Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

de niro アプローチ

2013-03-05 00:15:00 | コラム
映画小僧同士の「くだらねープライドのぶつかり合い」でしかないが・・・

専門学校に通っていたころ、クラスメイトと「どっちがデ・ニーロを“より”好きか」っていうイイアラソイを、何時間も展開したことがある。

「『タクシードライバー』は、20回以上観たんだぞ!」
「俺だって!」

「トラビスの日記モノローグ、全部暗唱しているんだからな!」
「俺はラモッタのヒトリゴトをソラでいえる!」
「あの映画のヒトリゴトなんて、“ザッツ、エンターテイメント!”だけじゃねぇか!」
「ちがうよ!」

「親しみをこめて、“でに郎”といっているんだぜ!」
「じゃあ俺は、“でに朗太”でいく!」

・・・などなど。

幼稚さ極まるが、敵が居てもこのくらい情熱的な愛情を女子に向ければ、かつての片思いもひとつくらいはうまくいっていたんじゃないか、、、なんて思ったりもする。

そんなわけで、デ・ニーロが好きだ。
ケータイのアドレスをde-niroにするくらい好きだ。

じつはscorseseにしたかったのだが、文字打つのが面倒でやめた。

そうデ・ニーロへの愛情はスコセッシとワンセットみたいなところがあって、この黄金コンビの信者といっていい。
最近は、ずっとタッグを組んでいないけれど。

現在69歳。
そうか、うちのとーちゃんと同年だったか。


ところでほとんど関係ないことだが・・・
先日の米オスカー授賞式、レッドカーペットにおける日本のインタビュアー・中野美奈子が「あまりにも」ひどくてイライラした。
そう思ったのは自分だけではないようで、もう散々ネット上で叩かれているから自分がいうことはないが、
ほとんどの英語が俳優に通じず、「え? なんといったの?」と聞き返されていた。

「ロバート・デ・ニーロとの共演は、いかがでした?」という質問の場合、「デ・ニーロ」と略したほうがことばにリズムが出来て通じ易いと思うんだけれど。
ヘンに正確に「ロバート」って入れたものだから、バランスに欠き「ちょっと、たどたどしい」が「かなり、たどたどしい」になってしまう・・・なんて、英語のシロートでさえそう感じたわけですよ。

まぁいいや。
そのオスカーでは久し振りにノミネートされたデ・ニーロ、自分はこのひとを助演男優賞と予想したが、結果は『ジャンゴ』のクリストフ・ヴァルツだった。

この部門に関しては、誰がオスカーをもらっても映画小僧としてうれしいので文句はない。
ないが、これほどの名優なのに、『レイジング・ブル』(80)の受賞が最後ということは、もう30年以上もあの壇上で笑顔を見せていないのだった。

それはそれで、おかしな話である。
もう、名誉賞くらいあげてもいいんじゃないだろうか。


デ・ニーロでお薦めの映画は―というと、どうしてもスコセッシとのタッグ映画で埋まってしまう。
だから今宵は、スコセッシ以外の監督と組んだベストムービーを挙げてみたい。


(1)『1900年』(76)

(2)『ディア・ハンター』(78)

(3)『アナライズ・ミー』(99)

(4)『ゴッドファーザーPART2』(74)

(5)『世界にひとつのプレイブック』(2012)

(6)『ミッション』(86)

(7)『アンタッチャブル』(87)

(8)『ミッドナイト・ラン』(88)

(9)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)

(10)『エンゼル・ハート』(87)


難病患者や怪物を演じるデ・ニーロは好みではないが、
それを含めて、どの映画のどの瞬間を切り取っても、ほんとうに絵になる男だと思う。


※可愛くなったデ・ニーロ




…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『インタビュー、ウィズ、、、』

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする