伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

県議会 廃プラスチック問題を質疑しました

2019-06-25 22:58:35 | 議会
6月千葉県議会 常任委員会での質疑です。

県議会の常任委員会では、議案以外のことも質疑できます。
これは佐倉市議会との違いで、いいことかな。

担当常任委員会の所管事項は扱えると聞いていたので、2点「廃プラスチック問題」と「会計年度任用職員問題」を質問しました。

まずは、廃プラスチック問題です。

今年5月20日に環境省から「廃プラスチック類等に係る処理の円滑化等について」という通知が出されました。
現在、年間900万トンの廃プラスチックが国内で出されます。
そのうち産廃として処理されるのが700万トン。
これまで中国やマレーシアなどに商品として輸出していましたが、中国は2017年末に輸入を停止、マレーシアをはじめ東南アジアも同じです。
2021年にバーゼル条約(汚れた廃プラ輸出を有害廃棄物とみなし国境を越えた移動の規制強化)が発効されると国内処理が原則となります。

現在県内に廃棄物中間処理業者は170カ所で、そのうち輸出事業者は56カ所です。
今年初めに立ち入り調査を行った結果、廃プラの野済みはなかったけど、やや過剰に保管されている事業者はあったそうです。

野済みの廃プラから発火する問題が全国で起こっています。
廃家電のプラスチックが野済みされ、一緒に放置されたリチウム電池が自然発火してプラスチック火災を引き起こしているのです。

実際に今年2月に千葉市で1件火災が起こっています。
(当初ヒアリングした時は、無しって言っていましたが)

今年4月に廃棄物処理法が改正されて、パソコンやテレビ、冷蔵庫、携帯電話などの32品目を有害使用済み機器として指定。
処分業者は県に届け出を出してきちんと保管するように義務化されました。

環境省は中国や東南アジアが廃プラ規制が問題化してきたので、昨年7月と今年年2月にアンケートをしていました。
実は、昨年7月に県は不法投棄やだぶつきが問題化していると答えています。

今年2月の調査では、大量保管はないが、スクラップ業者が抱えているが表に出てきていない可能性があることを指摘しています。
つまり、現在は商品かもしれないが、廃棄物化する懸念を答えています。

一番は排出抑制を強化することです。
東京都は2020年度までにと主催の会議やイベントで、ペットボトルや使い捨てプラスチック容器の使用禁止を目指すと打ち出しています。
職員にも日常生活でマイバック、マイボトルの持参を呼び掛けて、ストローも断ることを求める、と言っています。
大学に同様の内容を求めています。

亀岡市ではレジ袋禁止条例を策定中です。

千葉県としては
「国がレジ袋の有料化などを検討しているから注視していく」という答弁でした。

千葉県でもマイバックの普及やレジ袋の削減、マイボトル・マイカップの利用に取り組んでいますが、担当課レベルで終わっています。
地下生協では、なるほど、レジ袋は使っていませんが、せめて東京都同様のアピールを積極的にやってほしいものです。
数値目標を掲げるとか、イベント時にリユース食器の導入をPRするとか。
大きな旗振り役になってほしい、と要望しました。

議会では常任委員会でペットボトルが配られます。
議会としてもぜひペットボトル禁止を検討してほしいものです。
SDGsを推進しているのですから。




昨年7月、ソウル市の寺院にて。










最新の画像もっと見る