伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

「宮城県視察 震災ガレキの現状」石巻市その1

2012-05-16 22:59:49 | ガレキ広域処理問題
5月14日、15日と宮城県石巻市、女川町、仙台市を佐倉市と四街道市の市民ネットワーク議員4人で視察してきた。

お忙しい中、現地視察にご案内いただいた職員の方々に感謝申し上げます。

震災ガレキも600万トンと一番被害が大きかった石巻市。
宮城県全体のガレキ量1570万トンから見ても大きな被害という事が分かる。
ちなみに岩手県は470万トン。福島県は200万トン。
山が迫って平地の少ないため、ガレキ問題が深刻な女川町。
震災直後から分別搬入をいち早く進めてきた仙台市。
東日本大震災から1年2カ月が経過した現地報告です。

東松島市。


お隣松島市は、松島湾内に点在する島々が天然の防波堤となり、津波の被害は少なく、観光客が大勢訪れていた。
東松島市に入ると様相は一変し、海岸線から続く広い面積が何もない状態。
堤防の上から見渡すと、ガレキ仮置き場に向かうトラックが通るくらい。



荒涼とした眺めと対象的な美しい海岸がかつて海水浴客でにぎわったであろう町を想像させた。


石巻市日和山から市街地を見渡して。
石巻市災害廃棄物対策課の担当者の方から説明を受ける。

石巻市は震災前は人口15万6千人だったが、内3800人が死亡。
現在避難も含めて1万人減になるだろうとのこと。



石巻市街地 取り壊しを待つ建物。





まだまだこれからも解体ガレキが発生する。

日和山から見えた石巻市の一次仮置き場。(川口町 旧山西造船跡地)



湾岸部は地盤沈下が深刻。



かつての道路面。

市内23か所市の一次仮置き場に搬入後、石巻工業港雲雀野埠頭にできた県の二次仮置き場へ。


「震災ガレキの広域処理」だれのため?何のため?

2012-04-24 15:19:59 | ガレキ広域処理問題
がれきってホントに安全??~そこが知りたかった!がれきの真実勉強会~

4月20日川崎までガレキの広域処理問題の学習会に言ってきた。
何と言ってもガレキ処理問題といったらこのお3人。
池田こみちさん(環境総合研究所副所長)、奈須りえさん(大田区議 生活者ネットワーク)そして山本節子さん(調査報道ジャーナリストと紹介されていた)。

山本節子さんの法律的な問題点は大野博美が分かりやすくブログで紹介している。
久しぶりにお会いした山本節子さんはすこぶるパワフルだった。
山本節健在!!

何と言っても「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃掃法)
定義 第2条 この法律において「廃棄物」とはゴミ、粗大ごみ、燃えがら、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによって汚染されたものを除く)をいう。
⇒つまり「ゴミとみなさない」わけで、地方自治体、民間事業者問わず放射能を含むガレキ(災害廃棄物)は廃棄物として処理できないのである。 

放射能で汚染されたものを廃棄物として処理する法律はない。

地方自治体で一般廃棄物(私たちのゴミ)を焼却処理しているが、本来は放射能で汚染されたものであるから焼却処分してはいけないのである。

3.11以降すぐに、環境省は法律を変えられないので、ガイドラインを出している。
うやむやのうちに災害がれきの中には一般廃棄物だけでなく、産業廃棄物もあるのに一般廃棄物扱いされている。
無法状態、という事だ。

結論「がれき(広域)処理は違法、不法、違憲」



  奈須理恵さんには市民ネットワーク千葉で学習会の予定




池田こみちさん
ガレキは遮水して覆ってその上に盛り土して防災林を海岸線に造ることを提案。

IWJで配信があるという事なのでもう一度聞いてみたい。