宮部みゆき(著)
そして、この本を手に取ってくださった読者の皆様に、深く御礼を申し上げます。
本書を読み終えた皆様の心の中に、
ひとりひとり特別の、他の誰のものとも取り替えがたい「理由」が残りますよう、
拙い筆者は、祈るばかりです。
「あとがき」より
この小説に限らず「読書
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あとがきの中の「理由」を、
「感動」だとか「感銘」などに置き換えるとわかりやすい。
彼女の作風の特徴は、
直截的な謎解きではなく、
その時々の事件に関わった人たちの、
心の機微や、状況を把握しつつ犯人を追い詰める、ということだ。
はるか彼方に存在する「点」と「点」
その「点」が磁力に引き寄せられるように集まり、形となるように。
だから、劇的な「事件解決
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私たち読み手に「ああ、そういうことだったのね~」といった、
有無を言わせぬ納得感を誘う。
長編は良いです。
私の大人になってからの読書の奇跡は、
エッセイから始まり、指南書、短編集、そして長編と。
昨年から本は、図書館で借りるという一辺倒でした。
この「理由」も何度か借りました。
2冊、防府図書館で保有されていますが、
どちらも甲乙つけがたいほどの古さでして
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借りてはみるものの、数ページ読むと、汚さと独特の臭いに苛まれて・・・
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読まずして返却の憂き目を辿りました。
この夏の或る日、古本屋さんに行きました。
すると、この本、なんと「105円
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この美しさと新しさは「105円」には代えがたい。
即、お買い上げ
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今度は売り手として、
近々、古本屋さんに行きましょう(笑)