桐江 キミコ (著)
人を笑ってしまったことや、口にしてしまった言葉、
怖くて逃げてしまったこと、守れなかった約束。
そういう小さな後悔は、
細くて鋭い棘(とげ)のように胸の中にいつまでも突き刺さっている。
普段は痛くもなんともないけれど、何かの拍子に思い出した時、
チクッと胸を刺してくる。
小泉今日子さんの書評に惹かれて手に取りました。
自分も含む人間の中の潜む意地悪な気持ちや残酷さに気付かされます。
詫び状ともいえる作品群です。
「薔薇の咲く家」
世の中の人って、そんなもんなのでしょうね。
とても寂しいことです。
「葬式まんじゅう」
これはね、
正直、きました。
切な過ぎでした。
「クリームソーダ」「金平糖のダンス」
私の幼い頃の思い出にも、重なるような。。。重ならないような。。。
いや、
重ならないけど、わかるのだ。