Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

10年のゴミ溜め

2013-03-10 08:46:37 | コラム
このブログは1周年を迎えたばかりだが、ネット上で長文を吐き出すようになって11年が経つ。

吐き出し―そう、紡ぐとかより、こっちのほうが正しいような気がする―始めのころは「文章は短め」で「ですます調」、しかも柄にもなく「キレイゴトっぽい」ことばが並んでいた、、、ような気がする。
気がするってクリックすりゃ過去記事にジャンプ出来るのだから確認してみればいいのだが、なんだか気持ち悪くなりそうなのでやめておく。

現在のスタイルが完璧! とか思っているわけではないけれど、昔のコラムに比べれば「晒されるヨミモノ」としての機能を果たしているんじゃないか、なんて。

まぁでも、吐き出す以上、昔も今もゴミはゴミなんだ。
ちがいがあるとしたら可燃か不燃か古紙か産業廃棄物かってことで、処理に困る産廃物のような文章が理想・・・って、たとえに凝り過ぎて意味が通じ難いが、とりあえず消化しづらいものを書いていこうぜと。


出来不出来は置いておいて、小さい頃からモノを書くことが好きだった。

学校の宿題・課題で最も得意だったのは読書感想文や自由作文。
これだけはクラスメイトの秀才くん優等生ちゃんに負けたくなかったし、実際に彼ら彼女らよりも評価された。
中学生のころになるとイヤらしいテクニック―倒置法とか―を駆使するようになり、「こういうことを書けば評価される」からと、アパルトヘイトを取り上げたり、読書感想文では『黒い雨』を選んだりした。
ほんとうイヤらしいが、コトはこっちの思惑通りに進み、教師に褒められたり学校代表に選ばれたりして、なんとなく、なんとなくではあるが、「この世界で生きていけたらな・・・」と思うようになっていく。

上京し映画を学び始めると、読書感想文や自由作文は、シナリオと映画批評に代わった。
専門性と高い技術が求められる世界である、当然、昔のようには褒められなくなった。
それが悔しくてまた書く、書いては貶され、さらに書く。たまにはマスをかいて小休止、そのあとも書いて書いて・・・な日々がつづく。

当時はワープロさえ使わず、ペンだこを自慢とする手書き派だった。
250枚前後のシナリオを書き上げると、それをスポーツバッグに入れ大量の小銭をポケットに押し込んでコンビニへ。
2時間くらいかけて10部くらいずつコピーし、家に戻ってそれを綴じる。
それらを封筒に入れ、「新作です。率直な感想を聞かせてください」という手紙を添えて師匠や先輩、友人などに送っていた。

パソコンを購入したのは「たまたま」という、よく分からん理由であったが、それにより映画批評がコラムに代わる。
シナリオもそうだが、パソコンで書くようになってなにがありがたいかって、コピーする必要がなくなったこと、さらに、原稿もメールで送れば済むようになったこと。

金と時間が浮いたぶん、さらにモノを書けると。
そうしてブログの文章は徐々に長文化し、現在に至ると。

産廃的? であろうとはするが、そのなかには可燃性も不燃性もあったりして、再生が出来る古紙も潜んでいて。

しつこいが、どっちにしろゴミである。

ゴミにだって良質と悪質があって。
良質なゴミを吐き出せるよう、吐き出す前には「ちゃんと咽に手を突っ込んで」思いっきり、奥の奥からすべてを吐き出すようにしたい。

ん?

なんの宣言かって?

いやだから、ブログ11周年なので、とりあえず今後の展望を。
そう、誰にも聞かれてないのに、そんなこと。


※画像、なぜ安吾かって?
史上最強のモノカキのショット―だと思うから。これ、ほんとうに好きな一枚。

動画は、映画史上で最もモノカキを巧く描いたのは『バートン・フィンク』だと思うので、コーエン兄弟の仕事をまとめたものを。




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

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明日のコラムは・・・

『きょうくらいは、、、』

コメント (2)
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