Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

※ほぼ完治まで特別編成 再録シリーズ「悪趣味映画館」

2013-12-21 00:30:00 | コラム
怪我9日目―。

ときどき、上半身全体に痺れが走る。

でもイヤな痺れではない。
とんだ勘違いの可能性もあるが、なんとなく「骨、再生中」みたいな感じがして、あぁ体内でいろいろ活動がおこなわれているのだなぁと実感し、安心するのであった。


きょうの再録は、「悪趣味」な映画。
好きは大好き、嫌いは大嫌いというセレクションである。

では、どうぞ。


どう頑張っても「いわゆるフツーの映画」を撮ることが出来ない監督による「悪趣味な映画」を特集してみたい。

誤解がないように前置きをしておくと、悪趣味イコール駄作、、、ではない。

きょう挙げた10本の映画は「なんらかの意味において」観る価値がゼッタイにあり、
もっといえば、趣味はいいが中身のない「そこそこ売れた映画」をアクビしながら一度観るのであれば、刺激に満ちたこれらの作品を「顔を背けながら」二度触れたほうが人生充実するかもよ、、、と。


自分だって、美しいものが大好きだ。
それはたぶん自分が身も心も美しくないからだが、
たとえば、じゃあなぜ美少女の顔がザーメンで汚れまくる「ぶっかけ」AVが好きかというと、美醜「ごった煮」の過程で表現される「その倒錯性」にあるわけで。

鼻まで塞がれて息出来ない!

ハァハァ、、、みたいな。

引くなら引いておくれ、しかし「ぶっかけ」の支持は高く、いまでは日本AVを代表する一ジャンルとなっている。

「ぶっかけ」と悪趣味映画をいっしょくたに論じるのも「また」悪趣味のような気もするけれど。

「こういうのは苦手」「一生観たくない」
というひとが居るのは分かる。
そういうひとのほうが多いだろうし、そのほうが健全ではある。

あるが、その存在そのものを否定してほしくない。

これがあるから生きていけるひとが居るし、こういうものしか創れないひとも居る。

無菌状態の映画館なんて、面白くもなんともない。

スクリーンから汚物を投げまくる映画のパンク精神は、きっと我々の人生に「黄土色」の彩りを与えてくれるはずだ。


(1)『ピンク・フラミンゴ』(72)

もはや伝説と化した悪趣味映画の金字塔。

「下品チャンピオン」を決めるという筋自体も素敵にくだらないが、主演のディヴァインがとにかく強烈。
この映画を観たあとにマツコ・デラックスの番組に触れたら、彼女が可愛らしく見えるくらい。

(2)『ムカデ人間2』(2010…トップ画像)

意外な好評を受けた(?)前作は「まだ」正視に耐えられたが、バージョンアップされた続編は創るほうが観るほうを選んだような悪趣味のオンパレード。

口と肛門を繋げるという発想がどうかしているわけでね、
オランダあたりが本気出すと、恐ろしいものが出来上がる―これ、常々思っていたこと。

(3)『クラッシュ』(96)

オスカー受賞作ではなく、カナダの変人クローネンバーグによる近未来映画のほう。

交通事故で性的快楽を得る男女が「わざと」事故を起こす倒錯の世界を描く。

事故った車中でセックスを始める―しかも、すべてが後背位―展開に、なんとなく分かる・・・と思ったひと、居なかった?

現実の交通事故は悲惨そのものだが、そこをひっくり返してみせることこそ、映画の本分―と、クローネンバーグは信じている。
そこが感動的。

(4)『悪魔のしたたり』(74)

ハダカと拷問、それだけの映画。
しかしクライマックスに用意されている驚愕の展開―は、ここには記さないが、ある意味でハッとするものであり、制作者たちの本気度が伝わってきた。

これ、カルトムービーが好きと公言する女子と一緒に観たが、彼女は大爆笑していたよ笑

(5)『イレイザーヘッド』(76)

リンチの映画から一本。
このリストのなかだと「むしろ」地味な感じがするのが笑えるが、貧乏だったリンチ青年はチマチマチマチマ、10年を要してこの怪作を創りあげた。

結果、悪趣味をアートにまで高める―と強引に結ぶことも出来るが、

どんな映画? と問われても、消しゴム男の悪夢・・・としかいえない。

(6)『ソドムの市』(75)

もはやクラシック。
思いつくかぎりの変態行為が活写されている。

変人として名高いパゾリーニ最後の作品として、一時期、このひとの命日に繰り返し鑑賞、その度に気持ちが悪くなった。

そういう意味では、悪趣味映画へのリトマス試験紙になるのかもしれない。

(7)『フリークス』(32)

悪趣味映画の原点。
古い作品ゆえ、現在ではその衝撃度は「弱め」かもしれないが、悪意というだけでは片付けられない、その鋭い批評性は「未だ効果絶大」だと思う。

だからこそリバイバル時のコピーは、「この映画は、あなたの心を写す鏡です」。

(8)『吐きだめの悪魔』(86)

サイテーな邦題だが、ポスターもチラシもビデオパッケージもサイテーで、誰が観ようと思うのか・・・と。

しかし当時21歳だったという新人監督の才気は「一瞬」爆発、切り取られたイチモツでフットボールを始めるという奇跡のシーンを生み出した。

(9)『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』(76)

日本映画から一本。

残酷なシーン(牛裂き!)満載の前半と、なぜか陽気な後半。
この対比が「なんの効果も生み出さない」というオチにこそ注目してほしい。

(10)『アタメ』(89)

ポップなアルモドバル映画から一本。

いわゆるSMの世界だが、ポップゆえに見易く、これは悪趣味映画の入門篇になるかと。

だからお薦めは、10位から順に挑戦し、最後の最後に「ディヴァイン」と対峙してみよう。


人生が、ちょっとだけ変わるかもしれない。


※じゃあ口直しに、ディズニーによるフラミンゴを。




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※ほぼ完治まで特別編成 再録シリーズ「スカイ、ハイ」な映画

2013-12-20 00:30:00 | コラム
怪我8日目―。

受け身をしたつもりが胸を強打して、もう1週間。

クシャミさえしなければ、なんとかやっていける。

相変わらず酒も自慰もNGだが、完治した日のアンナコトコンナコトを想像して毎日を乗り切ろうかと。

タイトルには連日「完治まで」と冠しているが、予定では24日あたりから通常連載に戻すつもり。
同じ体勢で座っていることの「苦」が、「それほどでもない」ようになってきたからね。


きょうの再録は、「スカイ、ハイ」な映画。
飛翔というか、空を飛ぶ映画をセレクト。
今年の夏以降の原稿であれば、まちがいなく『風立ちぬ』もランクインしたのだろうな。

では、どうぞ。


名曲『翼をください』じゃないけれど、ほとんどのひとが空を飛んでみたいと思ったことがあるんじゃないだろうか。

自分もそんな少年だったから、
ミル・マスカラスが大好きだったし、
彼の入場曲『スカイ・ハイ』はお気に入りの曲であったし、
恐竜で最も好きなのはプテラノドン、
アディダスの次にル・コックを支持(1位じゃないんか!)するし、
天使はもちろん「堕」天使だって「あり」だと思うし、
豚より牛より鶏肉が好きなんだ。

ここまでケンタッキーのフライドチキンが好きなのは、こころのどこかに羽・翼がほしいという願望が眠っているのではないか・・・とまで思ったり。

AV女優に羽をつけてみる作品は、どうかと思うけど。(鑑賞の邪魔である)


空の乗り物が生まれたのも、交通の利便性よりも先に「飛んでみたい!」という願望、、、というか夢のほうが先にきた「はず」である。そうだよね、ライトブラザーズさん?

人類にとって飛ぶことは、ファンタジーじゃなくロマンだったんだ。

そんなわけで今宵は、空を印象的に扱った映画をセレクト。
宇宙までいくとSFのジャンルになってしまうので、地上から肉眼で見える範囲? のドラマに限定してみた。


(1)『ハートブルー』(91)

キアヌ&スウェイジの対決が刺激的な、青春アクション。

「菩薩」と呼ばれる伝説的なサーファーは、主人公のFBIをスカイ・ダイビングに誘い出す。
パラシュートは取り上げられ、与えられたのは銃だけ。

さぁどうする、キアヌ青年?

(2)『アビエイター』(2004)

どんなジャンルの10傑にも、スコセッシの映画は入る。

太陽や青空が登場することが「あまりない」このひとの映画のなかでは、むしろ異色。

(3)『トト・ザ・ヒーロー』(91)

変化球の一本。

死んだ主人公は灰となり、空に撒かれる。
そこに主人公のモノローグが流れ、究極の人生賛歌が完成。
泣いた。

(4)『地獄の黙示録』(79)

ベトナム。
ヘリ。
ワルキューレ。
映画としては、完璧。

(5)『魔女の宅急便』(89)

箒にまたがるヒロインと同化出来る。

どんな物語でも、宮崎駿は「飛翔」「破壊」といった展開を見せてくれる。

(6)『サンダーアーム/龍兄虎弟』(86)

ショッキングな事故シーンばかり有名だが、
気球にダイブするラストショットにこそ注目してほしい。

(7)『ブレードランナー』(82…トップ画像)

SFだが、主な舞台は近未来の地球。
ダークな物語の背景にあわせ、飛んでいるマシンも(洗練はされているものの)なんとなく明るい乗り物に「見えない」ところがいい。

(8)『独裁者』(40)

戦闘機に乗った兵士チャーリーと上官のやりとり(=逆転の世界)が秀逸な、プロローグ。
逆さになった戦闘機上で、水筒の水は落下し、懐中時計は浮く。

(9)『博士の異常な愛情』(64)

子どもの落書きのようなオープニング・クレジットといい、
ミサイルにまたがったまま落下するエンディングといい、なにもかもがひとを喰っている。

(10)『コン・エアー』(97)

大味な物語だし、長髪のニコラス・ケイジもどうかと思う。
しかし、どこか憎めない。

飛行機の「お尻」に、刑事の愛車が「連結」されたまま飛んでいるシーンが面白い。


※ブレラン解説
まさに、そのとおり。明解にして明快、すばらしい。




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※ほぼ完治まで特別編成 再録シリーズ「Z.O.O.」な映画

2013-12-19 00:30:00 | コラム
怪我7日目―。

この原稿書いている「いま」は、まだ降っていないけれど、これから雪が降るのかしら。

どうしてもNGに出来ない取材が入っているので、これから電車でお出かけ。

転ばないようにしないとね、さらに折っちまったら洒落にもならないし。


きょうの再録は、「Z.O.O.」な映画。
動物たちが出てくる映画で、自分が気に入りのものをセレクト。

では、どうぞ。


♪ 白鳥になりたいペンギン なりたくはないナマケモノ
失恋しても、片足で踏ん張るフラミンゴ
遠慮し過ぎのメガネザル ヘビに睨まれたアマガエル
ライオンやヒョウに、頭下げてばかりいるハイエナ ♪
(作詞・辻仁成、『ZOO』より)


実家では鳥類ばかり飼っていた―文鳥、チャボ―が、ほんとうは相棒と呼べるような犬がほしかった。

上京してひとり暮らしを始めてから飼ったのは、
ブッチとキャシディという、分かるひとには分かる名前をつけた十姉妹。
それから「でに郎」と名付けたハムスター。

自身を養うことで精一杯なので、小動物くらいしか飼えない。
死ぬまでには、一緒にジョギングをしてくれるシェパードがほしい。

ということを、少し年上の主婦にいうと、

「えー? いまの流行は、小型犬ですよ!」と返された。

いやいや流行でペットを決めるなって。
そういう意識を持つひとは、「捨てる」可能性があるんじゃね?


主人公を怖がせたり、和ませたり。ときに、救いの存在になったり。
今宵のテーマは、映画のなかで印象的だった動物たち。

個人的な10傑リストを眺めてみると、飼いたいという意識のためか、犬がひじょうに多くなった。


(1)『ル・アーヴルの靴みがき』(2011)

わんこ。

100年以上の映画史のなかで、フィンランド映画に出てくる利口な犬が1位を奪取。

抱きしめたくなるくらい愛らしいからだが。
とにもかくにも、この映画を多くのひとに観てほしい。

これほどまでの幸福感に包まれる映画は、誰にとっても「稀」であるだろうから。

(2)『魔女の宅急便』(89)

黒のにゃーさん。

その名は、ジジ。
ちょっと生意気だが、主人公キキのこころの支えとなる。

(3)『キューティー・ブロンド』(2001)

わんこ。

底抜けに明るいヒロインのキャラクター設定を「補完」するかのような、愛嬌のあるチワワ。

(4)『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)

熱帯魚。

言語障害を持つ、動物愛護者―という奇妙なキャラクター「ケン」が愛でる、ワンダと名付けられたエンゼルフィッシュ。

それを変人ケビン・クラインに喰われてしまうのだから、ケンの絶望ったらない。

(5)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)

わんこ。

アインシュタインと名付けられたこの犬が、時間移動を経験した「最初の動物」となった。

(6)『ベイブ』(95)…トップ画像

豚さん。

これほど愛らしい豚さんを見たことがない。
CGの力を「若干」借りてはいるけれど。

(7)『アーティスト』(2011)

わんこ。

犬のオスカーまで勝ち取った、「ときのいぬ」。

確かに巧い。抜群に、巧い。

(8)『用心棒』(61)

わんこ。

同じ犬でも、こちらは不気味さの象徴。
だって斬られた人間の手を咥えて、ウロウロしているのだから。
同様のシーンは、リンチの『ワイルド・アット・ハート』(90)にも登場。

(9)『幸せへのキセキ』(2011)

動物「たち」。

買った家に「動物園」がついていた? というトンデモ実話な物語だが、これがすごくいい。
難点があるとすれば、このクサスギル邦題くらい。

それはともかく。
母親をなくした兄妹にとって、動物たちは救いになったはずである。

(10)『ハリーとトント』(74)

にゃーさん。

「犬派」ではあるが、この映画を観たあとであれば、確実に猫を選ぶだろう。

猫好きでこの映画を観ていないひと、仲間内で末期症状といわれるだろうから、気をつけて。





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※ほぼ完治まで特別編成 再録シリーズ「re-peat」した映画

2013-12-18 00:30:00 | コラム
怪我6日目―。

きょうは完全オフだったので、だいぶいい感じ。

録画したバラエティ番組を連続して鑑賞しようとしたのだけれども、笑ったり咳したりクシャミしたりは肋骨に響くので、再生10分であきらめる。

結局、黒澤映画を観たのだった。

やっぱり、困ったときには黒澤かスコセッシだ。


きょうの再録は、「re-peat」した映画。
「映画館で」繰り返し観た映画、その回数のランキングということ。

では、どうぞ。

※1 「映画館」「試写室」で触れた作品にかぎる。

そうしないと、約50回触れた『グッドフェローズ』(90)が「ぶっちぎり」の首位確定だから。

※2 アルバイトで映写に関わった作品を除く。

フィルムの「ぶれ」チェックのため、延々と観続けたわけで。

それでは、いってみよう。


(1)『東京FIST』(95)

自分の記憶が確かならば・・・22回、観ている。

DVDを足せば、30回くらい。

東京ファンタスティック映画祭が初見で、えらく感動・興奮し、劇場初日から連続して10日間くらい劇場に通い続けた。

都市と肉体、暴力と血―自分の生きる世界は、ここにある。そんな思いで、フィルムを浴びた。

(2)『フェイク』(97)

15回、、、くらい。

潜入捜査官の苦悩と、彼をホンモノの相棒として育てたギャングの物語。

「お前が犬だったら、オレは死ぬよ」といって、こめかみに銃口をあてるパチーノ。絶望を表現するデップの瞳・・・この暗い感動を前に、飽きることなんてあるわけがない。

(3)『プロジェクトA2』(87)

12回。

毎週日曜日―場末の映画館『清流』で、朝に入場し最終回まで退場しなかった。
まだ映画少年だったころの話で、記すだけでノスタルジー。

清流と成龍が、自分の青春だったのだ。

(4)『マグノリア』(99)…トップ画像

(3)と同数の12回。

話題になったクライマックスよりも、群像劇を自由に展開してみせる、その語り口に衝撃を受ける。
つまり内容以上に構造に興味を持ち、嫉妬しながら繰り返し鑑賞した。

(5)『ユージュアル・サスペクツ』(95)

10回。

「リピーターは1000円で入場出来る」というのもあり、まんまと? のせられて何度も劇場へ。

映画小僧でなくとも、この作品にかぎっていえば、少なくとも2回は観る必要がある。
オチが分かったあとに観ると、ミスリードへと導くためのこだわりに感心するだろうから。

(6)『タクシードライバー』(76)

8回。

それでも入るぜスコセッシ印、70年代を代表する名画。

もちろんリアルタイムではないが、本作はリバイバルに「かなり」恵まれた作品で、しょちゅうどこかで上映されている。
ありがとう!

関東であれば、どこにだって行くぜ!

(7)『エイジ・オブ・イノセンス』(90)

8回。

さらに続くぞ、スコセッシ。

血も暴力も銃声もファック・ユーもない、彼らしくない? 映画だが、それは表面だけの話。
19世紀に生きるひとびとの内的抗争に、映画小僧は震えたんだ。

(8)『七人の侍』(54)

7回。

『タクシードライバー』同様、リバイバルに恵まれた作品。

しかもこの映画は、どんなときだって「ほぼ」満席になる。(自分の経験だけでいうと、100%そうだ)

年配のひとがほとんどだが、映画を学ぶ学生らしき若者がちらほらと。
それもまた、うれしい。

※このシーンが好きでねぇ




(9)『アマデウス/ディレクターズ・カット』(2002)

7回。

大好きな映画を、大スクリーンで―ディレクターズ・カット公開が決定したときに歓喜し、絶対に5回は行くんだと固く決意した。

確か前売りを20枚くらい購入し、家族や大切なひとにプレゼントしたんだっけ。

(10)『カノン』(98)

6回。

いつも号泣してしまうので「今度こそ冷静に、きっちりと触れたい」という思いから、この回数に。
しかし結局、6回目まで必ず号泣してしまった。

ひょっとすると、号泣したくてこの映画を観に行っていたのかもしれない・・・。

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※ほぼ完治まで特別編成 再録シリーズ「“ばくおん”で観たい映画」

2013-12-17 00:30:00 | コラム
怪我5日目―。

禁酒と禁自慰がつづく。
酒のほうは「回復の妨げになるから」だが、自慰のほうは「その体勢が難儀だから」。

なんてつまらねぇ日常だと、少し腐ってみる。

快楽と直結してこその「わが人生」なのだなぁ、、、と実感する。

完治した日は、そりゃあもう荒れるだろうね。
1箱分のティッシュ使ってやるわ!!


きょうの再録は、本ブログ開設時にアップした「“ばくおん”で観たい映画」セレクション。

音量のメモリMAXで観たら、「そーとーな効果」を発揮するであろう作品の10傑である。


(1)『イレイザーヘッド』(76)…トップ画像

「消しゴム頭の男」を主人公にした、変人リンチの劇場デビュー作。

周波数に関する「噂」(=人間の耳では聞き取れないサウンドトラックを採用)が流れるほど、徹底的に音にこだわった作品。

気にかけたことがなかったが・・・この映画もまた、『タクシードライバー』『キャリー』同様に「76年発表」なのだった。

なんてこった! すごいぞ76年っ!!

(2)『プライベート・ライアン』(98)

リアルな戦場の描写。

CGの力を借りて、スピルバーグの残酷性がいかんなく発揮された。
映像も痛いが、音声も痛いのだ。

(3)『シャイン・ア・ライト』(2008)

やっぱりランクインする、スコセッシ印の映画。
不良オヤジ、ローリング・ストーンズのライブを超絶的カメラワークで捉える。

ライブは、やはりメガ音量で。

(4)『2001年宇宙の旅』(68)

映画史の金字塔は、大スクリーンと大音量こそ相応しい。

よくわからん・・・というひとも、この環境で触れれば意味に関係なく感動するはず。

(5)『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005)

タイトルの意味は、「神よ、何故に我を見捨てたもうや」。

物語より「音」先行で創られた映画なので、これは劇場で触れなければ「ほとんど」意味がない。
孤高の作家・中原昌也の本業がどういうものかも、これを観れば分かる。

(6)『ヒート』(95)

デ・ニーロ×パチーノ、そしてマイケル・マン。
映画史上「最長」「最強」をうたう銃撃戦を、ぜひ最高の環境で。

(7)『アマデウス』(84)

これまた「音」先行で創られており、まずモーツァルトのどの曲を使用するかを決めてから、シーンを設計していったという。

映画に触れながら、クラシックのコンサート気分に―夢のようじゃないか。

(8)『鉄男』(89)

自主制作「臭」がぷんぷんする創りだが、音へのこだわりにはプロもひれ伏す。
それが、サイバーパンクのプライドなのだ。

(9)『エンター・ザ・ボイド』(2009)

塚本晋也の変種といったらいいか、身体の破壊について哲学する映画監督が、フランスにもひとり。
そんなギャスパー・ノエが、日本にカメラを向けたらこんな猥雑で素敵な物語が誕生した。

音楽担当は、ダフト・パンクのトーマ・バンガルテル。こりゃ、爆音決定? っしょ。

(10)『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)

無音と、感情を宿したかのような機械音と、そしてビョークの歌声と。

映画の未来と力を信じるラース・フォン・トリアーの野心作は、暗闇の小屋で観なきゃ。
しかも、可能なかぎりの大音量で。


※音と映像の洪水!!
『エンター・ザ・ボイド』、完全に「どうかしている」オープニング・クレジット。




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