ん?
ひとを罵倒したことがあるのか―だって?
女子高生にいちど、小便女といったことがある。
いきがっているアンちゃんに、いきがんなよ、鼻毛出てるぞアホ! といったことがある。
鼻毛、出てなかったけれど。
喧嘩上等というわけではないので、数としては少ないと思う。
思うが、穏やかと解釈されることが多いため、いちどでもこういうことを発すると、そーとー意外な顔をされるのだった。
米国特有の罵倒サイン、中指を立てるファック・ユーはやったことがない。
ひとりごとでファック・ミー! なんていったことはあるけれど、誰に対しどんなタイミングで中指立てればいいのか分からないので、やる機会に恵まれないというか。
中指立てるといえば、先日のオスカー授賞式で主演女優賞を取ったジェニファー・ローレンスが会見でそれを「やっちまって」いろいろ騒がれている。
チャーミングで少々パンク―だから「らしいや」で済まされているところはあるが、それで済まなかったのが、
ある年の大晦日、格闘家の青木真也が対戦相手の腕を折ったうえに中指立てちゃった「事件」である。
一時期の青木は、1年間積み上げてきたものを大晦日で「一気にチャラにする」という自暴自棄? みたいなところがあって、その度に好きになったり嫌いになったりしたものだが、
だいたい日本人が日本人に対し中指を突き立てたところで、怨念や憎悪は表現出来ないのだよね。
似合わない。
自然ではない。
そりゃそうだ、『男はつらいよ』が外国で公開される際、吹き替えで最も苦労したのは「けっこう毛だらけ、猫灰だらけ」だったというじゃないか、
それと同じことで、文化のちがいがあるもの、まだチャーリー・シーンの「ちんぽ吸いな」のほうが日本では通用すると思う。
そんなわけで今宵は、映画のなかで印象に残る「ファック・ユー」シーン・・・とはいっても、台詞としてではなく、中指だけで表現された5傑を選出してみた。
(1)パトリシア・アークウェット、『トゥルー・ロマンス』(93…トップ画像)
何度も殴られ、血だらけになっても立ち上がり、相手に中指を突き立てる。
その不屈の精神に感動した男は「いいぞ、いいぞ、立ってこい。俺にやり返してみろ」と煽るが、その余裕があだになってしまうのだった。
(2)エミネム&ブリタニー・マーフィー、『8Mile』(2002)
隣りの男に対して中指突き立てたのに、たまたま振り返ったヒロインは自分に向けられたものだと解釈し、ファック・ユーをやり返す。
この自然さ、日本人には真似出来ない。
(3)デニス・ホッパー、『イージーライダー』(69)
ホッパーの健全な? 中指―これが、ニューシネマの誕生を高らかに謳いあげた。
(4)テッド、『テッド』(2012)
もうフツーの俳優がやっても面白くもなんともない、ぬいぐるみが中指立てるところに、21世紀性を感じさせるぜっ!!
(5)ジェレミー・レナー、『ハート・ロッカー』(2009)
軍曹に中指を立てる。
そっか、口に出すファック・ユーは聞こえた時点でモメゴトと化すが、ボディランゲージとしてのファック・ユーであれば軽いストレス解消になるわけで。
相手が後ろを向いているときに舌を出してみる日本のアレ? と似た感覚なのかもしれない。
※これは面白い。中指シーンだけをつなげた映像。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『裸足の堕天使』
ひとを罵倒したことがあるのか―だって?
女子高生にいちど、小便女といったことがある。
いきがっているアンちゃんに、いきがんなよ、鼻毛出てるぞアホ! といったことがある。
鼻毛、出てなかったけれど。
喧嘩上等というわけではないので、数としては少ないと思う。
思うが、穏やかと解釈されることが多いため、いちどでもこういうことを発すると、そーとー意外な顔をされるのだった。
米国特有の罵倒サイン、中指を立てるファック・ユーはやったことがない。
ひとりごとでファック・ミー! なんていったことはあるけれど、誰に対しどんなタイミングで中指立てればいいのか分からないので、やる機会に恵まれないというか。
中指立てるといえば、先日のオスカー授賞式で主演女優賞を取ったジェニファー・ローレンスが会見でそれを「やっちまって」いろいろ騒がれている。
チャーミングで少々パンク―だから「らしいや」で済まされているところはあるが、それで済まなかったのが、
ある年の大晦日、格闘家の青木真也が対戦相手の腕を折ったうえに中指立てちゃった「事件」である。
一時期の青木は、1年間積み上げてきたものを大晦日で「一気にチャラにする」という自暴自棄? みたいなところがあって、その度に好きになったり嫌いになったりしたものだが、
だいたい日本人が日本人に対し中指を突き立てたところで、怨念や憎悪は表現出来ないのだよね。
似合わない。
自然ではない。
そりゃそうだ、『男はつらいよ』が外国で公開される際、吹き替えで最も苦労したのは「けっこう毛だらけ、猫灰だらけ」だったというじゃないか、
それと同じことで、文化のちがいがあるもの、まだチャーリー・シーンの「ちんぽ吸いな」のほうが日本では通用すると思う。
そんなわけで今宵は、映画のなかで印象に残る「ファック・ユー」シーン・・・とはいっても、台詞としてではなく、中指だけで表現された5傑を選出してみた。
(1)パトリシア・アークウェット、『トゥルー・ロマンス』(93…トップ画像)
何度も殴られ、血だらけになっても立ち上がり、相手に中指を突き立てる。
その不屈の精神に感動した男は「いいぞ、いいぞ、立ってこい。俺にやり返してみろ」と煽るが、その余裕があだになってしまうのだった。
(2)エミネム&ブリタニー・マーフィー、『8Mile』(2002)
隣りの男に対して中指突き立てたのに、たまたま振り返ったヒロインは自分に向けられたものだと解釈し、ファック・ユーをやり返す。
この自然さ、日本人には真似出来ない。
(3)デニス・ホッパー、『イージーライダー』(69)
ホッパーの健全な? 中指―これが、ニューシネマの誕生を高らかに謳いあげた。
(4)テッド、『テッド』(2012)
もうフツーの俳優がやっても面白くもなんともない、ぬいぐるみが中指立てるところに、21世紀性を感じさせるぜっ!!
(5)ジェレミー・レナー、『ハート・ロッカー』(2009)
軍曹に中指を立てる。
そっか、口に出すファック・ユーは聞こえた時点でモメゴトと化すが、ボディランゲージとしてのファック・ユーであれば軽いストレス解消になるわけで。
相手が後ろを向いているときに舌を出してみる日本のアレ? と似た感覚なのかもしれない。
※これは面白い。中指シーンだけをつなげた映像。
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明日のコラムは・・・
『裸足の堕天使』