Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

目標、「8」割当て

2015-01-16 02:53:39 | コラム
今年で87回目をむかえる映画の祭典、米オスカー賞のノミネートがきのう発表された。

この時点で全部門を予想する日本人は、まだ少ないんじゃないかと思う。
主要部門はともかく、外国語映画賞やドキュメンタリー賞の詳細情報など「まだ」伝わってきていないから。

そう、予想はそーとー難しい。
そこに飛び込んでみるのが、映画小僧の性みたいなもの、、、でして。

というわけで。
知識と偏愛と直感を駆使し、全部門の予想を展開してみた。

発表は、日本時間2月23日(月)の昼間。
その前日に、若干の編集を加えた最終予想を載せるが、とりあえず目標は「8」割当てとしておこう。

5割が妥当だと思うが、夢はでっかくね。


※日本が絡んでいる作品がふたつ、長編アニメーション賞と短編アニメーション賞。
(トップ画像は、短編アニメーション賞にノミネートされた『The Dam Keeper』)

だから本年も、わが国のニュースでは「そこそこ」取り上げてくれることでしょう。


○…(業界で)本命とされている
△…その対抗馬

◎…自分の予想


■作品賞
『6才のボクが、大人になるまで。』○◎
『博士と彼女のセオリー』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』△
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
『セルマ』
『アメリカン・スナイパー』
『セッション』

■監督賞
リチャード・リンクレイター 『6才のボクが、大人になるまで。』○◎
アレハンドロ・G・イニャリトゥ 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』△
ウェス・アンダーソン 『グランド・ブダペスト・ホテル』
モルテン・ティルドゥム 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
ベネット・ミラー 『フォックスキャッチャー』

■主演男優賞
スティーヴ・カレル 『フォックスキャッチャー』△
ブラッドリー・クーパー 『アメリカン・スナイパー』
ベネディクト・カンバーバッチ 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
マイケル・キートン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』○◎
エディ・レッドメイン 『博士と彼女のセオリー』

■主演女優賞
ジュリアン・ムーア 『アリスのままで』○◎
リース・ウィザースプーン 『ワイルド』
フェリシティ・ジョーンズ 『博士と彼女のセオリー』
ロザムンド・パイク 『ゴーン・ガール』△
マリオン・コティヤール 『サンドラの週末』

■助演男優賞
ロバート・デュヴァル 『ジャッジ 裁かれる判事』
イーサン・ホーク 『6才のボクが、大人になるまで。』
エドワード・ノートン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』◎
マーク・ラファロ 『フォックスキャッチャー』△
J・K・シモンズ 『セッション』○

■助演女優賞
メリル・ストリープ 『イントゥ・ザ・ウッズ』
パトリシア・アークエット 『6才のボクが、大人になるまで。』○◎
エマ・ストーン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
キーラ・ナイトレイ 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』△
ローラ・ダーン 『ワイルド』

■脚本賞
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr.、アルマンド・ボー『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』△
リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで。』○◎
E・マックス・フライ、ダン・ファターマン『フォックスキャッチャー』
ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』
ダン・ギルロイ『ナイトクローラー』

■脚色賞
ジェイソン・ホール『アメリカン・スナイパー』△
グレアム・ムーア『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ポール・トーマス・アンダーソン『インヘレント・バイス』◎
アンソニー・マッカーテン『博士と彼女のセオリー』
デイミアン・チャゼル『セッション』○

■視覚効果賞
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』◎△
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』○
『X-MEN:フューチャー&パスト』

■美術賞
『グランド・ブダペスト・ホテル』○◎
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』△
『イン・トゥ・ザ・ウッズ』
『ターナー、光に愛を求めて』

■撮影賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』○◎
『グランド・ブダペスト・ホテル』△
『イーダ』
『ターナー、光に愛を求めて』
『Unbroken』

■衣装デザイン賞
『グランド・ブダペスト・ホテル』○
『インヘレント・バイス』◎
『イン・トゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』△
『ターナー、光に愛を求めて』

■長編ドキュメンタリー賞
『CitizenFour』○
『Finding Vivian Maier』△
『Last Days in Vietnam』◎
『The Salt of the Earth』
『Virunga』

■短編ドキュメンタリー映画賞
『Crisis Hotline:Veterans Press 1』
『Joanna』◎△
『Our Curse』
『The Reaper(La Parka)』
『White Earth』○

■編集賞
『アメリカン・スナイパー』
『6才のボクが、大人になるまで。』○◎
『グランド・ブダペスト・ホテル』△
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『セッション』

■外国語映画賞
『イーダ」(ポーランド)
『Leviathan』(ロシア)◎
『Tangerines』(エストニア)△
『Timbuktu』(モーリタニア)
『Wild Tales』(アルゼンチン)○

■音響編集賞
『アメリカン・スナイパー』△
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ホビット 決戦のゆくえ』
『インターステラー』○◎
『Unbroken』

■録音賞
『アメリカン・スナイパー』△
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インターステラー』○◎
『Unbroken』
『セッション』

■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『フォックスキャッチャー』○◎
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』△

■作曲賞
アレクサンドル・デプラ『グランド・ブダペスト・ホテル』○
アレクサンドル・デプラ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ハンス・ジマー『インターステラー』△◎
ゲイリー・ヤーション『ターナー、光に愛を求めて』
ヨハン・ヨハンソン『博士と彼女のセオリー』

■主題歌賞
“Everything Is Amesome”『LEGO(R)ムービー』○
“Glory”『Selma』◎
“Grateful”『Beyond the Lights』
“I’m Not Gonna Miss You”『Glen Campbell: I’ll Be Me』△
“Lost Stars”『はじまりのうた』

■長編アニメーション賞



『ベイマックス』△
『The Boxtrolls』
『ヒックとドラゴン2』○
『Song of the Sea』
『かぐや姫の物語』◎

■短編アニメーション賞
『The Bigger Picture』
『The Dam Keeper』△◎
『愛犬とごちそう』
『Me and My Moulton』
『A Single Life』○

■短編実写映画賞
『Aya』○◎
『Boogaloo and Graham』
『Butter Lamp(La Lampe au Beurre de Yak)』
『Parvaneh』△
『The Phone Call』


※作品賞は、最近勢いがついているこの作品で決まり、、、なんじゃないかな。
「映画制作のありかた」まで考えさせてくれる、とても価値のある一作であった。




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『火! あそび』

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初体験 リッジモント・ハイ(110)

2015-01-15 00:35:12 | コラム
※トップ画像は、『天国と地獄』(63)撮影中の黒澤

「はじめてのケータイ」を書く前に、もう少しだけ「ケータイと映画」について。

香港映画『インファナル・アフェア』(2002)をリメイクした、スコセッシの『ディパーテッド』(2006)。

映画の出来は置いておいて・・・
潜入捜査官を演じるレオくんが、ポケットのなかでメールを打つシーンが出てくる。

初めて観たときは「優秀な捜査官だからこそ出来るテクニック」と思ったが、現代のアンチャンネーチャンならやれそうだよね。

ブラインドタッチの小型版? でしょう―といっても、ポケットのなかだから画面は確認出来ないし、扱い慣れているアンチャンネーチャンだったとしても、これが出来るのはごくわずか、、、かな。

ともかく。
自分に自信があるのはブラインドタッチくらいなもので、スマホでメールを打つのは遅い。
家に居るときは、パソコンで文章を打ち、それをスマホに転送して友人に送信したりしている。
そんなことでは一生速く打てないが、まぁいいよそれで。


さて、「はじめてのケータイ」の話。

自分がはじめてケータイを持ったのは、2001年2月のこと。
26歳のときだったから、自分の世代としては割と遅いほうだったと思う。

アルバイトで、ケータイがないために失敗し恥をかきベソをかき、こりゃ持たなきゃいけないなぁ、、、と。

でも「どうせ持つなら、珍しいものを」と思い、
サントリーの缶コーヒー『BOSS』がキャンペーンをおこなっていた『ボス電2』に目をつけた。


※当時のキャンペーンCM…そうか、津田ちゃんだったんだね!!




応募シール12枚で1口。
これを36口ほど応募した。

つまり432本も缶コーヒーを飲んだ?

否。

飲んだのは50本程度で、残りはバイト先の先輩後輩が飲む缶コーヒーからシールだけをもらったり、
汚い話だが、ゴミ箱に捨ててある空き缶からシールを奪ったりして、かき集めた。

あぁそうだよ、身も心も汚いヤツだよ。
自覚しているから、いいでしょ?

で、当選したと。



みんなの力を借りて。

応募総数は540万通、当選確率は270分の1なんだそうだ。

すっげ!
なかなかの強運じゃない?

うれしくてうれしくて、ボス電を見せびらかした。
壁紙をデ・ニーロにして、着メロを『いとしのレイラ』にした・・・って、それじゃあボス電の意味が「かなり」薄れてしまうのだけれども。

ボス電の人気はしばらくつづき、さすがに現在では2万円程度だが、一時はオークションで数十万の値がついていた。

・・・にも関わらず、
その半年後、たぶん電車のなかだと思うのだが、なくしてしまったのである。

ぐでんぐでんに酔っ払っていて、ケータイがないことは翌日の昼間に気づいた。

・・・・・。

とき、すでに遅し。
いちおうJRさんにも問い合わせたが、見つかるはずもなく。

このときばかりは、酒呑みであることを悔いたものだねぇ。

・・・・・。

そうして、「ごくふつう」のケータイに機種変更したのだった。


おわり。

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『目標、「8」割当て』

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初体験 リッジモント・ハイ(109)

2015-01-14 00:10:00 | コラム
分割払いも終わるころだし、そろそろスマホを機種変更しようと思っている。

イマサラiPhoneにするつもりもなく、またギャラクシーかなと。

こういうやつ。
迷彩柄が、かっけー!!




けっこうな高所から落としても、氷水に入れても、大丈夫なんだそうだ。

軍人ではないから、そんな機能? 必要ないのだけれども。


新しいのにしたとしたら、スマホはこれで3台目。
ふつうの? ケータイ、いわゆるガラケーは13年くらいのあいだに8台くらい変えた。

「新しいもの好き」だが、それで次々と変えたわけじゃない。
交通事故に遭ったり、乱闘事件(?)に巻き込まれたり、酔いどれて「どこかに」置き忘れたり、水没させたりして、仕方なく機種変更したケースばっかり。

そう、天寿を全うしたケータイは1台もなかった。

自分もトシだからね、私生活も「そこそこに」おとなしくなり、スマホに変えて以降は「事故による機種変更」はなくなった・・・のだけれども、迷彩デザインに弱いので、変えようかなと。


ケータイ/スマホの出現によって、我々の生活形態は激変した。
電車のなかで「純粋な本」を読んでいるひと、ほとんど見かけなくなったし。

実際、暇潰しには最適なツールだけどね。
でも、きちんと前を向いて歩けないひとも増えたし、スカートのなかの盗撮事件も激増した。

偶然見えるから、パンチラってラッキーなんじゃない?

・・・まぁいいや。

ただ先日、ファミレスで飯を喰ったんだけど、横のテーブルに居た4人組のアンチャンネーチャンがヒトコトも口を聞かず、ずっとそれぞれのスマホ画面を見ているわけですよ。

それはどうかな。

―と思ったらば、一同が急に笑い始めた。

ん?

あぁなるほど、LINEゲームをやっていたわけね。

・・・に、してもだ!!

とかいっていると、うるせーなジジイ! と煙たがられるか。


映画も変わった。
固定電話ならではの「逆探知機能」の登場が少なくなり、その代わり、GPSなどによる追跡が描かれるようになった。

『ダイハード』(88)だって現代で創ったとしたら、トランシーバーは用いなかったと思う。
ケータイでヒソヒソやれたわけだが、いやいや、あれはトランシーバーだからこそ、味が出たんだよねぇ。


※ケータイを小道具として、最も巧く使った映画は『セルラー』(2004)なんじゃないだろうか。





その逆に―映画ではないが、物語と時代を巧く切り取れなかったのが、テレビ版の黒澤リメイク『天国と地獄』(2007)。

これは、吐き気がするほどひどかった。

黒澤版(63)は自分のなかにおける黒澤映画のベストであるし、固定電話と公衆電話を巧みに使っていて見事だったのにねぇ、熱演する佐藤浩市や妻夫木くんが不憫にさえ思ったものである。


というわけで。
今回の初体験シリーズは、「はじめてのケータイ」でいってみよう。

つづく。

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うたう俳優

2015-01-13 00:18:33 | コラム
きのう登場した仲村トオルちゃんもそうだけど・・・

歌ってみたら「あれ?」だったひとって、けっこう居る。

宮沢りえちゃんの歌声も、かなりびっくりしたし。


でも、トオルちゃんやりえちゃんは「あくまでも」俳優である。
歌手を名乗っているにも関わらず、トオルちゃんやりえちゃんよりもヘタッピなひとは多数存在する。
アイドルと呼ばれるひとたちだ。

まぁ好きだけど。
たいがいのアイドルのことが。
(でもAKBは、興味がだいぶ薄れた)

いつごろなんでしょう、アイドルは歌唱力がなくてもいい―とされたのは。

べつに現在のアイドルを擁護するつもりはないけれど、おっさんおばさんが、彼女たちの歌を聴いて「ヘタ!」と腐すのを見ると、
いやいや、天地真理だってそーとーなものだったよ!! と、いい返してやりたくなる。

そう、あのあたりからでしょう。
ヘタさをフレッシュさで補えるようになったのは。

・・・まぁいいや、きょうはアイドル論をやりたいわけじゃないし。


さて。
今宵は、劇中のなかで俳優さんが歌を披露している映画の10傑を展開してみたい。

ミュージカルは除外。
だって、基本的に歌が巧いひとが起用されるわけだし、それじゃあ意外性に欠けるから。

歌ってみたら「びっくりするほど」巧かった、あるいはその逆だった俳優さんたちのリストです。


(1)『モダン・タイムス』(36)

歌い手:チャールズ・チャップリン

チャップリンによる創作言語で歌われた『ティティナ』。
歌詞の意味は「はっきりとは」分からない―が、パントマイムがヒントになり、その世界観が「なんとなく」見えてくる。




(2)『マグノリア』(99)

歌い手:主要人物全員

エイミー・マンのオリジナルソングを、別々の場所に居るキャラクターが同時に歌う。
こういう描写を「ぬけぬけと」やってのけるから、ポール・トーマス・アンダーソンってすごい。

(3)『知りすぎていた男』(56)

歌い手:ドリス・デイ

観ていないひとまで知っている、『ケ・セラ・セラ』。

♪ なるように、なる ♪

ほんとう、そうだと思う。




(4)『ディア・ハンター』(78)

歌い手:主要人物全員

ヒットソング『君の瞳に恋してる』は、この映画で知った。

(5)『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)

歌い手:ミシェル・ファイファー…トップ画像

『マイ・ファニー・バレンタイン』のほかに、ここでも登場の定番曲『君の瞳に恋してる』をセクシーに歌う。

こんなに美人でさ、歌も巧いなんて、どうかしてるよ。

(6)『20世紀ノスタルジア』(97)

歌い手:広末涼子

はっきりと下手だが、瑞々しいので、それも許せる。

不思議な映画、しかし支持率高し。

(7)『クライング・ゲーム』(92)

歌い手:ジェイ・デヴィッドソン

主題と合致しているという点で、これこそほんとうの「主題」歌というべきか。

エンディングで流れる、歌い手のプロ、ボーイ・ジョージのバージョンも素敵。

(8)『ベスト・フレンズ・ウェディング』(97)

歌い手:キャメロン・ディアス

ほんとうは巧いらしいキャメロンが、わざと音痴っぽくカラオケを歌う。

あんまり好きな女優ではない・・・けれども、この映画に関しては二重丸。

(9)『アバウト・ア・ボーイ』(2002)

歌い手:ヒュー・グラント

学校に溶け込めない少年に助け舟を出そうと、発表会の場で、ギターを抱えたグラントが登場、少年とともに歌う。

グラントも好きとはいえない俳優だが、この映画はすごく好き。

(10)『嵐を呼ぶ男』(57)

歌い手:石原裕次郎

リアリズムの波が訪れる前は、俳優さんが劇中で歌ったとしても、なんの違和感もなかった。




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にっぽん男優列伝(260)仲村トオル

2015-01-12 00:10:00 | コラム
65年9月5日生まれ、49歳。
東京出身。

公式プロフィール

清水宏次朗と仲村トオル(なかむら・とおる)さん、ふたりが共演した『ビー・バップ・ハイスクール』(85~88)を観た中学生の自分は、
宏次朗ちゃんのほうが男前だし演技も巧いし歌唱力も抜群だし、




俳優として残るのは、きっと宏次朗ちゃんだ! と思っていました。

完全に、外れたなぁ。。。

正直、2000年代後半まで、なぜこのひとが残っているのか不思議でした。
自分のなかにおける評価を変えたのが、地味だが力強い佳作『接吻』(2008)。

あまり知られていない作品ですが、観て損はないですよ。
ぜひ!!

<経歴>

夫人は、女優の鷲尾いさ子。

本名は「亨」(とおる)、芸名はトオル、ふたつのヒットシリーズでは「徹」「透」を演じるという、なんとも不思議な「とおる」俳優。

専修大学・文学部卒業。
大学在学中に『ビー・バップ・ハイスクール』映画化のオーディションを受けて合格、宏次朗ちゃんとW主演デビューを飾る。

『ビー・バップ・ハイスクール』(85)
『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』(86)
『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲』(87)
『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲』(87)
『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭』(88)
『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇』(88)

漫画版は読んでいました。

映画版も楽しめました。
とくに、唐突にアニメーションが挿入されるところが笑

でもミポリンは「当初から」好みではなかったので、リンク動画の宮崎ますみにチェンジしたときは、うれしかったですねぇ。

86年―日本テレビの人気ドラマシリーズ『あぶない刑事』で新米刑事を好演、『ビー・バップ~』効果もあってアイドル的な存在に。

ドラマの好評を受け、映画化もされましたね。

『あぶない刑事』(87)
『またまたあぶない刑事』(88)
『もっともあぶない刑事』(89)
『あぶない刑事リターンズ』(96)
『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』(98)
『まだまだあぶない刑事』(2005)

この二大シリーズがあまりにも有名で、ほかの出演作を挙げられるひとは少ないかもしれません。

『紳士同盟』(86)、『新宿純愛物語』(87)、『悲しい色やねん』(88)、
ゴクミと共演した『ラブ・ストーリーを君に』(88)、
『六本木バナナ・ボーイズ』(89)、『きんぴら』(90)、『福沢諭吉』(91)。

90年代―。
なにがきっかけか、外国映画への出演がつづく。

94年の米国映画、『刺青 BLUE TIGER』。
美女、ヴァージニア・マドセンと共演。

99年の香港映画、『ジェネックス・コップ』。
ニコラス・ツェーと共演。

2000年の香港映画、『東京攻略』。
トニー・レオン、ケリー・チャンと共演。

2003年の中国映画、『パープル・バタフライ』。
チャン・ツィイーと共演。

大きな話題にはなりませんでしたが、結果的にはプラスに働いたのではないでしょうか、これ以降、演技の幅が広がったように思いますもの。


『花』(2002)、『海猫』(2004)、『愛の流刑地』(2007)、
前述した『接吻』では殺人犯(豊川悦司)の国選弁護人を「静かに」熱演、
『少林少女』(2008)、『おっぱいバレー』(2009)、『劒岳 点の記』(2009)、『わたし出すわ』(2009)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009)。
『行きずりの街』(2010)、『北のカナリアたち』(2012)、『中学生円山』(2013)、
そして最新作は、『春を背負って』(2014)。

目立ってはいないけれど、コンスタントに映画作品に参加しているのですよね。

アレヤコレヤいいましたが、なんだか過小評価されているような気がしてきました、、、笑


次回のにっぽん男優列伝は、中村雅俊さんから。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『うたう俳優』

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