいのか?」
パール「私はマサと一緒の方がいいですから」
高橋「カンベンしてくれよ~。冬の単車はキツいぞ。ましてや、日光だろ?」
パール「何か文句でも?」
パールの目が、殺人者のそれに変わる。
高橋「う……!わ、分かったよ……」
愛原「あれ?でも、バイクはどこに置いてあるんだ?」
パール「私の知り合いが篠崎の一軒家に住んでいるので、そこに預かってもらっています」
愛原「そうなんだ。じゃあ、明日は菊川駅でお別れだな」
パール「そうですね」
愛原「じゃあ、気を付けて来いよ」
高橋「せんせぇ~!」(´;ω;`)
リサ「先生のことは、わたしが守るから心配しないで」
高橋「くそっ!」
リサ「イザとなったら、絵恋も戦える」
絵恋「わ、私も空手黒帯です」
愛原「確かに、いつぞやの鳴子温泉の時は、餓鬼(のようなBOW)に1発拳を食らわせて、ピヨらせてたな」
絵恋「そ、そうです!」
愛原「てか、何で俺が襲われる流れになってるの?」
パール「この場で銃以外の自衛能力が弱いのは、愛原先生だからです」
愛原「ハッキリ言ってくれるなぁ……」
まあ、そこがパールの良い所なのかもしれないが。
愛原「食べ終わったら、俺も自分の部屋を掃除するよ」
リサ「おー、皆でやろう」
[同日15時00分 天候:晴 愛原のマンション]
パール「お茶の時間でございます。クッキーを焼いたので、どうぞお試しください」
愛原「さっきからいい匂いがするなと思っていたらそれか!」
高橋「俺の部屋の掃除は、そっちのけっスよ?」
愛原「いや、自分の部屋は自分でやれよ」
高橋「あっ……!」
少なくとも、パールは風呂やトイレの掃除をしてくれていたぞ。
パール「お茶が終わりましたら、リビングとダイニングのお掃除もさせて頂きます」
愛原「何だか悪いね」
パール「いえ。私はお世話になっている身ですから」
愛原「ありがとうね」
パール「事務所のお掃除はいつなさいましょう?」
愛原「今年はもう無理だから、年明けでいいさ。どうせ、引っ越す事務所なんだから」
パール「かしこまりました」
高橋「それにしてもよ、夕食の買い出しに行かないといけねーぜ?」
愛原「せっかくキッチンを大掃除するんだし、明日から2泊3日で出掛けるんだから、出前でいいよ」
高橋「いいんスか?」
愛原「まあ、ファーストフード系以外で頼むわ」
昼はマックというファーストフードにしてしまったので。
高橋「じゃあ、スーパーで何か総菜でも買ってきます」
愛原「よろしく。寿司とか唐揚げとかでいいよ」
高橋「寿司とか唐揚げっスね」
リサ「唐揚げは大盛りで!」
高橋「アホか!」
大掃除が終わったら、明日からの旅行の準備もしないといけないわけか。
少し忙しくなったな。
愛原「ただいまァ」
私と高橋は両手にマックのレジ袋を提げて、自宅マンションに帰宅した。
リサ「お帰り~」
絵恋「お帰りなさい」
パール「お帰りなさいませ」
愛原「ほら、今日の昼飯」
リサ「わー!ありがとー!」
絵恋「ありがとうございます」
パールがメイド服姿なのはともかくとして、リサと絵恋は何故か学校のジャージを着ていた。
リサはジャージの裾を捲っていたが。
愛原「どうして2人はジャージなんだ?」
私はダイニングのテーブルに、マックの袋を置いて言った。
リサ「やっぱりブルマの方がいいよね?大丈夫。ジャージの下、ブルマ穿いてるから」
そう言って、リサはジャージのズボンを脱いだ。
スクールカラーの緑色のジャージの下は、同じ色のブルマを穿いている。
愛原「いや、別にいいよ。ただ、どうしてわざわざ私服から着替えたんだってこと」
絵恋「パールが、『せっかくだから、今のうちに大掃除しましょう』と言ったんです」
パール「引っ越しの荷物を片付けるついでですから」
愛原「それはいいな。確かに年末年始は、バタバタしそうだ。しかも急に、明日から出かけることになってしまったんだから。暇な今日のうちに、掃除くらいはしといた方がいいかもしれない」
リサ「そういうこと。だから、ジャージに着替えた」
絵恋「学校の大掃除も、ジャージに着替えてやったんです。もっとも、リサさんだけブルマでしたけど」
リサ「皆、薄情」
絵恋「ごめんなさいぃぃっ!!」
愛原「いや、こんな真冬じゃ、それが当たり前だって。お前はBOWだからいいだろうが、他の魔王軍メンバーは普通の人間なんだから」
絵恋「だ、大丈夫ですよ。私も下にブルマを穿いてますから」
リサ「お前も脱いで、先生に見せてやれ」
絵恋「ええーっ!?」
愛原「いや、だからいいって」
リサも私や自分の事となると、無茶ぶりを発揮するなぁ……。
愛原「それより、早く昼飯にするぞ」
リサ「おー、そうだった。メニューは何?」
愛原「望み通り、ひるマックのビッグマックのセットだろ?ドリンクはコーラのLサイズ、サイドメニューはスパイシーチキンナゲットだ」
リサ「おー!」
愛原「絵恋さんはチーズバーガーのセットね」
絵恋「ありがとうございます」
リサ「先生は何にしたの?」
愛原「ん?俺はダブルチーズバーガーのセットだが……」
高橋「俺も同じ物を。で、パールはフィレオフィッシュな」
パール「あざまる水産」
高橋「お、おう」
愛原「ん?」
リサ「ん?」
絵恋「え?」
今、何が起こった?
愛原「ま、まあいいや、食べよう」
リサ「いただきまーす」
パール「それで先生、契約の方は如何でしたか?」
愛原「それはもうバッチリだ。いい年末年越しが過ごせそうだよ」
パール「それは良かったです」
リサ「それで先生、明日の新幹線のキップは?」
すると私は、あえて俯いた。
リサ「先生?」
絵恋「車で行くのよ。栃木の山奥なんだから。ですよね?」
しかし、私は俯いたまま。
高橋「察しが悪いぜ、クソ女共!」
リサ「えっ?」
絵恋「何よ!?」
愛原「すまん。在来線でえっちらおっちらだ。予算が……」
リサ「でも先生。鬼狩り達から、大金巻き上げたんでしょ?」
愛原「言い方!……確かに、契約は取れた。だけど、あいにくとこれからの引っ越し費用に、思ったより金が掛かることが判明したので、少し節約させてもらう」
リサ「えー……」
愛原「まあ、2階建てグリーン車くらいは乗せてやる」
リサ「! おー!」
愛原「だからキップは、明日当日でいいんだ」
絵恋「交通費くらいは、私が持ちますから」
高橋「ったりめーだろ。俺も電車代くらいは……ハッ!」
しかし、高橋の向かい側にいるパールの目がキラリと光る。
パール「愛原先生、御心配要りません。私とマサはバイクで行きますので、先生方は電車でどうぞ」
愛原「お、おい、いいのか?」
パール「私はマサと一緒の方がいいですから」
高橋「カンベンしてくれよ~。冬の単車はキツいぞ。ましてや、日光だろ?」
パール「何か文句でも?」
パールの目が、殺人者のそれに変わる。
高橋「う……!わ、分かったよ……」
愛原「あれ?でも、バイクはどこに置いてあるんだ?」
パール「私の知り合いが篠崎の一軒家に住んでいるので、そこに預かってもらっています」
愛原「そうなんだ。じゃあ、明日は菊川駅でお別れだな」
パール「そうですね」
愛原「じゃあ、気を付けて来いよ」
高橋「せんせぇ~!」(´;ω;`)
リサ「先生のことは、わたしが守るから心配しないで」
高橋「くそっ!」
リサ「イザとなったら、絵恋も戦える」
絵恋「わ、私も空手黒帯です」
愛原「確かに、いつぞやの鳴子温泉の時は、餓鬼(のようなBOW)に1発拳を食らわせて、ピヨらせてたな」
絵恋「そ、そうです!」
愛原「てか、何で俺が襲われる流れになってるの?」
パール「この場で銃以外の自衛能力が弱いのは、愛原先生だからです」
愛原「ハッキリ言ってくれるなぁ……」
まあ、そこがパールの良い所なのかもしれないが。
愛原「食べ終わったら、俺も自分の部屋を掃除するよ」
リサ「おー、皆でやろう」
[同日15時00分 天候:晴 愛原のマンション]
パール「お茶の時間でございます。クッキーを焼いたので、どうぞお試しください」
愛原「さっきからいい匂いがするなと思っていたらそれか!」
高橋「俺の部屋の掃除は、そっちのけっスよ?」
愛原「いや、自分の部屋は自分でやれよ」
高橋「あっ……!」
少なくとも、パールは風呂やトイレの掃除をしてくれていたぞ。
パール「お茶が終わりましたら、リビングとダイニングのお掃除もさせて頂きます」
愛原「何だか悪いね」
パール「いえ。私はお世話になっている身ですから」
愛原「ありがとうね」
パール「事務所のお掃除はいつなさいましょう?」
愛原「今年はもう無理だから、年明けでいいさ。どうせ、引っ越す事務所なんだから」
パール「かしこまりました」
高橋「それにしてもよ、夕食の買い出しに行かないといけねーぜ?」
愛原「せっかくキッチンを大掃除するんだし、明日から2泊3日で出掛けるんだから、出前でいいよ」
高橋「いいんスか?」
愛原「まあ、ファーストフード系以外で頼むわ」
昼はマックというファーストフードにしてしまったので。
高橋「じゃあ、スーパーで何か総菜でも買ってきます」
愛原「よろしく。寿司とか唐揚げとかでいいよ」
高橋「寿司とか唐揚げっスね」
リサ「唐揚げは大盛りで!」
高橋「アホか!」
大掃除が終わったら、明日からの旅行の準備もしないといけないわけか。
少し忙しくなったな。