とまぴーSTYLE

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川端康成の書簡に思う

2014-07-09 12:01:57 | 
今朝の新聞に
「川端康成 悲恋の書簡11通」という記事があった。
結婚の約束をしていた相手との手紙のやりとり。
結局は結ばれることのない悲恋として終わるのだが。

「君からの返事がないので毎日毎日心配で心配で、ぢっとして居られない」

「本当に病気ぢやないのかと思うと夜も眠れない」

「恋しくつて恋しくつて、早く会はないと僕は何も手につかない」

ノーベル賞作家さんも、庶民と同じ、苦く辛い思いをしているのだ。
その自らの経験が彼を育み、彼の筆を太らせ、彼の原稿用紙を耕していたのだ。

この書簡を読みながら、
今の恋を同一線上におく人もいるだろう。
過ぎ去った恋を懐かしむような、ほろ苦さと共に思い起こす人もいるだろう。

インフラのツールこそ違えども、
古今東西、いつの世も人の気持ちは変わらない。

今年の七夕は台風到来で、輝く天の川は望むことができなかったけれど、
恋する二人の間には、越えられそうで渡れない幾筋もの川が流れていて、
お互いが手をさしのべたり払ったり。

私くらいの年齢となれば、恋や愛は遙か彼方の昔の話で、
そんなこと覚えちゃいないよ、と苦笑い。
でも今朝、この記事で甦った。
若かろうが老いていようが、中年であっても熟年であっても、
恋の炎は誰にも消せない、と。






コメント (2)
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