Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

39歳 VS 15歳、運動神経で前者が勝つこともあるのだよ。

2013-03-19 00:15:00 | コラム
現役「男子」大学生と遊ぶ、、、というか、彼らと1日をともに過ごす機会があった。

遊んでいるようにしか見られないが、これも仕事である。

仕事柄、「女子」大生と話す機会は多い。
いや見栄を張っているのではなく、現役女子大生AV嬢っていうのが居るからね、なぜ出演するのかとか親バレの心配はないのかとか、しょっちゅうインタビューしているのだった。

そんなに多いのかって?

イエス。
この業界知らないひとにはいつも驚かれるけれど、異様に多いんです異様に。
世も末だと国を憂うひとも居るが、いつの間にかこの仕事も立派な選択肢のひとつになっているのだった。


話を戻して。
「男子」の大学生と話す機会は、ほとんどない。
自分が所属する道場に数人居て、彼らと話すくらい。

まぁノリはいいほう? なので、彼らについていける自信はあった。

しかし午前中はバスケ、昼飯はマックで馬鹿騒ぎ、午後はバレーとカラオケ、晩飯は居酒屋、そのあとダーツで馬鹿騒ぎ・・・って、カロリー無駄に使い過ぎじゃね? と、さすがに思ったわけで。

つーか勉強はどうしたんだ?
体育大学でもないのに身体ばっか動かして、本は読まないし映画は観ないしで、ゲージツに触れんのか、ゲージツに? と。

「映画は?」
「・・・まぁ、たまに、タブレットとかで観ますよ」
「映画館には行かんの?」
「行かないですねぇ」

「本は読まんの?」
「年に1度くらいなら読みますよ」
「好きな作家は?」
「村上春樹。こんど、新作出ますよね。タイトルが長いやつ」

情報だけは早いというわけか。

「勉強はしなくていいの?」
「しなくちゃならない時期になったら、します」

まぁそれは分かるけど。

「安倍政権、支持する?」
「まぁ、民主党よりいいんじゃないですか」
「どこらへんで、そう思うの?」
「実際、いろいろ行動しているし」
「どんな行動?」
「なんか、TPPとか」


「ところで、まっき~さん、運動神経、けっこうイケてますね」
「そう?」
「39歳でしょ、うちの兄貴は35歳だけれど、たとえばきょうのバスケだけでぜぃぜぃいうはずで、午後のバレーなんか出来ないはずですもん」

軽薄な大学生におだてられ、まんざらでもない自分・・・ということは、自分もなかなかに軽薄で。

「たぶん、いまがね、自分史上で最も運動神経がいい年齢なんだって」
「なんですか、それ」
「昔、肥満児だったから」
「そうなんですか」

スマホに保存した15歳のころの画像を見せ、彼らが驚く顔で満足する自分。

「ヤバイっすね、この写真!」
「ねぇ、放送禁止でしょ」
「なにが楽しくて生きていたの? って感じ」

失礼な表現ではあるが、的を得ている。

「ポテトチップスとサイダーを、生きる拠り所にしていたわけよ」

「いちばんイヤなことは、なんでした?」
「そうねぇ・・・水泳の授業もそうだったけど、スポーツテストかな」
「短距離とか懸垂とか」
「そう、真面目にやってんのに、教師がね、やる気ないんだったらやらなくていい! とか怒るんだよ」
「(笑う)ちょっと可哀想ですね、記録覚えてます?」
「大体ね。懸垂ゼロ、50mは女子より遅かったし、ソフトボール投げなんて、目の前にボールが落ちたんじゃないかな」
「力もなかったと」
「そう」
「明日、やってみます? うちのグラウンドで出来ますよ」


というわけで、やってみた。

結果だけいえば、すべての記録が15歳時より上回っていた。

そのあと酔って馬鹿騒ぎしたので細かい数字は忘れたが、あのころよりスマートになったとはいえ煙草も吸っているし、そもそもがチューネンになったわけだし、こういう男も珍しいのではないか。

で、付き合ってくれた大学生たちがみんな褒めてくれる。自分を気持ちよくさせてくれる。

気持ちが大きくなった自分は、財布をリーダーの学生に預け、好きなだけ呑めや喰えやと。


翌朝―目覚めたら財布の中身はほぼカラッポで、くそ、あいつら世渡り? だけはうまいじゃないかと感心したのだった。

・・・って、なんの話だ?


※だから昔は、ほんとうこんな感じだったんだって




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コメント (3)
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