自分でいうのもなんだが、ひとあたりがいい。
少なくとも、出会って数週間くらいは。
第一印象がいい、、、と、ことばを変えたほうが適切か。
ボーズのクセに!
ザーメン臭が周囲に漂っているクセに!
ヒゲヅラのクセに!
ナマアシ見る度、半勃起しているクセに!
・・・という罵声がどこからか聞こえてきたが、そのすべてを肯定したうえで、でもそう評価されるんだからしょうがないじゃんっ! と開き直ってみる。
「ひとあたりがいい」というキャラクター性が、最もプラスに働くシチュエーションってなんだろう。
合コン?
マイナスには働かないことは確かだが、
しかしそれ以上に効果的なのは、アルバイトなどの面接時である。
自慢じゃないが、アルバイトの面接で落とされたことがない。
短期も含めれば40ちかくのアルバイトをやってきたが、100%の採用率というのは自慢してもいいのではないか。
満面の笑みと、適度なハッタリ。
俺を落とす理由なんて、ないっしょ? みたいな。
きっちりとした? 就職時における面接だと時間も長いのでボロが出るかもしれない、
けれども長くて20分程度であろうアルバイトの面接であれば、ドブよりも濁った本心は見破られまい。
そんなわけで今回のテーマは「面接」だが、少しひねりを加えて、受けに回った面接ではなく、自分が選考する側となった「初めての試験官」でいってみようと思う。
試験官っていうのはちがうな、初めての採用担当・・・で、いいのかな。
映画のなかで印象に残る面接シーンを、3つほど挙げてみよう。
まずはやっぱり、『タクシードライバー』(76)。
われらがトラビスの最初の登場が、面接シーンなのだもの。
「志望理由は?」
「眠れなくてね、タクシーで稼ごうかと」
「ふだんはなにをやってる?」
「夜通し電車に乗ったり、」
「ポルノでも観るんだな?」
「たまに行くよ」
無愛想だが、「休みも要らない」「どこにでも行く」と答えるトラビスに、担当は悪いイメージを抱かず採用が決まる。
担当者と同じ「海軍出身」というのも効いたのかな。
新聞広告でバンドのメンバーを募集した『ザ・コミットメンツ』(91…トップ画像)も印象的。
「クスリの密売」だと思って面接の行列に並ぶアンちゃんも面白いが、
ボーカル志望の男の子に「外で歌え」と指示し、彼が渋ると「じゃあ、君は要らない」と答える主人公の考えかたがしっかりしていて、「コイツについていこうかな」と思わせてくれる。
それから面接とは無関係だが、
「コミットメンツ」というバンド名が決定するシーンで、主人公が「ザ・コミットメンツだ」と「ザ」を強調すると、ギター担当が「スペルは?」と聞き、
「THE」と答えるシーンが絶妙で笑える。
最後に面接とはちょっとちがうかもしれないが、『七人の侍』(54)を。
「米だけ」が報酬、しかも死ぬかもしれないという大仕事に立ち向かうために、勘兵衛が選りすぐり? の同志を集めていく過程では、ひとあたりがいい「だけ」という自分のようなキャラは選に漏れてしまうのだろうな・・・なんて思う。
さて。
自分の「初めてのアルバイト採用担当」は、28歳のころだった。
「某」牛丼店(バレバレ)で、なんとなく採用担当に選ばれちゃったのである―。
つづく。
※かっけー! コミットメンツ。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(38)』
少なくとも、出会って数週間くらいは。
第一印象がいい、、、と、ことばを変えたほうが適切か。
ボーズのクセに!
ザーメン臭が周囲に漂っているクセに!
ヒゲヅラのクセに!
ナマアシ見る度、半勃起しているクセに!
・・・という罵声がどこからか聞こえてきたが、そのすべてを肯定したうえで、でもそう評価されるんだからしょうがないじゃんっ! と開き直ってみる。
「ひとあたりがいい」というキャラクター性が、最もプラスに働くシチュエーションってなんだろう。
合コン?
マイナスには働かないことは確かだが、
しかしそれ以上に効果的なのは、アルバイトなどの面接時である。
自慢じゃないが、アルバイトの面接で落とされたことがない。
短期も含めれば40ちかくのアルバイトをやってきたが、100%の採用率というのは自慢してもいいのではないか。
満面の笑みと、適度なハッタリ。
俺を落とす理由なんて、ないっしょ? みたいな。
きっちりとした? 就職時における面接だと時間も長いのでボロが出るかもしれない、
けれども長くて20分程度であろうアルバイトの面接であれば、ドブよりも濁った本心は見破られまい。
そんなわけで今回のテーマは「面接」だが、少しひねりを加えて、受けに回った面接ではなく、自分が選考する側となった「初めての試験官」でいってみようと思う。
試験官っていうのはちがうな、初めての採用担当・・・で、いいのかな。
映画のなかで印象に残る面接シーンを、3つほど挙げてみよう。
まずはやっぱり、『タクシードライバー』(76)。
われらがトラビスの最初の登場が、面接シーンなのだもの。
「志望理由は?」
「眠れなくてね、タクシーで稼ごうかと」
「ふだんはなにをやってる?」
「夜通し電車に乗ったり、」
「ポルノでも観るんだな?」
「たまに行くよ」
無愛想だが、「休みも要らない」「どこにでも行く」と答えるトラビスに、担当は悪いイメージを抱かず採用が決まる。
担当者と同じ「海軍出身」というのも効いたのかな。
新聞広告でバンドのメンバーを募集した『ザ・コミットメンツ』(91…トップ画像)も印象的。
「クスリの密売」だと思って面接の行列に並ぶアンちゃんも面白いが、
ボーカル志望の男の子に「外で歌え」と指示し、彼が渋ると「じゃあ、君は要らない」と答える主人公の考えかたがしっかりしていて、「コイツについていこうかな」と思わせてくれる。
それから面接とは無関係だが、
「コミットメンツ」というバンド名が決定するシーンで、主人公が「ザ・コミットメンツだ」と「ザ」を強調すると、ギター担当が「スペルは?」と聞き、
「THE」と答えるシーンが絶妙で笑える。
最後に面接とはちょっとちがうかもしれないが、『七人の侍』(54)を。
「米だけ」が報酬、しかも死ぬかもしれないという大仕事に立ち向かうために、勘兵衛が選りすぐり? の同志を集めていく過程では、ひとあたりがいい「だけ」という自分のようなキャラは選に漏れてしまうのだろうな・・・なんて思う。
さて。
自分の「初めてのアルバイト採用担当」は、28歳のころだった。
「某」牛丼店(バレバレ)で、なんとなく採用担当に選ばれちゃったのである―。
つづく。
※かっけー! コミットメンツ。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(38)』